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途上国での経験を活かし、地域で国際協力の種まきを 地域とJICAをつなぐパイプ役  ~国際協力推進員の仕事~

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「国際協力熱」を高める

国際協力推進員の主な仕事は、市民の方々に国際協力への理解を深めてもらうきっかけ作りや、国際協力に参加するお手伝いをすることです。そのために、自治体・地域の団体・大学・国際交流協会等と連携して、イベントや講座などを実施し、各地域の「国際協力熱」を高めていくことを目指しています。

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簡単に言うと、市民にいちばん身近な「JICAの窓口」として、JICAボランティアへの応募相談や国際協力に関する問い合わせなどに対応しています。また、「JICA事業の広報パーソン」として、開発教育(国際理解教育)支援事業や国際協力イベントを実施し、地域の国際協力の理解者や参加者を増やすという役割もあります。その具体的な例をいくつかご紹介します。

国際協力、JICA事業への理解を・・・

開発教育(国際理解教育)支援

1つは、JICA出前講座講師派遣という、青年海外協力隊OB・OGなどのJICAボランティアを講師として学校へ派遣するプログラムです。
国際協力推進員は、このコーディネートを行います。2年前、静岡県西部地区では講師派遣学校数が年間1~2件程度だったものが、国際協力推進員が配置されて以降、年間30件まで広がりを見せました。地域によって異なりますが、国際協力推進員自らが講師となって講演することも。子どもたちが驚き、「もっと途上国について知りたい!」という反応を肌で感じます。また体験談をわかりやすく効果的に話せるよう、隊員OBOGの方々に「出前講座講師スキルアップセミナー」を企画、開催しています。

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また、隊員OBOGだけでなく、教員向けに、開発教育指導者研修(浜松)というセミナーを毎年開催しています。これは地域で開発教育(国際理解教育)を実践する教員を増やすため、ワークショップ(参加型学習)の体験、実演、プログラム構築などの手法を小・中・高校の先生方に学んでもらうプログラムです。すでに実践経験のある教員に、講師とプログラム作りをお願いし、参加者には、貧困・人権・戦争・平和・環境・多文化共生などのテーマで学んでもらっています。このイベントの企画・運営・広報などを、配属先の国際交流協会の職員と一緒に進めていきます。

浜松市での開催は3年目を迎え、実践者が徐々に広がり始めたところです。手法を学んだ教員5名が、自主的に1つのネットワークを築き上げ、日系ブラジル人の多い浜松ならではの「多文化共生理解教育のための教材集」の作成が始まりました。JICAの開発教育指導者研修で学んだ人々がつながり、地域の実情に合わせて応用することで、開発教育の普及だけでなく、地域の社会作りの一助ともなります。

イベント企画・運営

地域の国際交流協会や、大学、NGO団体などと連携して、国際協力・交流イベントを企画・運営することで、JICA事業をより魅力的に、身近に紹介します。平成19年度に行われた浜松国際交流フェアでは、隊員OBOGとともに世界のパネルを作成し、民族衣装試着コーナーや、途上国コーヒー試飲などを行い、市民の方々に、楽しみながら途上国を知ってもらうことができました。

自治体の国際協力事業へとつなぐ

平成20年度から浜松市が「JICA草の根技術協力支援プロジェクト(地域提案型)」を利用し、インドネシア・バンドン市から技術者を受け入れ、浜松市の廃棄物処理技術を学んでもらうプロジェクトがスタートしました。このように、JICAの窓口である推進員が各自治体の身近にいることで、JICAプログラムを紹介し、途上国と自治体が繋がる可能性を切り開くことができます。

浜松市の初代国際協力推進員として、まず地域を知り、人脈を拡げつつ日々国際協力の可能性を探る…いわば「種まき」をしながら2年が経ちました。最近ようやく少しずつ芽が出てきたのを感じています。

地域のみなさんと国際協力でつながる喜び

私は2001年から青年海外協力隊員として、ポーランドの大学にて日本語教師として活動しました。帰国後、中学校にて非常勤講師や地域の日本語教室で指導を経験。そして自身が途上国で経験した異文化との出会いや、国際協力への想いを活かし、地元・浜松の国際化に関わりたいと考えるようになり、2007年より、浜松市初代国際協力推進員として着任しました。

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国際協力推進員は、1人で何役もこなす大変さがありますが、営業力、企画力、プレゼン力、ファシリテート力、コミュニケーション力など、いろんな力をスキルアップでき、その力を発揮できる仕事です。「ありがとう」「相談してよかった」という声が届くことが何よりの励みです。学校の先生方、生徒たち、自治体の関係者、大学生、支援団体、マスコミ関係者、多くの人々との出会いがあり、「つながる」喜びを感じることができます。人が好き、コーディネーター業務が好きな方、国際協力推進員として活躍してみませんか?

※本インタビューは、「しごと@JICA 活躍するひとの声」で公開していた内容と同一です。