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第315号  父の巡礼に思うこと

定年を過ぎた父が、これから「サンティアゴの道」※を歩くという。 フランスを出発し、ピレネー山脈を越えて、スペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラまで、約3週間かけて、独りで歩くという。

※「サンティアゴの道」とは、キリスト教の聖地であるスペイン、ガリシア州のサンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼路。おもにフランス各地からピレネー山脈を経由しスペイン北部を通る道を指す。(wikipediaより抜粋)

史跡や名所を訪ねる普通の(?)旅ならまだしも、キリスト教徒でもない父が、なぜ独りでそんなことをするのだろう、と疑問に思ったが、父いわく「動機はどうであれ、同じ志を持った人は世界中にいる。」と言う。
調べてみたところ、確かに、2011年だけでも約19万人が「サンティアゴの道」を歩いているという。日本人だけでも約900人もいる。(NPO法人 カミーノ・デ・サンティアゴ友の会HPより)

この数字が、大きいのかどうかはわからない。でも、自分のすぐ隣にはなかなか見つからなくても、世界中には、自分と同じような志を持って行動している人が、約19万人もいると思うだけで、背中を押される気がする。

そう言えば、父が、「自分で実際に動くまでは、こんなに身近にたくさんの情報があって、たくさんの経験者がいることに気が付かなかった。でも、一旦そこに気が付けば、情報はいくらでも集められるし、自分が本当に歩けるのか、自分が歩くためにどうすればいいのか、はどんどん見えてくる」と言っていた。

国際協力も同じかもしれない。日々の中で、すぐ隣にはいなくても、実は自分と同じ志を持つ多くの人が日本中、世界中にいて、その力を、自分の力に変えられれば、世界はまた広がるのかもしれない。 (T.S.)

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