PARTNER 国際協力キャリア総合情報サイト PARTNERニュース・コラム(第265号)

第265号  視点の違い

 小さい頃「テレビっ子」と周りからよく言われていました。今も、自宅ではテレビの前に座っている時間が一番長いのではないかと思います。最近、テレビを眺めて思うことは、「海外から見た日本」などの外国から日本を見る視点の特集が多いということ。インターネットでもそれらの情報が目につくことに気付きました。

 確かに、この手の情報は以前からありました。

  • タクシーのドアが自動で開く。
  • 自動販売機が屋外で24時間稼動している。
  • 電車が時間通りに発着し、数分遅れただけで「遅延証明」なる書類が発行される。

 

 枚挙に暇がないくらい、日本独特のしきたりやルールが存在し、外国から見るとそれらが奇異に見えてしまうというストーリーです。日本の常識、海外の非常識が、実は日本の良さだったり、親切だったり、伝統を守る心だったりと、日本のすばらしさを再認識することが企画意図なんだろうな、と思ってはいるのですが…。残念なことに、テレビでは「普通」と「普通ではない」という現象だけを切り取り、強調しすぎているため、見終わった後、何が言いたかったのかという疑問が残るだけ。コメントテーターからも含蓄のある言葉が発せられることもないため、結局何が言いたいのか良くわからず、じれったい気分になることが、最近、特に増えている気がします。

 しかし、“客観的に物事を見る、人からの意見を聞く”ことは非常に大切なことです。自分自身では気付いていない長所や短所を気付かせてくれることがあります。より良い方法が見つかるかもしれません。自分の視点だけではわからないことへの「気付き」を与えてくれるきっかけになるかもしれないので、一つの視点にこだわらないで、常に様々な側面から物事を見なければと思っています。視点を変えてみれば、これまで何気なく扱っていたものから思わぬ現象やビジネスが生まれることもあるでしょう。

 たとえば、私が小さな頃には「マンガ」は、勉学を邪魔するものとして、その頃の教師や保護者は「マンガ」を目の敵にしていたように記憶しています。それから30年。海外で「MANGA」として人気が高まってくるにつれ、日本国内での評価も変化してきています。最近では大学でもマンガを研究する学科ができたり、今ではマンガは日本の文化として扱われたりしています。マンガもこの30年の間に出世したものだと感じるばかりです。あくまでもキッカケではありますが、海外からの高評価が日本国内での評価に影響を与えたのは事実でしょう。

 単に「現象が異なる」ことだけにとらわれるのではなく、その違いには文化、宗教、歴史が深く関わっていることがあるかもしれません。その違いを理解することによって、「現象」が意味すること、そして次の動きを見極められる「視点」を養う大切さを再認識するに至りました。これこそ、前述の“客観的に物事を見る、人からの意見を聞く”ことの大切さ、なのだろうと思っています。

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