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第218号  「新種発見」の報

 2010年10月11日から2010年10月29日までの予定で、生物多様性条約に締結した国々が集結し、名古屋市熱田区でCOP10が開催されている。2006年に設定された、「2010年目標」の達成状況の検証と、新たな目標の策定について話し合われており、日本は開催国として議長の協力を実施している。より実効的な声明が発表されることを祈ってやまない。

 個人的な話で恐縮であるが、この年になっても「新種発見!」や「深海魚の動く姿を撮影!」などという言葉に、心が躍ってしまう。国内の動物園や水族館で生体展示が行なわれれば(標本展示でも同様)、喜び勇んで足を運び、展示の前に佇むと、時間を忘れてしまう。

 「世界の海に生息する生物は、この10年間で25万種確認され、そのうち、6,000種を超える新種が発見されていたと、海洋生物センサスという国際プロジェクトが発表した」と、最近のTVニュースで話していた。
そのニュースによると、海洋生物は理論的に100万種以上に達する可能性があるということ。とすれば、理論値であるにせよ、75万種は未知のまま海に生息しているということである。なんともロマンのある話ではないか。
残念ながら、私自身は海洋生物のずぶの素人であるため、新種の発見に携わることは、まずあり得ないことだと諦めているが、今後研究者たちによって発見された「新種」の報に触れることを毎回楽しみに見ることであろう。

 しかしながら、現在どこかに生息しているであろう75万種の中には、人間に発見される前に、地球上から消え去ってしまう種もあるであろう。自然淘汰が成す結果の場合もあるだろうが、人間が引き起こす環境破壊が原因となるケースの方がはるかに多いのではないだろうか?

 20世紀末から、世界のサンゴ礁の半数以上が失われたり、世界の主要な魚種の約20%が過剰に漁獲されたり、また、それを管理しなければならない行政側が縦割りであるため、対応に遅れが生じていたり等々。
また、各国の思惑等も様々ある中で、議長を務める日本の存在感がどこまで発揮されるのか注目をしているが、私はこれからも、より多くの「新種発見」の報に触れられる環境が保たれるような各国の努力を期待している。 (K.N.)

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