2013年2月2日(土)、JR博多駅近くのリファレンス駅東ビルにおいて、「国際協力人材セミナーin九州」を開催致しました。前日の雨天が嘘のように晴れ渡り、2月初旬とは思えない陽気の中、133名の方々にご参加頂きました。
今回は、PARTNER初の試み、Facebookでセミナーの準備から作業模様をレポート、当日参加できた方もできなかった方にも、雰囲気だけでも感じて頂けたのではないでしょうか。なお当日は、NHKのお昼のニュース、また後日、西日本新聞、建設通信新聞でも報道されました。さすが国際都市、福岡! と、福岡における国際協力 の“アツさ”にスタッフ一同感激致しました。

さて、ネットワーキングランチや座談会等の特別企画を始めとするセミナーの各セッション・プログラムについて、以下にレポート致します。
なお今回は、就職活動シーズン真っただ中ということもあり、メイン会場でのJICAセッションと同時に、隣のイベント会場でJICA新卒者採用説明会を開催しました。

全体セッション(メイン会場)

全体セッションの様子 全体セッションの様子 午前の全体セッションは、JICA国際協力人材部次長、JICA九州国際センター次長の挨拶から始まりました。

続いて国際協力人材部より、「国際協力の全体像」について解説致しました。
国際協力の仕事は、JICAやNGOといった狭義の援助業界だけでなく、企業をはじめとする民間セクターの存在が急速に高まっていること、事業は多岐にわたっており、多様な職種、人材が存在していること、また業界の特徴として実務経験が重視されることを説明致しました。

全体セッションの様子 また国際協力の仕事はPARTNERの求人情報に掲載されているので、どんな仕事があるのかを情報収集し、自分はどこを目指すのかといった分析をすることがまず必要であり、特に自身の特性や志向を踏まえて、マネジメント系(計画・立案・調整タイプ)とスペシャリスト系(実践・現場タイプ)の職種、どちらの道に進むべきか「考える」ことが大切、と説明致しました。
最後に、PARTNERサイトの活用方法について、簡単に説明致しました。

休憩時間をはさみ、メイン会場ではJICAセッション、イベント会場ではJICA新卒者採用説明会を行いました。


JICAセッション(メイン会場)

「JICAの仕事及び応募方法の紹介」と題して、国際協力人材部より、様々なJICA人材について契約形態(契約/職員)、職種(マネジメント系/スペシャリスト系)、募集方法(公示/公募)を説明。また、過去1年間にPARTNERに掲載されたJICA九州関連の求人を紹介し、契約ベースの仕事は同じタイミングで求人が掲載される可能性が高いため、過去の求人情報を確認し、準備をすることが可能であると説明致しました。(PARTNERでは掲載終了した求人の検索も可能です。)

JICAセッションの様子 続いて、青年海外協力隊やJICA専門家の経験がある渡橋 浩子(わたはし ひろこ)氏に、JICA専門家としての体験談をお話頂きました。渡橋氏は大学卒業後、公務員として勤務された後、青年海外協力隊としてフィジーに派遣、続けて国連ボランティア、草の根・人間の安全保障無償調査員としてフィジーで仕事をされ、合計6年以上フィジーに滞在されたそうです。その後、企画調査員(援助協調)として、JICAバヌアツ支所に3年間勤務されました。企画調査員として派遣される際に、どんな仕事をする役割なのかは事前に言われていたそうですが、実際に行ってみると「これも、あれも、そしてこれもやる必要あるね」といった風に、仕事の領域は思っていたよりもどんどん広がっていったそうです。例えば日本大使館との情報交換ですが、バヌアツには日本大使館が無いため、管轄する在フィジー大使館に船で定期的に通うこととし、細やかな情報交換を心掛けたそうです。海外での仕事、特に開発途上国での仕事では、仕事の内容や領域が日々変化する可能性があるため、“線引き”することなく自分の持つスキル・能力を最大限に活用して、いかに期待される成果につなげるかが重要である、とお話されていました。

JICAセッションの様子 また、国際協力の現場で大切なのは、社会経験やコミュニケーション力、柔軟性、他分野への関心、「なぜ?」という疑問を持つことなどだと考えており、それらは大学卒業後のキャリアである程度のことは学ぶことができたそうです。ですが、まだまだ修行途中であるともお話されており、これから国際協力の世界で働くことを目指す人にも、日々研鑽を積んでいってほしいと激励されていらっしゃいました。





