PARTNER 国際協力キャリア総合情報サイト PARTNERニュース・コラム(第324号)

第324号  つながっている仕事

先日久しぶりに、以前担当していたプロジェクトの専門家とお会いする機会があった。一時帰国中の専門家からプロジェクトの実施状況や、他の専門家の方々の活動の様子、相手国側のスタッフ(カウンターパート)の近況をお聞きし、着実に前進している現場の状況を頭の中で思い描くことができ、嬉しいひと時を過ごした。

時々、これまで関係があった方々が一時帰国された際や、上京された際に声をかけていただくことがある。時には昼ご飯をご一緒しながら、時にはお酒を飲みながらいろいろな話をする。熱い想いを持って現場で全力を尽くされていること、なかなか活動が円滑に進まず課題を乗り越えるために試行錯誤されていること、現場で考えていることと東京で考えていることにズレが生じていること、脈絡のない話の中にも様々な現場のリアルな状況を掴むためのヒントが多く詰まっている。

また、話を聞いていると、知り合い同士が違うところでつながっていたり、以前一緒に仕事をしていた方の近況を全く別の方からお聞きしたり、別のプロジェクトで活用できそうなアイディアを得ることができたりと思わぬ発見がある。目の前の仕事だけに集中していると、ついつい忘れがちな事を外からの目で改めて指摘されることによってハッと気づかされることも多い。時には耳の痛い話を聞くこともあるが、自分の仕事や組織の在り方を見つめなおすための貴重な示唆になることも事実である。

東京で勤務していると、現場とは直接の接点が無いように見えるが、こうして人に会い、相手の顔を見ながら話を聞くことで、報告書やメール等の文面だけでは掴むことができない情報を知り、当事者の想いを感じ、現場とつながっている感覚を得ることができる。そして、この感覚をもとに東京にいる我々が、どのようにバックアップすれば現場で頑張る人たちがより活動しやすくなるのかと、想像力を働かせながら最適解を探し出すというアクションにつながることになる。

こうやって考えると、現場での活動はそれだけで完結しているのではなく、多くの人や組織が関係してそのネットワークの中で展開しているものであり、現場につながる紐の一端は東京にもつながっているのだと気づく。多くの人と知り合うことができ、それぞれの人を通じて更に世界が広がっていくことを実感できることがこの仕事の魅力であり、それは海外や国内の現場にいても同じように味わえる幸福感でもある。 (K.N)

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