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第429号  海外赴任に本を持っていきますか?

「無人島に行くとするとどんな本を持っていきますか?」こんな質問はたまに雑誌に載っているような気がします。

無人島と開発途上国を一緒にするとお叱りを受けそうですが、私は仕事柄、開発途上国に何回か長期滞在したのですが、その度にどんな本を持っていこうか悩みました。
私の場合、たまたま単身赴任が続いたので、少ないながらも自宅に持っている本はそのままに置いていくことができたので、一時帰国できるまでの数か月~1年の間に読む本をどうしようかと考え、仕事に役立ちそうな本をつい多めに買ってしまいました。
(文庫版の小説が現地の日本人の間でお互いに貸し合っていると聞いていたので、あまり持っていきませんでした。)

さて、最初の赴任の時は20年以上前なので、まだインターネット通販最大手の某サイトがなく、勤務先も援助関係の本が並ぶ大きな本屋さんから遠かった(といっても徒歩で15分ぐらいですが…。)ため、そう頻繁に大きな本屋さんに足を運ぶこともありませんでした。近場の本屋さんで選べる本に限りがあったこともあり、そんなに多くの本は持って行きませんでした。
2回目の赴任の時には、その某通販サイトを使うことを覚えていたので、いろいろな(新品の)本を買って持っていきましたが、時間に余裕があったので、持って行った本の多くを読むことができました。

3回目の赴任の際には、(私にとって良かったのか、悪かったのかわかりませんが…)その某サイトが中古本を扱うようになっていたので、赴任国の名前を入れてそのサイトで検索すると、中古本(ものによっては50年前もの)が沢山出てきて、値段もかなりこなれていたので、あれもこれもとつい買い過ぎて荷造り用段ボールで半箱ぐらい買ってしまいました。
赴任先は西アフリカの某国だったのですが、経済学者や文化人類学者の方が書いたその国についての専門書や、専門家やボランティアとして滞在した方の滞在記、初代大統領の自伝など、和書だけでもたくさん検索でき、嬉しくてつい買いすぎてしまいました。一時帰国の時も、同じ按配で、結構な量の本を持っていきました。

せっかく重い思いをして持って行った本ですが、任地でスマートフォンを買ったことがきっかけで電子書籍(とツイッター:但し読むだけ)にはまってしまい、半分も読むことができず、泣く泣く任地に残してきたり、どうしても読みたい本は再び重い思いをして持ち帰ってきたりしました。
そんな思い入れのあるはずの持ち帰った本ですが、自宅の本棚も一杯だったので、読んだ後に自宅で電子化(自炊)しつつあり、それだったら、最初から自炊して持っていけばもっと楽だったのにと、反省しきりです。

ちなみに、次回海外赴任に持っていきたい本(の種類)を考えてみたら、
 ・任国に滞在した方の滞在記/活動記録
 ・任国を調査対象にした歴史や文化人類学などの社会学系の一般書
  (アフリカでも国によっては、フィールドにしている日本人研究者の方は多数いらっしゃり、
   多くの本を書かれています。)
 ・アジア経済研究所の研究双書のような、任国を対象とした専門書
 ・国際協力・開発経済学といった援助に関係して話題となっている本
と、たくさん買うことになりそうな気がしてきて、運ぶことを考えると気が遠くなりそうになりました。

次回の赴任では、買った本はすべて“自炊”して持っていきたいと思います。(J.I.)
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