PARTNER 国際協力キャリア総合情報サイト PARTNERニュース・コラム(第437号)

第437号  農業経験ゼロから農業・農村開発分野のジュニア専門員になるまで

■マーケティングリサーチャーを辞めて、協力隊に
 市場調査会社での仕事を辞めて長年の念願だった協力隊としてウガンダに赴任したのは、2010年の10月でした。活動内容は、クミ県庁の農業生産局に所属し、稲作の普及活動を農業普及員とともに行うこと。日本での仕事で農産物の販売拡大のためのマーケティングリサーチ&コンサルティングを行ったことがあり、「自分の経験が活かせるかもしれない。」と思って、このウガンダでの協力隊募集案件に応募しました。
 赴任から半年たった2011年初頭、東アフリカ一帯は「過去60年で最悪」と言われる大干ばつに陥り、私の住んでいた県でも餓死者が出る惨状。干ばつで散々な被害をこうむった数々の米畑を前に、言葉を失いました。明日の生活さえ不確かな最貧困層の人たちの助けになるために、大学院で援助を学ぼう、そしてアフリカの貧困層の多くが従事する農業の開発に携わろうと決意しました。そしてウガンダでJICA専門家と密に相談をしながら稲作普及活動をしていく中で、専門家の方々の農家への真摯な思いや、途上国の人々と共に奮闘するさまに惹かれ、自分もこういう働き方がしたい!と思うようになりました。

■どこに自分の働く場所があるのか、模索中の大学院2年間
 ウガンダから帰国後の大学院在学中は、まずどのようなキャリアを踏み出せば良いのか悩み、様々な人に相談しました。PARTNERの国際協力人材セミナー(※1)では、国際協力専門員、国際機関の職員、JICA職員の方などから様々な助言をいただき、このセミナーの中で開催されていたキャリア相談では、開発コンサルティング業界やUNV(国連ボランティア計画)などの内情も踏まえた助言をいただきました。そうした中でジュニア専門員(※2)という制度があることを知り、『アフリカにおける市場志向型農業開発促進』のポストが募集されていることを知りました。「マーケティングリサーチャーとしての経験が活かせる、ウガンダでの農業技術普及の経験も活かせる、技術協力の第一線で働くことができる、かつて憧れた専門家に自分もなれるかもしれない」などと思い、応募に際しては、ウガンダでお世話になった専門家や職員にいろんなアドバイスをいただき、結果として合格することができました。

■2015年4月、ジュニア専門員に
 2015年4月、農村開発部にジュニア専門員として着任しました。農村開発部の毎日は、
  ・JICAの技術協力に関する計画の立案・運営・評価の仕組みについて学ぶことができる。
  ・各社の開発コンサルタントの仕事の経過・成果を目にすることができる。
  ・JICA内部の勉強会に出席することができる。
  ・百戦錬磨の国際協力専門員や職員の方々から助言をいただける。
という、非常に貴重な機会だと実感しています。ただ業務をこなすだけではなく、必要とされる人材なるため自己研鑚に励み、アフリカに赴任したいと思います。

※1 国際協力人材セミナーをはじめとするPARTNERの今後の活動予定はこちらから
※2 2015年5月現在、JICAではジュニア専門員を募集しております。詳しくはこちらから
 

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