PARTNER 国際協力キャリア総合情報サイト PARTNERニュース・コラム(第478号)

第478号  シリーズ 国際協力の第一線(団体編)~「信頼」を提供して新しい途上国ビジネスをプロデュース~


国際協力と言えば、協力隊が現地で汗を流したり、政府がプロジェクト費用を支援したりして、途上国の人々の暮らしを助けるイメージが強いですよね。でも、国際協力には様々なカタチがあると思います。
例えば、新しいビジネスをたくさん生んで、途上国の自立的な経済発展を助けていくこともまた、持続可能な国際協力であると考えます。事実、日本人と新しいビジネスを始めたいと考えながら来日する人々はたくさんいますし、JICAも日本と途上国間でwin-winのビジネスを生み出すことを推進しているところです。

しかし、せっかく日本に来てくれた外国人も、彼等を迎える日本人も、良いビジネス・パートナーとなかなか出会えなかったり、言葉や商習慣の違いをうまく乗り越えられなかったり、互いの市場のニーズを捉え切れなかったり、資材や販路を手に入れられなかったりと、適切な「情報」や「人脈」が手に入らないという問題に悩まされています。ビジネスを成功させるには、元手のお金ももちろんですが、その時々に必要な情報と人脈を継続的に獲得していくことが決定的に重要です。
信頼できる情報や人脈は販売価格がつけにくい一方、集めるのに非常に大きなコストがかかりますから、これらを(ましてや国境を越えて、継続的に)ビジネスとして行おうとするとなかなか採算が合いません。公的機関にとっても、中立性や公平性を慎重に守らなければなりませんから、判断が分かれるような情報の提供や事業者の紹介をビジネスニーズに沿ったスピード感で行うのは簡単ではありません。
このままでは、日本ファンたちの気持ち、日本の強みが生きるビジネスチャンスが埋もれ続けてしまう。もったいない!と思いました。

そこで、私たち日本経済システムデザイン研究会(ZESDA)は、非営利活動でイベントやワークショップを行うことを通じ、国内外の情報や人脈を集めています。当団体のスタッフは全員、本業を別に持つボランティア です。様々な業界や組織の事情に通じていますし、また大学や学会、有識者とも提携しているので、情報や人脈の善し悪しを「目利き」することができます。そうして集めた信頼できる情報や人脈をほぼ無償で国内外のグローバル起業家たちに注ぎこむことで、ビジネスを育てています。ボランティアスタッフの多くは、転職や起業の準備をしたい、会社の外の世界を見てみたい、業界外の友達をつくりたい、という気持ちを持った20代後半から30代の人々で、日々の活動の中、本業ではなかなか得られない学びや挑戦のチャンスを楽しんでいます。
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例えば、アジア各国のデザイナーが日本の素材を利用してドレスをデザイン、歴史的建造物などの日本を代表する場所でトップモデルが披露するファッションショー。「SAKURA
COLLECTION
」のファンディングやモデルの手配などをバックアップしています。

彼らにノウハウや調査分析結果など情報を提供(inspire)した数、ビジネス・パートナーや助言者を紹介(introduce)した数が、私たちの活動のKPI(重要業績評価指標)になっています。私たちはソーシャル・キャピタルやインテレクチュアル・キャピタルを投資するグローバル・ベンチャー・キャピタルであると言うこともできるかもしれません。

私たちが途上国に提供している価値は「信頼」です。海外ネットワークと国内ネットワークを「信頼」によって繋ぎ合わせ、持続可能なグローバル・ビジネスの創造と発展を手助けするという、少し新しいカタチの国際協力にZESDAは挑戦しています。

このコラムの読者の方々の中には、国際的な事業支援の経験が豊富、語学もさることながら、どの地域の人がどういう価値観でどういう暮らしをおくっているか、肌でご存知の方も多いと思われます。そういう暗黙知こそが、新しいビジネスの糸口になったり、日本国内のベンチャー起業家にとって貴重なヒントになったりします。ぜひ一緒に「日本発イノベーション」に取り組んでみませんか?国内ビジネスとの架け橋として、新しいカタチの国際協力を切り拓くZESDAボランティアスタッフへのご応募お待ちしています!

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