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現場で支える重要な仕事  ~企画調査員(ボランティア事業)の仕事①~

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ボランティア派遣計画からボランティア活動の支援まで

ボランティア派遣に係る通常業務は、要請開拓、派遣手続き、安全面、生活面、活動面などあらゆる支援を行います。また、昨今では加えて、ほかの様々なスキーム(有償・無償資金協力、技術協力)とボランティア事業の連携を模索していく事も、業務の中で重点を置いています。

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前者のボランティア派遣に係わる通常業務は、関係機関や部署と取り交わされる文書の作成、ボランティアに関わるすべての経理処理、ボランティア受入に関わる業務、安全管理、健康管理などが主となります。後者の業務については、JICA内外の色々な関係者と協議を重ねボランティアの派遣計画を練ります。各国で行っている日本の協力も、またボランティアの派遣分野も、農林水産、保健衛生、教育文化など、多岐に亘っています。

私はこれまで、ラオスとパキスタンの二カ国で調整員として派遣されましたが、両国とも、保健分野のボランティアを担当しました。どちらの国でも、「ほかのスキームとボランティアをどのように効果的に投入していくか」など、事業担当者と夜遅くまで議論をしました。保健事業担当者は、その国の国家開発活動計画や援助指針などに基づいた考えを持っており、一方、私は草の根で活動しているボランティアの現場の声を反映させたいという気持ちがあり、何度も意見交換を行いました。お互い違った立場ですので、はじめは開きがあったようにも思いますが、協議を重ねることで、効果的な良いアイディアを描くことができたと思っています。

青年海外協力隊からボランティア調整員へ

私は中学生から続けていたバドミントンを活かし、海外で教えてみたいと思うようになり、今から10年前に青年海外協力隊でモルディブ共和国・バドミントンコーチとして派遣されました。
そこでの出会いは、これまでの国際交流試合などで体験したものとはまったく違い、いきなり外の世界=海外にどっぷり浸かったこともあり、異文化や宗教などについても考えさせられる良い機会となりました。 それらがきっかけとなり、帰国後も引き続き国際協力に関わっていきたい、と強く思うようになりました。

その後、ボランティア調整員になることを目標にJICA内での「アルバイト」、「国内協力員」、「協力隊を育てる会」での勤務を経験し、2002年8月にボランティア調整員としてラオスへの赴任が決まりました。ラオスでは、職場環境にも恵まれ大変良い勉強をさせていただいたと感謝しています。その経験を活かしたい、という気持ちもあり、再度ボランティア調整員になることを決意しました。

二度目の調整員は、2006年1月~2008年8月末 まで、パキスタンで勤務しました。
ラオスと大きく違った点は、パキスタンは治安が悪く、なかなか事業を円滑に進めることができなかったことです。予定どおりに派遣ができないほか、治安面では、休日も夜間もかなり神経を使い、自分自身にストレスが溜まっていると感じたこともありました。周りの方たちに支えていただいたお陰で、その時期を乗り越えることができたと思います。

ボランティア調整員に必要なこと

人が好きかどうか・・・は、大きなポイントになると思います。


受け入れるボランティアの中には、“海外経験豊富”な方もいれば、“海外は初めて”という方もいて、また年齢も20歳~69歳とかなり幅広い年齢層になります。そのような中、一人ひとりへの活動のサポートは、各人におかれている環境に合わせて対応することになります。活動の環境も、任国での生活に対する考え方、異文化の捉え方、宗教に関する考え方、ボランティア参加の背景も、皆それぞれ違います。このようにさまざまな方と接しますので、臨機応変にケースバイケースでの対応が求められ、そして柔軟な考え方も必要になります。

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また、業務を進めていくうえで、自分自身にストレスを溜めないことも重要です。自分自身にストレスがあると余裕がなくなりボランティアの人をうまくサポートできないため、「上手にストレスを発散できること」も、調整員業務を行っていくうえで重要なことだと思います。

細かい仕事もあり多岐に富んでいる業務内容ですが、多くの人と出会う大変やりがいのある仕事だと思います。参加したボランティアの人たちの笑顔や現地の人々の笑顔を見ると、何とも言い表せない感動があります。

※本インタビューは、「しごと@JICA 活躍するひとの声」で公開していた内容と同一です。