国際協力団体セミナー 2012
~ファンドレイジングのノウハウ・成功事例紹介~


 2012年9月14日(金)にJICA本部(麹町)において「国際協力団体セミナー 2012 ~ファンドレイジングのノウハウ・成功事例紹介~」を開催いたしました。当日は30度を下回り、ほんの少し暑さが和らいだ中、70名近くの方々がセミナーにご参加頂きました。今回のセミナー、なんとほぼ全員の方より“大満足・満足”のお声を頂きました!
 セミナーの各プログラムについて、以下にレポートいたします。

 団体セミナーは、伊禮国際協力人材部長からの挨拶から始まりました。あたたかい笑いも起こり、和やかなムードでセミナーは開始しました。
 続いて、「PARTNER活用術」。 団体の皆様向けに、6月18日にリニューアルしたばかりのPARTNERシステムにおける人材閲覧の方法、オファーメールの作成のコツ、求人掲載に際してのアピールすべきポイントなどの説明が行われました。 そして、株式会社ファンドレックスより ファンドレイジング・プロデューサーのイノウエ ヨシオ氏を迎え、皆様に“ファンドレイジングのノウハウ”を提供いたしました。

新機能紹介「PARTNER活用術」

 本プログラムでは、PARTNERシステム新機能である「マイページ」の主な3つの機能、 ①人材閲覧の新検索機能②お気に入り/応募問い合わせ一覧③メールボックス について、実際のPARTNERシステムを使用したデモンストレーションを交えながらご紹介しました。

① 人材閲覧の新検索機能
 語学と語学レベルを組み合わせて検索できるようになった点、そして更新日、ログイン日順で検索結果を並べ替えることができるようになった点を紹介。 デモンストレーションでは、「英語がSレベル」、“かつ”「スペイン語がSレベル」、加えて「青年海外協力隊への派遣経験あり」といくつかの条件を複合して検索できるようになり、より使い勝手がよくなった検索機能を実演、紹介しました。
 「PARTNERには優秀な人材が集まっていることがわかった。また、具体的な検索の仕方がわかったのでこれから活用してみたい」と参加者。

② お気に入り/応募問い合わせ一覧
 人材閲覧で検索した国際協力人材をお気に入りに登録し、一覧で確認できるようになった点、団体が掲載した求人案件に対する人材からの問い合わせを一覧で確認できるようになった点を紹介。
 デモンストレーションでは、①で検索した中から、アクセスしたい人材を「お気に入りに登録」してみました。

③ メールボックス
 団体がアクセスしたい人材へダイレクトにメールを送付できるようになった点と、送付メールのサンプル文面を紹介。
 「メール機能をどのように使っていいのかわからなかったが、サンプルを参考に送ってみたいと思う。サンプルはPARTNER上でも公開してほしい。」と参加者。
 (ご意見ありがとうございます!PARTNER上での公開は前向きに検討いたします。)

 その他、国際協力人材が「求人情報」を検索するときの「キーワードランキング」等を紹介いたしました。
 休憩時間・懇親会では、検索キーワードやPARTNERの新機能に関するご質問・ご意見を沢山頂きました。頂いたご意見は今後のPARTNERサービスに活かしていきたいと思います。
 (余談ですが、、、PARTNERへのご意見、ご要望がある方は、是非PARTNER事務局までお寄せください。また、PARTNERでは、年に一度登録者、登録団体全員にアンケートを送付しておりますので、そちらにご記載頂ければと存じます。)

ファンドレイジングとは ~ファンドレイジングのノウハウと成功紹介~

当日の状況1  株式会社ファンドレックスより ファンドレイジング・プロデューサーのイノウエ ヨシオ氏を迎え、ファンドレイジングのノウハウと成功紹介について、講演頂きました。






当日の状況2  イノウエ氏の自己紹介の後は、まずは、アイスブレイク!
 全員立って、同じテーブルの方、近くの方と自己紹介。お互いの共通点を見つけあいます。場は一気に和み、会場に一体感が出てきました。
 「アイスブレーキングでご紹介頂いた、意識的に相手との共通点を探すということは、初対面の人と話す時に普段何気なく行っていたが、意識的に行うと思った以上に会話が弾むきっかけになることが自覚できた。」と、参加者。

そして、講演が始まりました。目標は以下の通り!

このプログラム修了時、参加者は
1. ファンドレイジングの基本と、地域における“志金”循環の現状について知る
2. 共感の獲得のために団体の発信力を高めるメッセージをつくることができる

ファンドレイジングとは、団体の使命と成果に対して広く社会から共感を得ることから生まれる“社会からの活動の支援”であり、寄付は“共感”のバロメーターである、とイノウエ氏。
オンライン寄付が成長していること、寄付を肯定的にとらえている人・社会に役立ちたいと考えている人が増加していること等、データを使って説明頂きました。

