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第340号  住めば都というけれど。。。

ここはナイジェリア・ラゴス。エアコンの効いた空港から一歩外に出ると、むっと来る蒸し暑く体を包み込むような湿気と熱さに見舞われる。空港出口で3万円ほど両替。聞きしに勝る札束の厚さに辟易する(最高額紙幣は1000ナイラ(500円程度)、ご想像頂きたい、全部で60枚にもなるのだ)。途中で数えるのも面倒くさくなる。空港を出るとおびただしい車の数、スケールの大きい高速道路が果てしなく続き、巨大なショッピングセンター、高級ホテル群を横目に、水上生活者が何十万人と暮らすスラムが果てしなく広がる。産油国でありながらアフリカの中でも貧富の差が著しく、熱帯性気候の土地柄もあり、その都市の情景は東南アジアの中核都市にも似ている。

長年国際協力の分野でアフリカを中心に多くの国を訪れてきたが、多聞に漏れず、これまでこの国を訪れることを恐れてきた。カージャック、盗難、詐欺、テロ、資源(石油)と人口の多さ(約1億6千万人)から来る大国意識、新宿歌舞伎町(?)etc. と、お世辞にもお行儀のよい国とは言えない。しかし、アフリカ関係者にとってみれば、サブサハラアフリカの国際社会での発言力を維持しているのは、とりもなおさず、ナイジェリアや南アフリカなどのプレゼンスに頼るところが大きいのも事実だ。

この国で働くJICA関係者は大目に見積もっても最大50人程度か…、民間人も多いが、国の規模に比べれば極めて少ない。なぜか?治安も大きな要素かもしれない。が、関係者とのインタビューを通じてわかったことは、そのちぐはぐな国の姿だ。産油国であるのに毎日停電が起こる。断水もしょっちゅう起こる。高級住宅街とされる地区でさえ当たり前のように起こる。物価は異常に高く、ちょっと気の利いたレストランで食べると一人5千円はかかるらしい。基本的には歩くことはできず、車での移動しか許されない。最近また外国人をターゲットとする誘拐事件が続いている。そんなこともあり、民間でも家族を帯同して赴任する割合が減っているという。

それでも最後のフロンティア、アフリカの超大国であるナイジェリアには多くのポテンシャルがある。生活は厳しいが、大きなビジネスチャンスも転がっており、これから日系企業の進出は徐々に拡大していくだろう。

彼らは人懐っこく、自己主張が強い。口論しても後でケロッとしているというから、いわゆる大陸的なおおらかさの証ともいえる。感覚的には日本人とも普通にやっていけるはずだ。なのに悪しきイメージが先行するのは、人口が一桁多い分だけ犯罪の数も多くなるから、まるでナイジェリア人全員が悪人のように流布されてしまうのだ。なんとかならないか。。。今のように行動範囲を制限されながらの滞在は精神的ストレスを常に感じるはずであり、なかなか「住めば都」という感じにはなりにくいのかもしれない。。いつかこの国にもっと平穏な時代が訪れることを願ってやまない。。 (L.S.)

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