PARTNER 国際協力キャリア総合情報サイト PARTNERニュース・コラム(第233号)

第233号  走る男

2年前から走ることを再開しました。今、はやっていますよね。当方、そんじょそこらのポッと出のランナーではございません、NYまでわざわざ出掛けて走った酔狂者。遅いですけどね。高校のときには始業時前から校庭をくるくる回っていて、別に部活でもないのに生徒に混じって先生まで走っていて、今から思うと不思議な学校でした。いや、そんなことはどうでもいい話でした。ここでは、なぜ走るのかについてです。なぜ走るのか、健康にいいから、痩せられるから、頬をとおる風が心地よいからだぜ、ふう。そんなこともあるでしょう。が、私にとって何がいいかって言うと、メンタル面の効用を挙げたいと思います。苦しくてゼイゼイで、そりゃ忍耐力がつきましょうね、と思われるでしょうが、そういうことではありません。一言でいえば、達成感、です。ジョギングを続けていると、思いもしなかった距離が走れるようになるのです。例えば、20キロとか。20キロというと、お江戸日本橋から川崎くらいの距離です。トコトコだけど、わが人生でそんな距離を走りきれると思わなかったのにビックリしたなあ、と感慨できるのです。練習していくと足もカモシカのように細くなるのが感じられ、いや、道産子馬くらいかな、確実にどんどん長い距離が走れるようになる。だまされたと思ってやってみなはれ。これって、努力すれば必ず結果がでる、現在において貴重な体験です。俺もやれるじゃないか、私もまだまだよ、という自信につながります。脳の本をいっぱい書いている茂木健一郎さんが指摘しているかは知りませんが、走っているときに瞑想的になることもあり、これもよろしい。しかも、自分だけではありませぬ。同じところを同じ時間に走ると、同じように走っている人と会います。このときに、すれ違いざまに「お早うございます」と、声を掛けるといいです。最初は、向こうも少しビックリしていますが、ちゃんと返してくれるようになります。私は、こういう声掛けの方に密かにあだ名をつけています。赤シャツとか(夏でも冬でも赤の上下ウエアを着て大声で挨拶しまくる年配の男性)、スカシ(ちょっと外国人みたいな彫の顔でさわやかにガシガシ走る若者)、ねずみ男(冬場に鼠色のフードのついたウエアで黙々走る年配の男性)、会長さん(地元のトライアスロンの会の会長さん、と後で知りました)などなど。現在において、なかなか知らない人に声を掛けることってないですよね。これも貴重な経験です。世界が広がりますぞ。「何か詰まってしまった感じを持ったら、走るのもお勧め」というお話でした。なぜ2年前に再開したかって? 連れ合いが走り始めたからでした。 (A.T.)
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