PARTNER 国際協力キャリア総合情報サイト PARTNERニュース・コラム(第364号)

第364号  国際協力に興味を持ったきっかけを掘り下げてみよう!

「今勉強していることが、国際協力と関係ないことなんですが、どうしたらいいでしょうか?」

7月の国際協力人材セミナーin東京で個別に会場内で受けた質問でもっとも多かったのがこれでした。質問者は皆、学生もしくは大学院生の方々。
こういう質問があった際に、私の限られた経験からひねり出すアドバイスは次の2つです。

●「なぜ国際協力に興味を持ったのか」を再度自問し、掘り下げてみる
確かに、今勉強していることは国際協力とは関係ないことかもしれません。
でも、あなたは今実際に、国際協力に興味を持っています。
それはなぜですか?
これは、これから国際協力に携わろうとするならばどこでも必ず聞かれる問いであり、とても重要です。
今回質問された方は、「中東における女性の扱いについて本を読んだり話を聞いたりして、何かできることはないかと感じた」とのこと。
このように他国に興味を持った「動機」「きっかけ」というものは是非大切にしてください。これが将来、国際協力の仕事に携わったとき、そしてそこで思い悩んだときに、立ち戻る「原点」になります。
そして、その「動機」「きっかけ」を掘り下げてみてください。そこから何かが見つかるかもしれません。例えば専門家の方々に話を聞く機会を探すなど、とにかく情報をかき集めてみてください(セミナーや研修情報はPARTNERでキーワードでも検索できるようになっています)。その過程で、人脈ができてきたり、他の方向性が見つかったり、何か先が見えてきます。とるべきアクションも具体的になってくるかもしれません。

●今勉強していることは、本当に国際協力に関係ない?
冒頭の質問をうけるたびに「今の専攻が国際協力に関係ないって、ホント?」と感じます。
確かに、いかにも国際協力の仕事に有利そうな専門分野というのはあります。求人が多い分野があることも確かです。
一方で、理系とも文系ともその中間ともいえるような種々雑多な職があることも確かです。
とある国・地域における人々の生活を改善するためのアプローチは幅が広く、「これだけ勉強しておけば大丈夫」というものはありません。実際に、現場で活躍されている専門家の方々も「日々是勉強」の姿勢で取り組んでいらっしゃいます。
一見、日本国内でしか役に立たないように見える専攻も、見方を変えれば途上国の人々に役立つ知識になることだってあります。そこにおける物の見方や仮説の立て方、情報の分析の仕方などは、専攻を問わずに役立つスキルになり得ます。
まずは、自分が専攻しているものについて、時間が許す限り極めてみてください。

私の好きな言葉の一つに「過去は変えられないが、未来は変えられる」というのがあります。「未来は現在の積み重ね」という言葉もあります。今の専攻を選んだのも、国際協力に興味を持ったのも、同じ自分です。その時々で真剣に検討した自分自身の選択を否定しないで、大切に積み上げていってほしいと感じます。(T.M.)
 
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