PARTNER 国際協力キャリア総合情報サイト PARTNERニュース・コラム(第417号)

第417号  お勧めのほのぼの本

もともと読書量の少ない小生でして、PARTNERで紹介できるような本となるとなかなか難儀なんですが、少し前に飛ばし読みしたにもかかわらずちょっと印象に残っている本を紹介させて頂きます。

一時期、本屋の店頭で平積みされていて、少々都会の生活に疲れている人か、林業関係者でもなければ手に取らないようなカバーだと思われましたが、小生の場合、どちらかというと後者に近く、電車内の広告で見た『WOOD JOB! 』というイケてる題名の映画の原作でわけのわかんないタイトル『 神去(かむさり)なあなあ日常 』というのが気にかかっていたようで、思わず買って一気に読んでしまいました。
一言で言えば、なりゆきで林業の世界に踏み込んでしまったハマっ子の青春小説なんですが、PARTNERにつながる含蓄も以下のとおりあるように思えます。

まずは、一つの目的に向かって一心に努力することを決して否定するわけではないのですが、人生には二度と訪れることがないかもしれない転機や好機が転がっていて、それを逃さず運命に身を委ねることも時には大事かもしれない。

また、地球上いたるところに生存している人間は元来とても順応性の高い生き物であり、誰でも驚くほどの適応能力を持っていることに気付くかもしれない。

さらに、(飽きっぽい小生が書くのも気が引けますが)、やはり『石の上にも三年』、意外と自分の適性なんて皆わかっちゃいないので、しばらくは辛抱してやってみることも必要かもしれない。

青年海外協力隊事務局の元構成メンバーだった小生としては、何処かの協力隊員の奮闘ぶりとダブってしまい、思わず力が入ってしまうのでした。(逆に、帰国隊員が読めば、懐かしく、切ない気持ちになると思います。)

以上、自戒含みの若干こじつけめいた部分もなくはないですが、著者の、もしかしたら林業関係者?と思われるほど山の現場の臨場感溢れる生き生きした描写と素人にもわかりやすい表現ぶりには感心させられました。
参考文献等からも林業という職業を(社会背景も含めて)相当調べて書いていることが窺い知れますが、(実は観てないものの)映画の方もかなりの長期ロケを敢行して撮られた力作とのことで、これを機に林業に関心を持つ若者が増えることを期待しています。 (F.I.)
先月 来月