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第416号  日本のスポーツ少年少女へ

2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催を6年後に控え、日本ではスポーツ選手育成の熱が上がっています。また、これを機に、「スポーツ」を開発に活かすことができないだろうか、と外務省が日夜検討している様子が新聞で報道されるようになりました。

 JICAの青年海外協力隊やシニア海外ボランティアの専門分野には、「スポーツ分野」があります。自分の得意なスポーツを途上国の人々に教えるのです。自分が育成した途上国の子どもがのちに有名な大会で活躍することもあります。スポーツは、競技そのものの楽しさを得ることに加え、ルールを順守することの大切さを学び、そして、ライバルやチームメイトへの思いやりの気持ちを育てることもできるため、スポーツを通した人材育成の評価も高まっています。

 日本では週末になれば、あちらこちらの広場や校庭で野球やサッカーの練習に励む子どもたちや水泳教室に早朝から通う子どもたちを見かけます。スポーツに熱中している子どもたちの横顔は本当に素敵です。無心に体を動かし、勝てば喜び負ければ泣く。スポーツで子どもたちの精神が鍛えられているのが手に取るようにわかります。

 韓国の仁川で開催されたアジア競技大会でも、スポーツによって国境を越えた絆を感じさせる場面を見ることができました。サッカー試合を終えた北朝鮮選手団が向かった先は北朝鮮を応援していた韓国応援団の席です。政治、経済ではぎくしゃくしていてもスポーツではお互い応援したりエールを送ったりしており、スポーツ大会が「平和の祭典」と言われるのもうなずけます。

 日本の多くの子どもたちはスポーツができる公園や学校もあり、道具だって与えてもらえる。
 スパイクが破れたら新しいものに交換してもらえる。
 真新しいユニフォームに心躍らせる。
 しかし世界に目を向ければこのような環境でスポーツをできる子どもは(子どもだけに限らず)世界で少数派である、ということを分かってもらう機会も大切だと思います。

 恵まれた環境には素直に感謝し、その機会を存分に活かす。

 そして、将来出会うであろう途上国の子どもたちには自分の得たスポーツ技術を惜しみなく提供し、スポーツを通して得る貴重な心の成長を支援する、そのような子どもに育ってほしい。

 世の中で複雑な問題が表面化したとしても、自分がスポーツから得たものを遠い国の子どもたちに伝授することも視野に入れて育ってほしい。

 スポーツの秋、週末のスポーツ少年少女を目に、そう思う日々です。(M.Y.)
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