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第269号  秋の味覚と国際協力

すっかり秋深くなり、キノコだのサツマイモなどを炊き込みご飯にしてせっせと食べるのが楽しい季節になりました。前に紹介した紅茶豚みたいに作るのは簡単。サツマイモは入れる前に水にさらしたほうがいいですね。でんぷんが出ますので。あとは、少しお酒と塩を入れて、お米は最低30分、水につけてください。個人的には油揚げを入れるのが好きです。と今日の料理一口メモのスペースではありませんでした。いやいや失礼。■季節を少し戻して、8月最後の土曜日に開催した「国際協力人材セミナー in 東京」の話をしようと思います。このときには、200人以上の多くの方々にご出席をいただきありがとうございました。節電のため冷房も限定しており、扇風機をフル稼働させましたが、やっぱり蒸し暑かったです。朝夕肌寒くなってくると、懐かしいですな。■(セミナー)冒頭の挨拶でも申し上げましたが、東日本大震災は、JICAにも新たな気づきを与えました。これまで、日本から海外の途上国へ、という援助の方向が当たり前と思っていました。しかし、被災者の方々の支援では、例えば、JICA二本松に避難していただいた方々への支援の際には、オーナーシップを重視しながら住民集会をファシリテートしたり、女性の視点・着眼点の必要性を感じたり、あれま、海外で自分たちが行っている手法やノウハウは国内でも役に立つのだ、ということを教えられる機会となりました。国際協力は国際と頭についていますが、協力というところに目線を置いてみれば、道理ですよね。国際というところにもノウハウがあるのでしょうが、基本は協力、協力ならば当然、国内国外での差が大きいわけではないのです。■個別相談をしていて、よくいらっしゃるのですが、国際協力へのあこがれを漠然と持たれている方が見受けられます。たぶん、人に役に立つ、というストレートでピュアな気持ちなのだと思います。あるいは、海外へのあこがれもあるかも知れません。でもね、と言ってちょっと水をかけてしまうのですが、食べていくということを考えると、なかなか困難な道です。■最近は、人の役に立つ、というコンセプトで起業される方の話もよくお見受けしますし、企業だって、単なる利益追求でなく、まずは社会のよき一員としての役割が求められてきています。あまり狭く国際協力の仕事に固執しないでくださいね、ということを伝えたかったのです。■先日、東北で野菜を作られている方が、バングラデシュのグラミン銀行のようなことが、被災者の救済の銀行としてできないかという話を書いていました。よくわからないので教えてもらいたいと。既存の金融機関は担保保証の少ない人への融資は困難だけど、グラミン銀行のシステムならば意欲を持った方々に復興のための融資ができる。再び生産の意欲を燃やしてもらいたい。せっかくの義援金の使い方にもこのようなアイデアがありますよ。途上国の経験も先進国で使えることが、結構、ありそうです。日本も含めてグローバルに活躍できるようになる、と発想すれば、もっと可能性が広がります。サツマイモも17世紀に日本に入ってきましたね、と思いながら秋の味覚を一緒に楽しみましょう。 (A.T.)
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