国際協力団体セミナー in 中部 2013.3.13
~ファンドレイジングのノウハウ・成功事例紹介~


 2013年3月13日(水)にJICA中部(名古屋)において「国際協力団体セミナー in  中部2012 ~ファンドレイジングのノウハウ・成功事例紹介~」を開催いたしました。当日は年度末のお忙しい中、平日にもかかわらず、30名近くの方々がセミナーにご参加頂きました。今回のセミナーも、前回の東京開催に引き続きほぼ全員の方より“大満足・満足”のお声を頂きました!
 セミナーの各プログラムについて、以下にレポートいたします。

 セミナーは、JICA中部国際センター次長、国際協力人材部国際協力人材センター課課長からの挨拶から始まりました。
 続いて、「PARTNER活用術」。団体の皆様向けに、PARTNERシステムにおける人材閲覧の方法、オファーメールの作成のコツ、求人掲載に際してのアピールすべきポイントなどの説明が行われました。
そして、株式会社ファンドレックスより ファンドレイジング・プロデューサーのイノウエ ヨシオ氏を迎え、皆様に“ファンドレイジングのノウハウ”を提供いたしました。
 最後は、JICA中部カフェクロスロードにて、懇親会を行い、閉会となりました。

新機能紹介「PARTNER活用術」

 ファンドレイジングのお話の前に、少しお時間を頂戴し、PARTNERの団体用の機能である「①人材閲覧」、「②お気に入り/応募問い合わせ一覧」、「③メールボックス」、「④国際協力プレス掲載/確認」について紹介しました。

 機能について知らなかったという方が意外と多かったので各機能でできることの一部を以下に紹介します。団体の方は是非マイページにログインし、使ってみてください。
① 人材閲覧
 ・語学と語学レベルを組み合わせて検索できます
 ・検索結果は更新日、ログイン日順で検索結果を並べ替えることができます
② お気に入り/応募問い合わせ一覧
 人材閲覧で検索した国際協力人材をお気に入りに登録し、リスト化することで必要な時に参照できます
③ メールボックス
 人材閲覧で検索した国際協力人材、お気に入り登録した国際協力人材へ直接「メール」(オファーメール、質問メール)を送付できます
④ 国際協力プレス掲載/確認
 国際協力プレスルームには、参加者募集以外のお知らせ、例えばファンドレイジングイベントのお知らせなど、研修・セミナー情報には載せられない情報が掲載できます

その他、2012年4~12月にPARTNERへ求人情報を掲載して採用活動を行った団体における採用率、国際協力人材が「求人情報」を検索するときの「キーワードランキング」を紹介いたしました。

ファンドレイジングとは ~ファンドレイジングのノウハウと成功紹介~

当日の状況1  株式会社ファンドレックスより ファンドレイジング・プロデューサーのイノウエ ヨシオ氏を迎え、ファンドレイジングのノウハウと成功紹介について、講演頂きました。




当日の状況2  イノウエ氏の自己紹介の後は、まずは、アイスブレイク!
 全員立って、同じテーブルの方、近くの方と自己紹介。A4の真っ白な紙を4つに折り、4名の方にお声をかけ、お互いの共通点を見つけ記入していきます。すこし硬かった雰囲気も緩み、会場に一体感が出てきました。


 リラックスしたところで、本題、まずは当セミナーでの目標の確認です。目標は以下の通りです。

このプログラム修了時、参加者は
1. ファンドレイジングの基本と、地域における“志金”循環の現状について知る
2. 共感の獲得のために団体の発信力を高めるメッセージをつくることができる

 ファンドレイジングとは、“総合芸術”であり、団体の使命と成果に対して広く社会から共感を得ることから生まれる“社会からの活動の支援”である、とイノウエ氏。
 具体的に共感を得て成果を上げている事例を紹介、また日本では東日本大震災後、社会貢献に対して意識が変化しており、日常生活の延長線上で行える活動を求めている傾向にあること等、データを使って説明頂きました。
 『ファンドレイジング⇒いかにして共感を獲得するか!』をテーマとして、団体として最初に取り組みすべきこととして、
  1.ACTIONフレームワーク
  2.フックのかかる仕掛けを考え
  3.わくわくする成長戦略(中期計画)をつくる
が紹介され、そのなかでACTIONフレームワークについてワークショップを行いました。ファンドレックス社オリジナルのシートを使用して、所属団体のコミュニケーション内容の見直しを行っていきます。他の方々から見て、どのように映っているのか、自団体のホームページやパンフレットを思い浮かべて行いました。

