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第365号  履歴書下読み職員のつぶやき

懸賞小説の選考には、まず下読み職人がいて、ある程度の候補作を絞ると言われています。
実はJICA専門家の公募の選考にも、履歴書下読み職員(以下、職人)がいます。そしてこの職人、履歴書と企画書を読むだけではなく、面接にも立ち会います。そんな職人の一人が感じた、公募選考のあれこれを少しつぶやきます。

1)履歴書
 履歴書でまず見るのは、顔です。というのはうそです。
 選考に関わる全ての人が必ずじっくり見るのは、職歴です。応募者の方の職歴は実に様々で、その職歴からその方の人生に思いをはせたりしています。
 さて、応募者の方が気になるのは「どのような職歴が有利か」だと思いますが、ずばり、そんなものはありません。むしろ読み手は「応募されている案件との類似性がどれだけ見えるのか」ということを見ています。ですので、「一見応募案件と関係なさそうに見えるけれど、関係ありありです」という職歴がある場合は、一言二言、どういう活動をしていました、という注釈を入れていただくと、履歴書の読み手としては、大切な情報を読み落とさずに済むので助かります。

2)企画書(※)
 見た目、大事です。
 どのあたりに、なにが書いてあるのかがぱっと見でわかる企画書の方が、読みやすく、また、結果的に理解もしやすいので、印象良しです。もちろん内容は大切ですが、内容が良くても、うーん読みにくい、という見た目や構成ですと、読み手も一般人ですので、その良さを読み落としてしまいかねません。

 また、前述していますが、これまでの経歴で類似業務経験有の場合は、もれなくそれをアピールしてください。類似業務経験あり、というのはポイント高しです。
(※JICA公募案件への応募にあたっては、業務企画書が提出書類の一つとなっていますが、この企画書の中では具体的な経験・実績にも触れて本人が応募する業務に対応可能であることを記載いただくことになっています。)

3)面接
 思いは伝わります。
 面接委員も人間ですので、その判断が絶対に正しいわけではないのですが、候補者の方の熱意ややる気は、自然と不思議と伝わってきます。
 時々、緊張しすぎて、次に話すはずだったことを忘れてしまったり、答え出すまでに少し間がある方がいらっしゃいます。緊張が解けないままに面接時間が終了となったりすることもありますが、面接委員への印象は意外と悪くありません。どのような形であれ、誠実に回答されている方からは、いい印象を受けるようです。
 逆に、すらすらぺらぺらと回答ができても、あれ?という印象を残す方もいらっしゃいます。

 実は、この目に見えない「思い」みたいなものは、面接だけではなく、企画書からも伝わってくることがあります。ただ、「思い」が伝わるから、という感覚だけで選考をしているわけではなく、あくまでもそのポストとマッチする方であることが前提で、そういう方々が複数名いらっしゃった時は、そういった「思い」で差がつくことも、あるとかないとか・・・

 あくまで一職人のつぶやきとしてご笑覧いただければ幸いです。これが公募選考のすべて、というわけではない点はあしからず。(H.S.)
 
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