ここで、「ファンドレイジング⇒いかにして共感を獲得するか!」として、最初に次の3点からとおすすめ。
 ・ACTIONフレームワークでチェック
 ・フックのかかる仕掛けを考え、
 ・わくわくする成長戦略(中期計画)をつくる
でした。そのうち、1つめのACTIONフレームワークについては、その場でワークショップを行いました。ファンドレックス社の“「ACTION」フレームワーク”シートを使用して、各自、所属団体のコミュニケーション内容を見直してみました。

 講演では、沢山の事例を使用した考え方をご紹介頂きましたが、申し訳ありませんが、レポートでは非公開です。
 少しだけ・・・寄付は共感のバロメーター、寄付はわくわくする未来(夢)を一緒に実現しようと託されるものです。「今後の数年間どのように成長していくか、成長戦略で『夢の実現』を訴え、その夢の共感者を巻き込むことが必要であり」、だからこそ「わくわくする成長戦略(中期計画)」が必要なのです。
 「自分の団体のことなのに、改めて(自身の団体の自己評価を)やってみると、意外と書けなかった。団体に帰ってから整理したい。」
 「大切だとわかっていた“夢”がいつのまにか置いてきぼりになってしまっていた気がする。今一度、“夢”“戦略”をもう一度メンバーと話し合いたい。」
 「ともすればデータだけでアピールしてしまっていた。“右脳”に響くメッセージ、コミュニケーションをしていきたい。」と参加者。

当日の状況3  続いて、日本の寄付市場は年間1兆円を超え、“個人”からの寄付が増えてきていること、また、人は“人”に寄付をする、つまり、電話・手紙・Eメールで寄付を依頼された時よりも、対面で依頼された時の方が寄付金額が大きいことを数字で説明するイノウエ氏。

 団体の「共感力」をUPするため、“対面”で“短時間”でどれだけ言いたいことをわかりやすく伝え、興味を持たせることができるか、二つ目のワークショップ『エレベータートーク』で実習です。
 1分以内で、「団体の目的、事業内容とその特徴、そして、活動参加を促す“共感”への訴え」を交互に紹介してもらいました。
「ペアを組んで、1分間のお話を聞いていただいた方からのご指摘は、大変参考になりました。私達の団体の強み、他団体の類似の活動との差異、如何に私達の団体に寄付をしたいと思わせるかなど、直感的に相手の右脳に訴える大切さが身に染みてわかりました。大変勉強になりました。」と参加者。

当日の状況4  最後に、「問題への共感」と「解決策の納得」が「支援」につながること、そして、支援者獲得のステップアップイメージ(ファンドレイジング・イベント企画、共感CMづくり、広報ツール改善、、、、、)について説明頂きました。
 「(自団体の)広報戦略について見直していきたい。SNSやオンライン寄付の活用にもチャレンジしていきたい。」
 「今度は、どのように広報していくかについて、話が聞きたい。」と参加者。多くの方から次のセミナーでは、是非ファンドレイジングに効果的な“広報”を取り上げてほしいとの要望を頂きました。

 最後に、セミナーでしか公開できない情報もございますので、今回残念ながらご出席できなかった皆様は、ぜひ次回のセミナーにご参加ください。

懇親会

 セミナー終了後には、恒例となってきた懇親会を開催。
 イノウエ氏、団体出席者、そしてJICA職員の出席がありました。乾杯の後は、早速当日のワークショップで実施したエレベータートークの実践をしたり、イノウエ氏にセミナーでの感想や、質問をするなど、最後はイノウエ氏より挨拶を頂き、盛況のうちに散会となりました。

当日のセミナープログラム

時間 プログラム 講演者
09:30~ 開場、受付開始
10:00~10:10 JICA国際協力人材部挨拶 国際協力人材部長
10:10~10:30 新機能紹介「PARTNER活用術」 PARTNER事務局
10:30~12:40 ファンドレイジングとは ~基礎講座、事例紹介、ワークショップ~ (株)ファンドレックス イノウエ ヨシオ氏
12:40~13:00 閉会 アンケート記入、休憩
13:00~14:00 懇親会

講師プロフィール

イノウエ ヨシオ氏   株式会社ファンドレックス ファンドレイジング・プロデューサー

イノウエ ヨシオ氏  京都出身。新規事業の立上げ支援や新商品開発を通じ、独自の視点からの企画提案に高い評価を得る。また、小学校時代から参加のボーイスカウト活動をベースに各地で活躍。幼児向けテレビ番組では「自然と遊ぼう」をテーマに環境教育の指導や子ども向けワークショップなどを行う。数多くの団体でのボランティア活動や異業種交流会等を主催して幅広く交流。作成したビデオが夢と感動の「第1回ドリームプランコンテスト」で、共感大賞を受賞するなどの経歴をもち、現在では、「熱く夢を語る人生を」と様々な企業や団体との共感拡大のためのコラボレーションで活動の輪を広げている。2日間で3.5万人を集める愛フェスをはじめ数々のファンドレイジング・イベントの仕掛け人として活躍する一方、NPO向けの「共感CM」づくりでは全国で330を超える団体の指導に当たり、"志金"循環などの研修の参加者は年間3000名にも及ぶ。かながわ寄付をすすめる委員会の委員長を始め各種審議会の委員などもつとめる。