PARTNER 国際協力キャリア総合情報サイト PARTNERニュース・コラム(第489号)

第489号  国際協力へのアプローチ方法

私の国際協力は平成7年のブータン王国への青年海外協力隊参加から始まった。その後、3年ほど国内業務に従事したものの、平成13年に退職し、再び国際協力へ。国連ボランティアとしてケニアのナイロビでの2年間の活動の後、JICA専門家として、ソロモン諸島、カンボジアのシェムリアップ(アンコール遺跡地域)、同国プノンペン、マラウイのリロングウェと5カ国、6都市で12年以上、途上国に住みながら専門家活動に関わってきた。(それ以外にもJICAの調査団として、様々な国際協力活動を経験)
 
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協力隊の募集案内を見て、会社を休職して、参加したのがきっかけであった。協力隊参加で高校時代からの「いつか海外で暮らす、働きたい」というひとつの夢がかなったわけであるが、そのこと自体が目的化してしまい、せっかくの途上国生活・体験をどう次につなげていくか、そのためには、その2年間で何をする必要があるか、しっかり考え、勉強しなかったのが、今から思えば反省材料である。

協力隊参加後、復職し、もとの職場で国内業務に忙殺されていたが、「一度、途上国を経験したものは、また、外に出たくなる」の言葉どおり、再び、途上国への想いが強くなっていった。ナイロビの国連ボランティア募集の話しを聞いたとき、将来のことを考えると、果たして退職して行くべきか躊躇したのが正直なところ(当時、結婚してすぐだったこともあり)。「ボランティアは若いうちはいいけれど、その後どのように生計を立てていくのか」という周囲の声もあったが、今後、国際協力で活動していくためには、海外で実務を経験するのが一番の近道と考えたこと(青年海外協力隊の時と違い、この国連ボランティアの経験を次のステップに活かそうと考えた)、妻も「(自分が)やりたいことをやればいい。生活は、なんとでもなるのでは」と特に反対がなかったこと(これは、妻も協力隊出身で途上国生活を経験していたことがあるかもしれないの影響も大きいかと考えるが。)、途上国の専門家として活躍している友人から、「うらやむだけなら、何も変わらない。本当にやりたいなら、目の前にあるチャンスを活かすべき。まだ「経験、実力がない」と躊躇しているならば、いつまでたってもチャンスなんか来ないよ!」という言葉に後押しされ、退職して、再び、チャレンジすることとした。

国連ボランティア中、やはり、日本の都市計画の業務経験だけでは不十分であり、開発計画について、もっと根本的なところを勉強する必要があるのではと考え、また、今後、専門家として活躍していくには、せめて修士号を取らないと通用しないと考え、大学院に在籍し開発計画修士を習得した。そして、JICAのジュニア専門員、JICA専門家の経験を経て、現在、JICA国際協力専門員として活動している。

今までやって来られたのは、周囲の人に恵まれたとの一言につきる。途上国で業務を続けていくのは、やはり人との関係が一番大切だと痛感する。周りの人に支えられながら、「求められていること」、「何をしないといけないか」を考え、絶えず勉強しながら活動を続けてきた(今でも勉強中であるが)。そのおかげで、今でも何とか国際協力に関わる活動を続けられ、年数、経験を積めば積むほど、やりがい、おもしろさが増していることを実感している。

様々な国際協力活動があるなかで、その経験が活かせる場は沢山ある。今後、国際協力を志す方は、どんどん海外へチャレンジしていってもらいたい。
JICA国際協力専門員(都市・地域開発) T.G
 
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