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第500号  連載コラム「ぷろのぶ~国際協力を傍らに、本業に打ち込む若者たち~」(第5回)

『仲間と「楽しむ」私の国際協力』

 こんにちは。
ぷろのぶメンバーの長﨑徹眞と申します。
(「てっつん」と呼ばれています!)

 自己紹介も兼ねつつ、私のこれまでの「国際協力」とのかかわりから紹介したいと思います。

「国際協力」との出会い(学生時代)

 「国際協力」との出会いは、大学4回生の時。
柔道漬けの4年間を終えた私は、何か新しいことにチャレンジしたいと思っていました。
ちょうどその頃、国際協力のNPOの学生スタッフをしていた友人の妹から紹介された「全国ワークキャンプフォーラム」 というイベントに参加したことが、きっかけです。

 ワークキャンプは、数人から数十人のメンバーが一緒に寝起きしながら、日常とは離れた場所でボランティアを行う活動です。フォーラムは2泊3日という短いものだったのですが、そこで出会った人々のすがすがしさに魅せられ、ワークキャンプに興味を持ちました。フォーラムは、ワークキャンプを国内外で主催するNPOのスタッフが担っていたのですが、彼らの、人の懐に飛び込んでいく人間力や初対面のコミュニケーションで壁を作らない力が印象的でした。参加していた同年代の若者たちも、背伸びをせず、でも世界に貢献する確固たる意志を感じさせる素敵な雰囲気を持っていました。大学4年間を体育会に捧げ、ある意味視野が狭かった私に、広く人々と交わりながら、自分の力を世界のために発揮するヒントをもらうことができました。

 その数か月後、フォーラムでお世話になったNPOスタッフが所属する団体のプログラムで、スリランカで約2週間の「道路舗装ワークキャンプ」に参加しました。

 そのプログラムは、NPO法人good!という、世の中で生きづらさを感じている日本の若者を支援する団体   が主催しており、スリランカキャンプに参加した他のメンバーも、日本の生活にどこか折り合いがつかず、悩みを抱えている若者たちでした。

 はじめはもちろんみんなぎこちない感じです。それが、村でのワークを通じて少しずつ打ち解けていきます。大切なのは、「一緒に楽しむこと」。義務感で働くわけでも、対価を得るために働くわけでもありません。遠い異国の地に偶然集まった仲間との出会いに感謝して、毎日毎日を楽しんで過ごす。その楽しさが村人と共有され、もっと楽しく「一緒に」働く輪が広がっていく。その中で、「生きてて楽しい」そう思える、そんなプログラムです。スタッフは、私たちが安心して「素」でいられるよう、気を配ってくれます(参加中は気づかないことも多いですが)。

 このプログラムで特徴的なセッションがあります。「個人戦」といって、特定の時間、ペアを組んで好きな場所に移動し、お互いの体験を共有する時間です。そのセッションでは、何を話しても構いません。自分の過去、悩んでいること、将来の夢など、普段は他の人に話せないようなことをなぜか話せる、素敵なセッションです。非日常での体験=ワークと、そこで感じた刺激や思いを言葉でアウトプットすることを通じて、自分の今を見つめることができました。仲間からは、家庭内の問題や不登校、仕事の悩みなど、彼らの「生」を揺さぶっていたことを聞きました。誰かと「一緒に楽しむ」ことで、お互いの心を開いていくことができることを、このプログラムで学ぶことができました。「楽しさ」の輪で結ばれた仲間と村人と過ごした2週間はあっという間でした。

 以上が私と国際協力の出会いです。スリランカという地の力を借りて、自分を捉えなおす2週間でした。目の前の人が自分の活動で喜んでくれる。その活動を仲間と自分たちのアイデンティティを確認しながら進めることができる。ワーキングキャンプはそんな活動です。

 その後、そのご縁で、『第一回全国学生ボランティアフォーラム 』に実行委員として携わりました。全国の学生と学生のボランティアを応援する人を結ぶネットワークをつくるイベントです。今年で第6回を迎え、年々ネットワークが広がっているようです。

 直接的でなくとも、国際協力の活動を活性化させることに貢献する方法は、世の中に意外にあるかもしれません。国際協力に力を注いでいる人を応援する、という形で。

自らの国際協力を探して(社会人になってから)

 社会人になり、国際協力とは離れていたのですが、そんな時に出会ったのがこのぷろのぶです。社会人が自分のスキルを使って、「ゆるく」国際協力をする。そこにいたメンバーも素敵でした。

