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第497号  連載コラム「ぷろのぶ~国際協力を傍らに、本業に打ち込む若者たち~」(第4回)

『遅咲きだった国際協力への想い』

 はじめに言っておくと、僕は学生時代には「国際協力」という言葉に1ミリも興味を持っていませんでした。TOEICもせいぜい400そこらでしたし、グローバルとはだいぶ縁遠い理系学生でした。
そんな僕が、なぜ国際協力に関わるようになったのかを、少しだけお話させてください。

 上記のとおり、僕は大学2年次までは普通にサークルに入って普通にバイトをこなしていたのですが、元々デザインに強い興味を持っていたこともあり、3年次からデザイン学校にダブルスクールで通うようになりました。
 そこでデザインに関する様々な技法を学ぶ中で、「デザインとは単なるカッコイイ自己表現でなく、誰かの何かの課題を解決する方法を生み出すこと」であると知り、強い衝撃を受けました。そこから僕は、様々な課題を表現やコミュニケーションで解決する仕事、つまり広告の仕事に就こうと考え始めました。

 ちなみに、英語はてんでダメでしたが、海外に対する憧れや、異文化に対する興味は幼い頃から持っていました。大学卒業間際には一ヶ月ほどの短い間でしたが、建築巡りをしたいと思い立ち、ヨーロッパをバックパッカーとして周りました。コミュニケーションはボディランゲージが主でしたが、意外とどの国の人ともある程度は分かり合えた(?)ので、充実した旅を続けていました。

そんな旅の最中、僕がドイツを訪れた時に東日本大震災が起こりました。とたんに、ヨーロッパ中のメディアは日本のことばかり報道するようになり、日本の状況を聞かない日は無くなりました。震災当日を日本から遠く離れた異国の地で過ごしたからこそでしょうか、「何か自分に出来ることはないのか」という強い使命感が自分の中に芽生え、帰国してからすぐにボランティアとして南三陸町へ向かいました。思えば、こういった経験から「何か社会にとってプラスになることをやっていきたい」と、心の奥底で考えるようになっていったのかもしれません。

 上記のようなことがありつつも、社会人になってからはエンタメ企業を経て広告制作プロダクションでWebディレクター・プランナーとして働くことになり、国際協力に関係ない日々を過ごしていました。広告など、ものづくりの仕事自体はとてもやりがいがあり、楽しかったです。しかし、仕事を通して様々な企業の課題を解決していくうちに、「もっと直接的に社会の課題を解決したい」「ビジネスにはなりづらくても、解決しないといけない課題が世の中にはたくさんあるのではないか」という想いが徐々に強くなっていきました。

 その当時、僕はいわゆるシェアハウスに住んでおり、シェアハウスの住人の一人だったれんさん(※)が、国際協力の団体に参加していると聞きました。「本業で働くには何から始めたらよいかわからない。それならば、自由な週末の時間を使って、自分に何ができるか試してみよう。」そう思い、僕はれんさんに紹介してもらい、ぷろのぶに参加することを決めました。社会人になって5年目にして、初めて国際的協力の一歩を踏み出すことになったわけです。

ぷろのぶに入ってからは、web担当兼広報として、団体のみんなとインドネシアの教育支援団体「Hoshizora Foundation」のサポートを行ったり、ケニアの地を訪れて現地でスラム街に住む子どもたちのための学校「マゴソスクール」を運営する日本人の方に会ったりしてきました。こうした経験を通して、日常的に行われる賄賂や1日1ドル以下の生活など、日本で暮らしていると想像出来ないような社会課題が世界には幾つもあることを痛感しました。 

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 そして、ぷろのぶの活動を通して、僕は今「世界の人たちを繋ぐ、新しい国際協力の仕組み」を考えています。もちろん簡単にいかないことはわかっていますが、今までの体験を通して自然と「それでもやってやろう」という気持ちが湧いてくるようになったのです。

 ちなみに、勉強が本分の学生時代にTOEIC400だった僕でも、ぷろのぶなどでの活動を経て、今ではTOEIC700をとれるまでになったので、興味を持つタイミングが遅すぎるということはないのだと思います(とはいえ、全然誇れる語学力ではないので、引き続き勉強していきます)。

 僕は、コミュニティとは共に尊敬し合える仲間と「出会い、繋がる場」であり、同時に新しい一歩を踏み出すための「キッカケの場」であると考えています。ぷろのぶは国際協力に関わりたい人にとってのそんなコミュニティです。僕のように、「なんとなく国際協力に関わってみたい」という方がいたら、ぜひ気軽にぷろのぶに来てみてください。

 最後に、上記に上げた団体について、興味がある方は是非webサイトをご覧ください。どちらも素晴らしい理念を持った団体です。

ぷろのぶ 町田 大樹

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※角倉廉さん(れん)
(第3回コラム執筆者/ http://partner.jica.go.jp/ColumnDetail?num=496

■■「ぷろのぶ」最近の取り組み■■
社会貢献したい人が集まる「やさしいbar」
2回目開店迫る!(12月27日/水曜日/21:00~23:00)
ご関心のある方、リピーターの方、詳細はこちら→https://www.facebook.com/events/297419580748509/

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