JICA新卒採用説明会(イベント会場)

JICA新卒採用説明会では、JICA人事部人事企画課より「国際協力を仕事にする。JICAの仕事 ~「国創り」とは~」をテーマにJICAの仕事やキャリアパス、そして応募方法等について説明致しました。

JICAのミッションや業務概要を説明した上で、講演者自身が過去に経験したプロジェクトの事例紹介を通じて、JICAで働く上で大事なことを参加頂いた学生の方々に説明致しました。本セッションの最後に設けた質疑応答コーナーにて、学生の方から「JICAで働く上で必要な心構えは何か?」という質問を頂きました。「顧客=途上国の人々にとって有益なサービスを提供するため、JICA職員として必要な知識を常に勉強していく姿勢が非常に大事である」と回答したところ、熱心な顔で頷く参加者が多数いらっしゃったのが印象的でした。

新卒採用説明会の様子

お昼休みをはさみ、メイン会場では開発コンサルタントセッション、NGOセッション、国際機関セッションを、イベント会場ではワンポイント質問コーナーを行いました。

開発コンサルタントセッション(メイン会場)

開発コンサルタントセッションの様子 開発コンサルタントセッションでは、ODA(政府開発援助)には欠かせない開発コンサルタントという職業について、2部構成で解説頂きました。
前半は開発コンサルティング業界の振興活動を行っている社団法人 海外コンサルティング企業協会(ECFA)より、研修・広報業務主任の河野 敬子(こうの けいこ)氏に、そして 後半は開発コンサルティング業界大手の八千代エンジニヤリング株式会社より、国際事業本部副本部長、ジャカルタ事務所長の大谷 和彦(おおたに かずひこ)氏にお越し頂き「開発コンサルティング業界の概要」「開発コンサルティング企業が求める人材像」をテーマにお話頂きました。

前半のパートでは河野氏より、開発コンサルタントの概要として、国際協力の世界における開発コンサルタントの位置づけやJICA等の国際機関との関係、またどの様に関わりながら仕事を進めているのかなどについて説明頂きました。
開発コンサルタントとは、現地政府の要請を受けてJICAや国際機関等の援助実施機関が発注する開発援助プロジェクトを、業務委託により実際に開発途上国で計画立案・設計、技術移転等の仕事をする人であり、活躍する領域も、農業開発・教育・保健衛生・人材育成・経済・エネルギー・・・など、多岐にわたるとのこと。また、開発途上国等の現場の最前線で仕事をすることになるため、当たり前ですが専門性や様々な経験が必要不可欠。そのためコンサルタントの年齢層は40代~50代が最も多い構成となっており、20代、30代では国内業務や現場の作業等を通じて修行を積むようなイメージだそうです。さらに最近はシニア層が活躍する場面が増えており、これまでの経験を活かして転職したいとお考えのシニアの方も増えているとのことで、そういった方に向けてのメッセージとして、「これまでの肩書きにしがみつかずに一から出直しと割り切れるか」「日本の代表として赴く意識がもてるか」が肝要ということをお話されていました。
若手の方に対しては、「理系でないと開発コンサルタントになれないのか?」といったような質問をよく頂くとのことから、理系以外(非エンジニアリング系)のキャリアパスをいくつかご紹介頂きました。タイミングは人それぞれですが必ずどこかのタイミングで修士をとっており、開発コンサルタントへの就職や転職を考える上では修士以上の学歴は必要であり、どのタイミングで修士を取るか、常々考えていてほしいと仰っていました。

