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海外で働く人の健康管理を支援しています  ~国内健康管理員の仕事~

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お仕事について

 健康管理課は、JICA職員の健康管理を行う職員班、ボランティア応募者の派遣前健康診断の対応を行う選考班、派遣されている専門家やボランティアの方々の健康管理を行う海外班と、福利厚生を担当している福利厚生班との4つの班に分かれています。

 私は海外班で、派遣が決定した方の、派遣前から派遣中、そして帰国するまでの健康管理に携わっています。派遣前の方からの予防接種の問い合わせ対応や派遣中の傷病相談を行っています。傷病相談とは、派遣された方の病気や怪我、事故に遭われた場合の相談や報告を受け付け、安心して療養できるようにサポートする業務です。

 具体的には以下のような業務です。

 ・初期対応の助言
 ・派遣国・近隣国の医療情報の提供
 ・病状や緊急性の把握、アセスメント
 ・既に現地で行われている治療についての妥当性の検討
 ・在外健康管理員や各国のJICAオフィスとの連絡・調整

 日本とは医療事情や生活環境の異なる途上国から傷病者の相談を受け、関係者ができるだけ安全に、安心して適切な医療が受けられるように支援する業務を行っています。そして、私自身も青年海外協力隊OBで派遣中に病気になった経験があり、海外で病気になった時の心細さや不安が身に染みています。そのため、現場の方ができるだけ安心して落ち着いて対応できるように、安全に配慮しきめ細かくサポートするように心がけています。

これまでのキャリアパス

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 前述のように、私自身が派遣中に病気にかかってしまい、とても辛い経験をしました。そのため、病気に「ならない」ことの大切さを知り、予防の分野から社会貢献できる人になろうと、短大の公衆衛生看護学専攻科で公衆衛生を学び、保健師資格を取得しました。在学中“人々が健康を保持増進するために支援する人”として私の経験を活かせる職場を考えていたときに、国内健康管理員のことが思い浮かびました。途上国は日本では考えられないような劣悪な生活環境であること、医療事情もあまりよくないことから、海外で仕事をする人々に病気にならないように伝え、サポートする仕事に就きたいと思い就職しました。

応募を考えている方へ

 予防接種や傷病の相談だけでなく、健康管理員の業務は多彩です。

 具体的には、派遣前・中・後の健康診断結果のチェックや、途上国の感染症についての情報提供、各国の医療情報データベースの管理、海外へ派遣される関係者への健康管理関連の事前研修で健康教育などを行っています。

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 一般的な産業保健や医療機関での看護業務と大きくことなるところは、傷病者が遠隔地(途上国)におり、実際には患者を目にすることができない状況であるために、現地にいる医療者ではない関係者から傷病者の症状や状況を聞きだし、受け取った情報から考えられる疾病や、必要な対応を読み解きながら、傷病に対応するところです。

 また、同じ傷病であっても発生した国や医療状況が異なることで、決して同じ対応とはならないことや、日本では罹ることのない感染症について対応しなければならないなど、これまでに経験のない分野であっても、あらゆる疾病を想定しながら、迅速に対応していかなければならないことも一般的な看護業務と異なるところだと思います。

 国内健康管理員での経験は、医療の基本的な知識だけでなく、熱帯医学などの知識を吸収することができ、臨機応変に対応する能力を養うことができます。そして、これらの業務を行うにはJICA組織としての対応が基本にあり、他部署や現場との連携が必要となるため、ソーシャルスキル、コミュニケーションスキルが鍛えられると思います。

 在外健康管理員に関心のある方にとっては、派遣前に国内健康管理員の業務を経験することで、より広い視野で海外のJICA関係者の健康管理について理解できるのではないかと思います。そのため、いざ在外で仕事を始めるときは自信にもつながり、周りにとっても頼もしい存在として仕事ができるようになるのではないかと思います。

 既に海外での経験豊富な先輩方もいて、在外での生活情報や健康管理の実際についても教わることもできるため毎日刺激を受けながら仕事をしています。ぜひ国内健康管理員に応募してみてください。


※本インタビューは、「しごと@JICA 活躍するひとの声」で公開していた内容と同一です。