国際協力の世界を読む


国際協力人材セミナー in 中部

 2010年1月9日、JICA中部 なごや地球ひろばにおいて「国際協力人材セミナー in 中部 〜国際協力事業で活躍するには〜」を開催しました。

 このセミナーは、JICA事業のみならずオール・ジャパンの立場から国際機関やNGOへの就職も含めた、国際協力事業の動向や、人材に求められる資質や能力、応募方法などについて情報を提供することで、広く国際協力への参加を促進することを狙いにしています。2009年度は、7月にもJICA札幌にて開催されています。(詳しくは、「国際協力人材セミナー in 北海道」セミナーレポートへ)


【 実施プログラム 】
[ 午前の部 ]
JICAセッション
『開会・開演挨拶』 国際協力人材センター長
『JICA中部国際センター挨拶』 JICA中部国際センター次長
『国際協力の分野が求める人材とは』 JICA国際協力人材部長
『JICA専門家とは』 JICA国際協力人材部次長
 −公募案件についての説明 JICA国際協力人材部
 −公募型専門家経験談 赤松 志保 氏
 −公示案件についての説明 JICA調達部
 −公示型専門家経験談 土井 弘行 氏

[ 午後の部 ]
・JANICセッション
・外務省セッション

『NGOで働くということ』&ワンポイント相談
 −JANIC 事務局次長 富野 岳士 氏
 −名古屋NGOセンター事務局次長 門田 一美 氏


『国際公務員になるために』&ワンポイント相談
 −外務省総合外交政策局 国際機関人事センター
   課長補佐 増尾 秀樹 氏



 今回は、すべてのセッションを参加選択式(複数選択可)といたしましたが、ほとんどの参加者が全セッションに参加され、どのセッションも、ほぼ満席という盛況となりました。


JICAセッション

JICAセッションの様子

 まず、JICA中部国際センター次長奥山より、中部地域の国際協力の状況を含めて、挨拶をいたしました。

 続いて、JICA国際協力人材部部長西脇より、「国際協力に求められる人材」について、自身の経験を踏まえお話いたしました。国際協力の仕事についての2つのカテゴリ、プロジェクト企画やODA実施の相手国政府とのやり取りや予算確保などを担う「中継ぎ役・折衝役」、プロジェクト実施を担う「実施役」があること。また、今後国際協力に携わる人材に求めるものとして、(1)国際協力に興味を持つこと、持ち続けること、(2)人と人との関わり合いを苦にしないこと、(3)心身の健康を維持すること、そして、(4)海外での経験を積むのと同様に、日本の文化、歴史、技術の発展を理解することの大切さ、の4つを挙げました。

 次に、同じくJICA国際協力人材部次長江塚より、現在JICA専門家を求めている分野や専門家応募の際の心構えについて、ご説明いたしました。JICAの目指す「すべての人々が恩恵を受けるダイナミックな開発」を実施するため、グローバル化に伴う課題への対応、公正な成長と貧困削減、ガバナンスの改善、人間の安全保障の実現の4つのミッションについてもお話いたしました。JICA専門家を目指すのであれば、JICA事業の内容と進め方について知識をつけること、各案件へ応募する際は、要求される専門性を客観的に評価すること、つまり経験や専門性が興味を持った案件に適合しているのかどうか見極めが大切であることが求められる、とのことでした。

 この後、JICA公募案件と公示案件について、JICA担当職員からの概要説明、両案件で専門家を経験したスピーカーより、案件への応募から採用までの経緯を応募書類作成のコツを織り交ぜながら、ご説明いたしました。途中、質疑応答も受け付け、日々案件を扱い、人選を行っているJICA職員や専門家経験者による回答をもって、「セミナー来場者ならでは」の情報提供をいたしました。

 なお、参加者からは以下のような感想をいただきました。


NGOセッション

NGOセッションの様子 

 午後の部は、NGOについてのセッションからスタートしました。

 日本有数のネットワーク系NGOである(特活)国際協力NGOセンター(JANIC)より、事務局次長として同団体によるNGO就職ガイダンスやNGO入門セミナーの講師を務める富野氏に加え、中部地域のネットワーク系NGOである(特活)名古屋NGOセンター事務局次長の門田氏にもご参加いただきました。日本にはどのようなNGOがあり、どういった組織運営をしているか、職員として働く場合の待遇について、実際に働いている職員はどういった経歴を持っているのか、など、複数のNGOよりデータ収集を行った上での現実的な情報を交えながら、お話いただきました。

 また、門田氏には中部地域のNGO活動の動向や、NGO職員を目指すための人材育成事業についても詳しくご紹介いただき、その後、質疑応答時間を設けて参加者からの次々と出てくる質問に、きめ細かく回答いたしました。

 参加者からは、


   との感想をいただきました。
   今回のセッションをきっかけに、今後の活躍の場に、NGOという選択肢が広がった方もいたようです。

外務省セッション

外務省セッションの様子

午後の部のもう一つのプログラムは、国際機関を目指す方々向けのセッションでした。大学や国際協力関連の各種イベントでも大変人気の外務省国際機関人事センターによるものです。増尾課長補佐を講師にお迎えし、同センターの業務内容を始め、国際公務員が実際どのような仕事をしているのか、あるいは職員の種類やレベル、どのような採用方法があるのかについて、ご説明いただきました。

 特に、同センターが実施しているJPOについては、実際に応募した人々、採用された人々のエピソードを交えてお話しました。求められる人材像や、応募の条件に関する具体的な目安(語学力や職務経験などについて)、さらに採用者が重視するポイントについても触れました。

 来日する国連の採用ミッションの言葉を紹介しながら、JPOや職員採用に際し、いかに事前の情報収集が大切であるか、国際機関で優秀だと評判の高い日本人が、求められるポジションにマッチしているかどうかが問われていることについてもお話いたしました。

 質疑応答に続き、個別ワンポイント相談にも応じました。参加者からは、


   との感想をいただきました。

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