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第418号  何県と答えるべきか。。。

これまで転勤による引っ越しは何度か経験したものの、生まれてから今日まで日本で住んだことがあるのは関東地方のみとほとんど同一地域で過ごしてきたためか、出身県に関し特に意識をすることがなかった。
 そんななか、日系人の方が多く活躍する国に赴任になった際に、まず最初に必ずと言ってよいほど聞かれる質問の一つが、「何県出身?」であることに驚いた。

 生まれたのは千葉県だがこれは出産のための期間のみで、その後、埼玉県、神奈川県と移りそれぞれ2、3年ずつ過ごしたが、いずれも短期間、かつ記憶もほとんどないため出身県ではないような。。。。それでは、小学校から高校までの長い期間を過ごした茨城県を出身県としてあげるのが適当だろうか?いや、長さだけなら大学時代から今日まで住んでいる東京都が今や最も長いから東京都と言うべきか?などと思っている間に、相手には出身県さえ答えられないコミュニケーション能力不足の人間という目で見られてしまった。

 なぜそれ程日系人の方が出身県にこだわるかというと、彼等は○○国の日本人会の会員であると同時に、××県の県人会にも所属し、それぞれの県人会で会合のための会館や子弟のための寮まで持ち、これらを使って、毎年県人会主催のお祭りやバザーなどのイベントを行い、交流を深めているからだ。更には、日本の出身県から知事や議会、市町村からの訪問団が、視察や交流のために毎年のように訪れるのだか、その受け入れも積極的に行っており出身地との関わりを重視しているという。これは、私が赴任した国だけでなく、他の多くの国も同様で、国を超えた県人会同士の横の繋がりまでもあるという。

 日本でも、最近は県民性に焦点をあてたTV番組や本が人気を博し、方言やご当地キャラなど地方・地元を積極的にアピールする雰囲気が出てきているようだ。


 日本内外のこれらの動きから、これまで持っていた海外に行く際には日本についてしっかり説明できなければいけないという意識だけでなく、地方や都市についてもきちんと説明、魅力を紹介していけるようになりたいと思う。 (S.N.)
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