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第231号  いろいろな人の話を聞く~国際協力~

■好評だった1月の団体セミナー「IDENTITYを強くする広報のチカラ。」編で講演いただいた株式会社アムの岡本佳美さんはマーケティング・プランナー。門外漢にとっては、マーケティング・プランナーという仕事がどういうものか、不案内な世界でトンと知りませんでした。非常に単純に要約してしまうと、「組織に出かけていっていろいろな人の話を聞いて、組織のやりたいことをするにはどうすればいいのか考えましょう。」という人だと理解させていただきました。もしかすると、ずれているかも知れないけれど。実は、講演を聴いていたときに、岡本さんが「いろいろな人の話を聞く」と言ったときに敏感に反応してしまったのです。そうなのですよね。実は思い当たる節がありますよ、と膝を打ったわけです。■自分の体験で言うと、こういうことです。以前、監査する部門に居たことがあります。監査というと、縁遠いのでネガティブな印象かもしれませんが、どのあたりに問題があるのか、無いのか点検することです。それも、判子を押し忘れている書類があるといった、みみっちいレベルでなくて、働いている人、関係している人がみんな満足してやっているのかを点検するのが監査なのです。それに一番役に立ったのが、できるだけ多くの人から話を聞く、ということでした。たとえば、事務所の監査なら、所長、次長、所員、ナショナルスタッフはもとより、時間が許せば事務所の外で活動する専門家の方やボランティアの方、組織の外に居る人に一人1時間。「何か不満はないですか」「なぜ不満が解消されないと思っているのですか」と十分に話してもらいます。この多数の人へのインタビューを通して課題を認識する方法、自分のオリジナルな方法では決してないのですが、やってみて、より本質的な部分に迫れた、という感じが持てました。多分、岡本さんもそう感じたのだよね、と思えたのです。■そこで、です。話が飛びますが、国際協力の現場に行ったときも、組織の課題がどこにあるのか見つけるときに、「いろいろな方に」、というところがポイントなのですが、一対一でじっくり話すことから始められたほうがいいでしょう。国際協力の人材にとっての必要な資質にコミュニケーション力が挙げられますが、こういったことだと思うのです。どうですか。語学力も必要ですが。■実は、注意深く見渡すと、どこかの社長が全ての営業所を回って現場の意見を聞きまわった、という記事が目に入り、グラフィックデザイナーが、ユニクロのロゴの作成過程で社長と何度も話をしたとか、まあ、気づいている人はすでにやっていたのだと、気づくわけです。そんなの、「あたり前田のクラッカー」だよ、と思われた諸兄もいらっしゃると思いますが、そうでない人には「遅かりし由良之助」ということはないでしょう。使えますよ、このやり方。 (A.T.)
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