PARTNER 国際協力キャリア総合情報サイト PARTNERニュース・コラム(第267号)

第267号  転職したい心

 PARTNERのキャリア相談では、学生の進路選択やシニア世代のライフプランなど、幅広い年代の方々から様々な相談事を受けていますが、20代半ばから30代の方々からは、転職の相談を受けることが圧倒的に多いです。

 転職を考えるにあたっては、その「動機」が重要なポイントです。国際協力の仕事に転職を希望する人々とは概して、ひたすら協力活動を行いたいものと一般に考えられがちで、当の本人もそう思い込んでいる例もありますが、動機はそればかりではありません。

 「国際協力がしたい」という動機のほかに、たとえば、「今の仕事はつまらないけど、国際協力の仕事なら刺激がありそう」「テレビ番組に登場した国際協力の仕事をする人が、輝いて見えて羨ましくなった」「国際協力の仕事なら周りに自慢できるステイタスになるはず」などの気持ちが潜んでいることも少なくありません。もちろん、その心に良いも悪いもありませんし、誰かに言わねばならないものでもないでしょう。大切なのは、「本人がその心を自覚できているかどうか」です。

 なぜなら、動機によっては転職ではなく、ライフスタイルや思考方法などを変化させる方が、その人により良い結果をもたらすことがあるためです。自分自身の心を自覚しないまま、ひたすら「転職」を目的にして突っ走ってしまうと、後になって「思い描いていたことにならなかった」という事態になりかねません。人によっては、実態を知って夢が壊れるのを恐れるあまり、転職を前に目や耳を塞ぐ傾向があるのも要注意です。

 転職にあたっては、自分自身の心と向き合って「動機」をきちんと把握しておくこと、それを満たすために「転職」という道が妥当なのかを検討しておくこと、そして目指す仕事の実際をできるだけ理解しておくことも必要でしょう。

 これらは当然のようで、やってみるとなかなか容易くありません。その理由のひとつが、「転職には、事前に周囲に相談しにくい」という面があるためでしょう。経験がある方には共感されやすいかもしれませんが、「迂闊に職場で洩らしたら会社に居づらくなる、家族や友達に相談しても反対されそう」等の理由から、考えを秘めがちになります。そうこうしているうちに、気持ちが混乱してきたり情報の収集も上手く行えなかったりと行き詰まりがちになることもあるでしょう。

 PARTNERキャリア相談「対面相談は、情報の提供のみならず、そのような“心の整理の場”にもなります。キャリア相談員との率直な対話を通じて、自分の「転職したい心」を把握するためにも、利用して頂ければと思います。 (A.I.)

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