PARTNER 国際協力キャリア総合情報サイト PARTNERニュース・コラム(第435号)

第435号  自分も変えたシゴト ~青年海外協力隊50周年によせて~

PARTNERは、国際協力を根としたキャリア情報を提供するサイトであり、個人と団体を結びつける役割を大ミッションとして掲げている。このホームページを見ている皆さんはそんなことは百も承知だと思うが、今回は、そんなことはまったく無視し、キャリアを人生という言葉に置き換えてみて、コラムを書いてみる。

 JICAボランティアのホームページを訪れると、現在のトップページで最初に目に触れる言葉は、「僕たちにできることは必ずある!」であるが、ちょっと前までのキャッチコピーは「世界も、自分も、変えるシゴト」というものであった。私が青年海外協力隊に応募を考えていた当時、このキャッチコピーが使用されていた。
 私は当時勤めていた会社と肌合いが合わず、転職活動をしていた時に、ひょんなことから青年海外協力隊の活動に興味を覚え、電車の中でふと見上げると、そこには、「世界も、自分も、変えるシゴト」が掲載された中刷り公告が目に留まったのである。

 今ではあまり大きな声で言えないのだが、これといった大きな目的や理想もなく応募したというのに、神様の思し召しか、ご縁があり合格してしまった。転職活動中だったので、そのまま活動を続け日本の会社に転職、もしくは青年海外協力隊に行く、二つの選択肢に悩んだが、私の信条である「迷った時には、面白そうな方を選ぶ」ということで、思い切って、青年海外協力隊員になる道を選んでしまった。

 こういった背景で行ってしまった青年海外協力隊であるが、応募してから実際に派遣されるまで、「世界も、自分も、変えるシゴト」という言葉が常に頭の中にあった。仕事で自分が変わる、そんなことがあるのかよ、と思っていた。あったとしてもやすやすとは変わらないよと、どちらかというとネガティブに考えていたと思う。
 が、派遣後の今、確かに自分は変わった。それも、なかなか劇的に。東アフリカの某国に赴任になり、そこで専門学校のIT教師として学生相手にコンピュータの”コ”の字にあたる、ハードウェアやオペレーティング・システムを教えていたのだが、途上国で過ごした時間は仕事でもプライベートでも、日本で生きている時とは別の意味で濃密な感覚で時間が流れる。おかげで生き方も考え方もすっかり変わってしまい、どこか悲観的だった思考回路がなにか楽観的なものになり、隊員として派遣されたことで今の配偶者とはその時に知りあい(それも相手は同じく協力隊員)、そして学生時代にはほとんど興味がなかった国際協力の分野で現在は生計を立てているのだから。

 確かに、自分の人生も変えた仕事であったと今は考えている。
(世界を変えたか、という話はまたいつか)(G.M)
 
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