PARTNER 国際協力キャリア総合情報サイト PARTNERニュース・コラム(第400号)

第400号  コミュニケーション能力が大事というけれど。。。

最近つくづく思うのだが、「コミュニケーション能力」というのは一体何を指して言っているのだろうか?
新入社員への訓示や面接における評価ポイントして「コミュニケーション能力」が重要と叫ばれる今日(専門家の面接でも当然最重要視されているのだ)、小学校から大学、社会人に至るまで一斉連呼している状況にある。特に最近ではグローバル人材育成のためにも「英語によるコミュニケーション能力の強化」が不可欠なのだ! と。。。

日本人はもともと「口は災いのもと」、「場の雰囲気を読む」、「押して測る」、etc.と「言わない」ことを良好な人間関係を構築する上で「是」としてきた文化的土壌がある。だからこそ、それではグローバル化の中で日本が生き残れないと思う人たちが「言わなきゃ伝わらないのです!」(夫婦間でもそうらしい。。。)と、声高に叫んでいるようにも見える。「伝える力」、「伝える技術」などコミュニケーションに関する本が飛ぶように売れているのはその証なのかもしれない。

では援助の現場ではどうであろう。例えば専門家にとっては、相手のニーズを引き出す、相手側と共に問題解決へ取組む、プロジェクトの円滑な進捗をファシリテートするなどの役割が重要となる。当然ながら相手は文化や歴史、風土も、何もかも異なる人たちである。それでも専門家たちは、コミュニケーションモードを外国仕様に切り替えて対応しているのだが、時として思うように行かないことがある(もちろん、相手側との信頼関係がこじれたりした場合は何を言ってもダメな場合もあるが。。。)。

それは必ずしも語学力の問題ではなさそうだ。すなわち「相手がどうその情報を受け取ったのか?」が重要なのであって「どう伝えたか?」はあくまでも発信側の言い分なのである。
では、どうやったら伝わるのか?。。。ある心理学の研究によれば、言葉は「7%」しか伝えたい情報を相手に伝えられないそうだ。残りの93%は表情やしぐさ、声のトーン、早さ、目の動き、手足の動き、服装や見た目などノンバーバルな要素が占めるとされている。

メールでの業務が常態化した今日、改めて振り返ってみたい点である。 (L.S.)
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