 れん(※1)達と、インドネスアのNGOであるHoshizoraの財務処理改善アドバイスプロジェクトを実施しました。遠隔でプロジェクトを進めていく難しさを感じつつ、ディスカッション資料を作成し、現地でのミーティングをこなして、本当に本当に小さなものですが、先方へのインプットができました。その後は、NPO法人judo3.0の創設メンバーとして、国際柔道キャンプの企画/運営及び、国内外の柔道クラブのネットワークづくりに関わっています。効果的な非言語コミュニケーションとして、健康維持・回復のアクティビティとして、そして自己肯定感の獲得と自己研鑽という教育理論としての柔道を通じて、人々の笑顔に貢献していきたいと思っています。(※2)

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 これらの活動の中で、自分が社会人になってから身につけたスキルが活きていることを実感しています。経営コンサルタントとして働いているのですが、そこで学んだロジカルシンキング、ファシリテーション、プロジェクトマネジメントなどのスキルが、活動を進めるために本当に役に立っています。お互い顔を合わせることが難しい中で、みんなで力を少しずつ出し合って何かを作るときには、議論や各人の動きの構造を理解し、目に見える形で資料に落として共有し、新しい視点を加えてプロジェクトを進めていくスキルが重要です。経営コンサルタントとしてこれらのスキルを培うことができ、それを使って社会貢献の領域で活動できることを、本当に嬉しく思っています。ぷろのぶは、そんな仕事で身に着けた「自分の領域」を持ったメンバーが集まり、力を出し合えるコミュニティーです。

 スリランカで感じた「楽しさ」をぷろのぶでも感じながら活動しています。メンバーそれぞれが面白いネタを持っていて、知的に刺激し合っています。何より、一緒にいて心地よい。そして、「熱い」。出会った頃は、それぞれ胸の内で温めていたことを、この活動を経て、各人が形にしようと動きはじめています。この熱量からはいつも元気をもらっています。

 活動そのものを楽しむことができる。そして、仲間ができる。

 実は「柔道×国際協力」で温めている企画があります。
ぷろのぶで実現できるといいな。

 一緒に、どうですか?

ぷろのぶ 長﨑 徹眞

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※1 角倉廉さん(れん)
(第3回コラム執筆者/ http://partner.jica.go.jp/ColumnDetail?num=496

※2 筆者がNPO法人judo3.0ホームページにて連載しているコラム
 『カナダで出会った「優しく楽しく美しい柔道」~北米柔道訪問記(1)~』
 http://judo3.org/blog/2017/07/23/northamerica-nagasaki1/

■■「ぷろのぶ」最近の取り組み■■
社会貢献したい人が集まる「やさしいBAR」
3回目開店迫る!(1月24日/水曜日/20:30~23:00)
ご関心のある方、リピーターの方、詳細はこちら → https://www.facebook.com/events/2039676149648623/

 

■■■ PARTNER ~ワン・ワールド・フェスティバルのご案内~ ■■■
 2月3日(土)、4日(日)に大阪で国際協力をテーマに恒例のワン・ワールド・フェスティバルが開催されます。
「国際協力って敷居が高そう」「それって必要なの?」様々な声が聞こえますが、好むと好まざるとに関わらず、私たちは、ある社会の中にいることに間違いなく、その社会を成立させているものは、秩序や責任、そして連帯感の基となる共感や信頼、助け合いです。
 テクノロジーの進展や、温暖化などの地球規模の課題によって、私たちの暮らしは世界のどこかの現象に左右され、また同時に私たちの暮らし方が世界のどこかに影響し、その傾向はますます強まっています。
 この機会に、世界をひとつの社会と捉えてみませんか?その観点は、近い未来に私たちに起こりうるリスクとチャンスを捉えることにつながります。国際協力を通じて、私たちは一つの世界(ワン・ワールド)という社会に積極的に関わり、共感や助け合いを通じてその社会の仕組みを知ることで、未来をより良く生きる術を知ることができます。
 是非、このフェスティバルで新しい発見をしてみませんか。
 PARTNERでは、ワン・ワールド・フェスティバルの会場で、国際協力に関わる様々な職業について紹介する『国際協力人材セミナー』を開催します。また、ブースを設けて、国際協力の仕事に関する個別相談をお受けいたします。 
会場でお会いしましょう。

                        (JICA国際協力人材部人材養成課)

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