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第464号  「何をしに日本へ?」

『Youは何しに日本へ?』というテレビ番組を知っているだろうか。
成田空港の到着ゲートから出てくる外国人にたいして「Youは何しに日本へ?」と問いかけ日本に来た目的を探り、面白そうな人には日本滞在期間中密着取材をする。
そんなYouたちの来日理由・滞在期間中の活動は実に面白い。
アニメイベントに参加しに来たフランス人、京都の芸者に会いたくて来たブラジル人、弓道の審査を受けにきたアメリカ人…。皆それぞれ夢・憧れを持って日本に来ている。

あるカナダ人2人組がインタビューされていた。
「Youは何しに日本へ?」
「『ヤキスギ』を見に来たんだよ。」
レポーターは困ってしまった。
ヤキスギとは…?屋久島の屋久杉のことかと思い聞いてみると
「No, No, ヤキスギ(焼杉)、江戸時代に日本で行われていた伝統的な木材加工の手法で、杉を焼くことによって虫がよりにくく腐りにくい木材ができるんだよ。日本人なのに知らないの?」と説明をされた。
うむ…温泉の壁に使用されているところは見たことがあるかもしれない…。
そうレポーターはコメントしていた。

物づくりの国、日本。日本人は知恵を絞って新しい発明・開発をするのが得意だ。
日本で生活していると当たり前のことが、海外の人から見ると大発明に見える。そんな日本の良さを改めて気づかせてくれるのが海外の人たちだ。

JICAも毎年何百人の『You』たちを日本に送っている。そう、研修員たちだ。

これまでJICA Training Programだった研修事業の名称がKnowledge Co-Creation Program (KCCP)に変わった。日本の技術・経験・ノウハウを一方的に教えるだけではなく、研修員たちの国ではどのような対応をしているのか、何が課題なのか、日本のシステムを見て彼らは何を感じるのか、互いに学びあうという意味合いが込められたタイトルになった。

私が今駐在しているウガンダからは毎年67名の研修員を日本に送っている。
ウガンダから日本は正直遠い。ウガンダ人が日本に対して持つイメージは、車・電化製品が発達しているという程度。でもこの日本に対してみんな漠然とした憧れを持っている。
そんな彼らが実際日本に行って何を思うのか。私は彼らの気づきに耳を傾けたい。彼らが見た「日本」を知ることで、日本の良さをもっと知ることができる気がするからだ。
現場にいると現場のニーズばかりに目が行く。でも、日本の強み、日本だからこそできることを現場のニーズと組み合わせて考えられることがJICAには求められている。日本の強み、日本だからできることは研修員の『You』たちがヒントを持っていると、私は思う。(Y.T.)
 
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