 引き続き講演では、「フックのかかるしかけ」として沢山の事例を使用した考え方をご紹介頂きました。今回も、非公開ではありますが、ほんの少し紹介します。
 わかりやすさとステータス感でヒットした「いきなりあなたも熊本城主」や「ラブケーキプロジェクト」について、成功のポイントと工夫した点について丁寧に解説していただきました。

当日の状況3  参加者からは「ワークショップを通して新たに気づけた部分がありました。」
 「自団体の分析をし、またセミナーでの具体例を聞いて、セミナーの最中に改善案が思いつくぐらい役に立った。」の声。





 さて、休憩をはさんで、日本の寄付市場の現状、ボランティアの現況について説明頂き、
 二つ目のワークショップ『エレベータートーク』を行いました。「短い時間(1分)で、端的にメリットを説明し、興味を持たせる」ための実習です。会話の1分は文章にすると300文字程度、ということでまずは各自整理頂いてから、ペアを組み交互に紹介してもらいました。終了後お互いに聞いた内容をフィードバックしあっていただくのですが、意外と思った通りに伝えられなかったり、、と皆様それぞれ思うことがあったようです。
 「まずは(自団体の)ミッション、ビジョンについて今一度見直しをし、自団体の中で共有しようと思う。」
 「配布資料は具体的なアクションに落とせるようになっており、帰ってからも見直しできるのでありがたい!」

当日の状況4  最後に、「情報伝達の法則」(思わず周りに伝えたくなること)、「巻き込みの法則」そして、「志」金循環の意義についてご説明頂きました。
 「今度は、マーケティング(支援者分析)や、ソーシャルメディアの活用術について、話が聞きたい。」との声もありました。

 今後については、前回同様多くの方からもっと事例を紹介してほしい、ホームページの作り方など、より具体的に且つ効果的な“広報”の仕方についても是非取り上げてほしい、ファンドレイジングの“上級”編講座を開催してほしい、との要望を頂きました。
 PARTNERではこれからも皆様に有益な情報を提供していきたいと考えております。今回残念ながらご出席できなかった皆様、ぜひ次回の参加をお待ちしております。

懇親会

 セミナー終了後には、JICA中部1Fにあるカフェクロスロードにて懇親会を開催。
 イノウエ氏、団体出席者(セミナーに出席して”熱く“なった方々も、飛び入り参加!)、そしてJICA職員の出席がありました。

当日の状況5 乾杯の後は、早速イノウエ氏を囲んでセミナーでの感想や、質問、また、参加者同士では日々の活動についてお話しされていました。最後は当日のワークショップで実施したエレベータトークを実践頂きました! 我こそは、という方から一人1分、自身の活動、団体の活動について共有いただきました。自団体の資料をお持ちいただいている方が少なくないのに驚きを覚えるとともに、“共感”を生み出そうと説明される姿に職員一同胸が熱くなりました。そして、最後はイノウエ氏より挨拶を頂き、盛況のうちに散会となりました。

当日のセミナープログラム

時間 プログラム 講演者
12:30~ 開場、受付開始
13:00~13:15 JICA中部挨拶
JICA国際協力人材部挨拶
JICA中部国際センター次長
国際協力人材部 国際協力人材センター課長
13:15~13:30 新機能紹介「PARTNER活用術」 PARTNER事務局
13:30~15:45 ファンドレイジングとは ~基礎講座、事例紹介、ワークショップ~ (株)ファンドレックス イノウエ ヨシオ氏
15:45~16:00 閉会 アンケート記入、休憩
16:00~17:00 懇親会

講師プロフィール

イノウエ ヨシオ氏   株式会社ファンドレックス ファンドレイジング・プロデューサー

イノウエ ヨシオ氏  京都出身。新規事業の立上げ支援や新商品開発を通じ、独自の視点からの企画提案に高い評価を得る。また、小学校時代から参加のボーイスカウト活動をベースに各地で活躍。幼児向けテレビ番組では「自然と遊ぼう」をテーマに環境教育の指導や子ども向けワークショップなどを行う。数多くの団体でのボランティア活動や異業種交流会等を主催して幅広く交流。作成したビデオが夢と感動の「第1回ドリームプランコンテスト」で、共感大賞を受賞するなどの経歴をもち、現在では、「熱く夢を語る人生を」と様々な企業や団体との共感拡大のためのコラボレーションで活動の輪を広げている。2日間で3.5万人を集める愛フェスをはじめ数々のファンドレイジング・イベントの仕掛け人として活躍する一方、NPO向けの「共感CM」づくりでは全国で650を超える団体の指導に当たり、“志金”循環などの研修の参加者は年間3000名にも及ぶ。最近では子ども向けのフィランソロピー教育「寄付の教室」にも力をいれている。かながわ寄付をすすめる委員会の委員長を始め、各種審議会の委員などもつとめる。