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第310号  ボランティア

「広辞苑」によれば『ボランティア』とは「志願者、奉仕者。自ら進んで社会事業などに無償で参加する人」とあります。この「無償」という言葉から、「手弁当」というイメージが独り歩きして、『ボランティア』を行う人に大きな負担を強いており、よほど大きな子ども手当を親からもらわない限り、継続的に参加することは難しいのが実情です。

大阪市立大学の調査によると、東日本大震災の被災地でボランティア活動をした人の7割近くが「継続して参加したい」と考えながら、半数近くが1回だけの参加にとどまっており、「費用」、「距離」、「仕事」が継続の大きな阻害要因とされており、ボランティア活動への参加の意思があるにもかかわらず、経済的な理由で、ボランティア活動への参加、継続ができないことがうかがえます。

厚生労働省や復興庁によれば、東日本大震災からの復興に向けて、1)全国社会福祉協議会、2)助けあいジャパン、3)東日本大震災支援全国ネットワークなどが中心となって組織的な被災地支援を行ってきていて、その下で多くのボランティアの方々が復興支援に貢献していることは、マスコミ報道等で良く知られていると思います。現在、今年の夏における仮設住宅生活者支援に関連したボランティア活動の呼びかけが組織的に行われており、息の長い支援が必要とされています。被災地への息の長い支援を行う上で、ボランティアに対する直接的な経済支援は難しいにしても、ボランティアの支援体制を強化して、気軽にできるボランティアを設定し、初めて参加するにあたって不安を軽減するために、現地のきめ細かい情報提供を行うことによって、リピーターの確保と未経験者の参加が促進されることが望まれます。

一方、海外に目を転じてみると、JICAが実施している青年海外協力隊等のボランティア事業については、1965年の発足からこれまでに延べ約4万人のボランティアが約90ヵ国に派遣されており、息の長い事業といえます。この息の長い事業を今後も継続するために、JICAでは様々な情報提供の取り組みを行っており、具体的な活動の概要や活動例について、「JICAボランティア100人の履歴書」、「WORLD REPORTER」、「グローバルチャレンジャーズ」等で見て頂くことができます。

国内外において多くのボランティアが求められている中、ボランティア参加にかかる情報は容易に入手できるようになってきておりますので、ボランティアへの参加を希望されている方は是非事前の情報収集を十分に行っていただき、怪我や病気をせずに活動を全うされることをお祈りしております。(Y.I.)

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