PARTNER 国際協力キャリア総合情報サイト PARTNERニュース・コラム(第222号)

第222号  PARTNERキャリア相談員のつぶやき(その2)

(前号からの続き)
【相談員A(以下A)】それと、もうひとつ気になっていることだけど。
【相談員B(以下B)】何ですか?
【A】国際機関で活躍することを目標としている人は、今も昔も多いよね。
【B】そうですね。やっぱり国際協力という業界の中で「国際機関」はメジャーだし、各機関とも大きな役割を担っているし、もっと国際機関で活躍する日本人はもっと伸びて欲しいものですね。
【A】特に若い人の相談に良く見られる傾向なんだけれど、大学を(または大学から大学院にそのまま進んで)卒業してすぐに、国際機関に就職できると思っている人がかなり多いんだよね。
【B】普通の新卒者のような就職の感覚ということですか?
【A】その通り。
【B】確か、国際機関の職員になるということは、各機関の空席公告に応募したり、試験的任用(PA)に応募したり様々な応募方法を経てポストを得ることですよね。各ポストともかなり高いレベルが求められていますよね。
【A】そう。外務省が実施しているJPO制度であっても、派遣可能な国際機関に関連する分野の修士号を取得していて、派遣される機関の業務に関連する分野の職務経験を2年以上有することが前提となっているんだ。
【B】ということは、学部生から院生にストレートで卒業しただけでは応募はできないということですね。
【A】その通り。キャリア相談に寄せられる相談では、その誤解をしている人が多いのには、少し驚いているし、悩みの種なんだ。また、そういう人たちは、国際機関に入ってしまえば、いわゆる「日本的な」会社組織のように一定の年数をかけ昇進し、時期が来たら昇進試験を受けて昇進するといった誤解もあるんだ。
【B】それが悩みの種、ですか?
【A】そうなんだ。というのも、国際機関では「日本的な」会社組織とは異なり、自分自身のキャリアアップ等については、自分自身が新たなポストに手を挙げそのポストを獲得し、一定の成果を出したら、また、新しいポストを見つけて、自分自身の手で経験や成果を積み上げていくものなんだ。もちろん色々な例外はあるけどね。
【B】例外はあるにしても厳しい世界ですね。
【A】本当に厳しい世界ではあると思うけど、それだけ得られるものも大きいとは思うけどね。でも、「悩みの種」というのは、今回、国際機関を一例にしたけれども、本当は、自分が入ろうとしている組織のことをほとんど知らないことがポイントなんだ。
【B】なるほど。それは国際機関だけではないですね。
【A】そう。JICA専門家であっても、NPO/NGOであっても、どこでも同様だね。自分自身、何ができるのか、ということを知ることが大切であるということは以前、話をしたと思うけど、それとともに、これから挑戦しようとするポスト(仕事、組織)についても、十分調査しておくことが大切だということだね。
【B】「敵を知り己を知らば百戦危うからず」ですね。
【A】このご時勢、百戦危うからずというわけにはいかないと思うけど、自分自身を分析し、自分が就きたい業務を良く知ることで、マッチングの可能性も高まり、また、その業務に就いたときの効果も向上するだろうね。もちろん、これらは一般論であり、様々なアプローチ方法があると思うけど、十分な調査を行うということは、今後の国際協力業界でのキャリア構築に役立つことだと思うので頑張ってほしいと思っているんだ。 (K.N.)
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