PARTNER 国際協力キャリア総合情報サイト PARTNERニュース・コラム(第240号)

第240号  きざし

2011年3月28日に東京でも桜の開花が宣言されました。我が家の周辺のソメイヨシノのつぼみも、いつ花開いてもおかしくないほどふくらんでいます。
 またふと目を移すと、辛夷(こぶし)も白い花を咲かせていたり、鶫(ツグミ)の姿も見ることができたり。すぐそこまで春がやってきているのがわかるようになってきました。
 今日は、4月1日。新しい年度の始まりですが、春分に一番近い「節気」としては5日の「清明(せいめい)」です。沖縄では「清明祭(しーみー)」の季節です。まだまだ日中の気温差が激しかったりしますが、朝晩も一時期に比べると寒さのカドも取れてきたことを実感しています。

 節気としての、「啓蟄(けいちつ)」は3月上旬に終りましたが、毎年私は暦上の啓蟄の後には、朝晩のジョギング愛好家が増える「ジョグ啓蟄」、本屋にラジオ講座のテキストが大量に平積みされる「ラジ講啓蟄」、オフィス街でお昼ご飯を外で食べる人が増える「ビル啓蟄」と順を追って春が近づいてくることを実感しています。そろそろ、今回の震災による被災地にも春を感じる変化が訪れているのではないでしょうか。

 震災より3週間。あまりにも大きな被害に見舞われ、多くの場合、既に本格的な復興期を迎えているタイミングですが、東北地方はようやく、復興期に差し掛かったのではないかと感じています。
 しかし、PARTNER登録団体をはじめとする国際協力の現場で活躍している団体の多くは震災直後からこれまでの間、各団体の特性を活かした活動を幅広く継続実施しており、多くの成果を挙げています。
 また、現地で活動する団体が「東日本大震災支援全国ネットワーク」を立ち上げ、2011年3月30日に設立に関する総会および記者会見を開催し、Webサイト(http://www.jpn-civil.net/)も立ち上げています。

 本コラムをお読みいただいている方々の中にも何かしらの活動を考えている方々がおられると思いますが、個人で何かをされようと考えている方は、上記のWebサイトをご確認いただき、ご自身に合った活動についての情報収集を行ってはいかがでしょうか。特に、初めてボランティアに参加することをお考えの方については、同サイトに「東日本大震災 災害ボランティア活動に初めて参加される方へ」基礎事項フォーマットが掲載されているので、是非、一度目を通してから参加されることをお勧めします。

 先日、アルピニストの野口健さんが、被災地に嗜好品(タバコ)を寄付したところ非常に喜ばれたとのニュースが流れていました。「タバコを寄付する」ことの是非については、皆さんのご意見があると思いますが、タバコで一服という喫煙者の何気ない日常を取り戻すことができたという行為が喜ばれたのであるのではないかと感じています。これまでの生活を取り戻すには、これからも長い年月がかかるとは思いますが、被災地の方々が「なにげない日常」を少しでも多く取り戻し、その多くの断片をつなぎ合わせて、断片が時間となり、時間が空間となり、空間が生活として戻ってくるように。 (K.N.)

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