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第330号  自分の英語を一生磨いてゆく

2012年のサッカーの世界年間最優秀選手には4年連続してメッシが選ばれた。私の好きな国際的コラムニスト、アルゼンチン出身のCesar Chelala氏が12月17日付の国内英字紙「ジャパンタイムズ」にメッシとクリスティアーノ・ロナウドのどちらが選ばれるかを書いた中に、「His eyes seemed to take on a Japanese look, attentive, intellectual like the eyes of Messi, ・・・」というくだりがあった。”take on” は「身につける、帯びる」、”look”が「目つき、様子」なので、「彼の目は日本人の目つきになり、注意深く、知的。まさにメッシの目で、・・・」といったところだろうか。日本人から受ける印象をattentive、intellectualと、さらりと書かれてしまうと、日本人として背筋が伸びる思いがする。

我々は、専門家やボランティアなどの国際協力人材として今や世界中至る所に赴き、日本の経験を含めて必要とされる技術や資金の支援をする。その過程で必要になるのは、それぞれの国の言葉もさることながら、国際語としての英語だ。支援する側として傲慢になることなく、欧米専門家とも英語で対等に話す人材になりたいものだ。

専門家の公募要件には確かに「TOEIC何点以上」などの条件が出ていて、それを一旦満たしさえすれば、母国語を日本語に持つ者にとっては、意外と赴任中も日本語を軸とした生活が維持できるように思える。しかし、国際協力人材としてプロフェッショナルを目指すのであれば、英語はむしろ一生をかけて磨いていく心意気を持ち、自分なりの英語との付き合い方を是非確立したい。

中京大学の日比野省三教授(社会学)はその著書「殻型人間核型人間」で、日本人は殻型で 自分の殻(外側)を強くし、欧米人は核(内側)を強くして相手と接するため、例えば前者は笑顔で後者は真面目顔で人と向き合うと書いていて興味深いが、このことを理解しているだけでも任国での欧米専門家との付き合い方は変わるかもしれない。因みに私の経験からも、フィリピンの人は欧米と同様に核型のような気がするし、インドネシアの人は日本と同じ殻型のように思える。

殻型の人が核型の人と付き合うのに、核型に合わせられる方はそれでも良いが、無理して合わす必要はなかろう。堂々と殻型として、殻型の良さ、勤勉な日本人であることに誇りを持って、 自分が一生かけて磨き上げる英語で対等な国際的な付き合いをする、それが日本の国際協力人材だろうし、グローバル人材だと考えている。 (T.M.)

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