開発コンサルタントセッションの様子 後半のパートでは大谷氏より、開発コンサルタントが求める人材像ということで、実際に開発現場で働いているご経験談を踏まえながら開発コンサルタントに必要とされる能力等について解説頂きました。
まず大谷氏の自己紹介として、大学卒業後は青年海外協力隊としてタンザニアに派遣されており、その後は海外の大学で修士を取得、JICA筑波農業研修センターやJICA専門家として働いていたとのことです。1993年からは現在の八千代エンジニヤリング社に入りましたが、それまでのJICA側の立場で仕事をした経験が、開発コンサルタントとして働く上では大変役に立ったと感じているそうです。
実際に開発コンサルタントとして携わったプロジェクトをご紹介頂きましたが、インドネシアのジャカルタにあるメラピ火山における防災プロジェクトでは、ハード面として砂防ダムや予警報システム、また住民の避難所等を建設されました。しかし開発コンサルタントの仕事はそれで終わりではなく、ハードの建物がきちんと活用されるように住民への説明会等も実施。またこのプロジェクトでは、説明会等の住民との関わりあいの中で、住民にとって大事な経済資源である火山噴火後の砂利の採掘について、きちんと管理運営ができる仕組みを確立したとのこと。その他にも避難訓練の実施、避難マニュアルの作成、また幼稚園での子供への防災教育など、住民の意見を取り入れながら様々な仕組みを作り出しました。大谷氏は、「開発コンサルタントはあくまで影の存在。いかに開発途上国の現地の住民が、自ら考えて自ら動くようにするか、それが開発コンサルタントとして、また国際協力という業界の仕事において最も大事なことです」と仰っていました。
尚、今回のプロジェクトでは、日本の火山噴火における防災においても役に立つ考え方もあったそうで、日本の技術を海外に活かすだけでなく、海外から日本に技術を逆輸入する、一方通行ではないODAが実現できていることがわかったことも大きな収穫だったそうです。
開発途上国にも、そして日本にも貢献できるやりがいのある開発コンサルタントの仕事ですが、その分高度な専門知識や経験が必要とされる職種でもあり、前半のECFA河野氏のお話と同じく、大谷氏も「修士がないと開発コンサルタントになれないわけではないが、何かしらの領域における専門性は絶対に必要です」とお話されていました。ちなみに今年設立50周年をむかえた八千代エンジニヤリングでは、専門性は必要だが若手はOJTで育てていくという風土があるとのことで、開発コンサルタントに興味のある大学生・院生・若手社会人の方には今回の話は大きな励みになったのではないでしょうか。

最後にスペシャルゲストとして、ECFA理事であり開発コンサルティング企業の三祐コンサルタンツ株式会社代表取締役社長の久野 格彦(くの のりひこ)氏が登場され、セミナー参加者へ開発コンサルタントの魅力をお話頂きました。
なかなか一般の人に見えにくい開発コンサルタントの世界ですが、様々な角度から様々な方にお話をいただけたことで、会場の皆様の開発コンサルタントへの造詣が深まったのではないでしょうか。

NGOセッション(メイン会場)

民間レベルの国際協力や交流を推進することを目的とした福岡地区のNGOのネットワーク組織である(特活)NGO福岡ネットワークの理事・副代表である藤井 大輔(ふじい だいすけ)氏に、「NGOで働くこと」をテーマにお話頂きました。

NGOセッションの様子 まずNGOとは何だろうか?という問いかけから始まりました。そもそもボランティアとは何だろう?という考え方や定義のお話をして頂き、世間一般でよく誤解される「ボランティア活動とNGOで働くこと」の違いをわかりやすく説明頂きました。また、NGOと一口にいってもその活動の種類は多岐にわたります。その違いを説明するために、「川を流れる赤ちゃんの話」という例え話をして会場の皆様に考えて頂きました。詳細はここでは割愛しますが、例え話に出てくる赤ちゃんをどうやって支援するのか?と考える方法が、まさにNGOの活動の種類に該当するわけです。その種類とは、緊急人道支援、開発協力、開発教育、政策提言、中間支援/ネットワーキングの5つです。緊急人道支援とは、生命・安全を守るために食糧や水等の最低限のニーズを満たす支援のこと。開発協力とは、人間が自らの生に関する選択を拡大させるために、広義の「力(パワー)を獲得する(エンパワーメント)ために行う活動のこと。開発教育とは、その問題の解決のために市民に参加を促していく教育活動のこと。政策提言とは実際の政策に何かしら反映をさせるために意思決定者に働きかける活動のこと。最後に中間支援/ネットワーキングとは、行政と地域/市民の間にたって様々な活動を支援する活動のことだそうです。それだけ聞いても、NGOには様々な活動の形態があることがわかります。
NGOの定義や活動形態について理解したあとは、NGOの現状について具体的な数値を示してお話頂きました。藤井氏もよく相談を受けるそうですが、NGOで働いて海外に行きたいという人がいるが、海外事務所をもっているNGOは全体の半数しかおらず、また複数の海外事務所をもっているNGOも全体の2割~3割程度しかいないのが現状です。事業形態としては、市民教育や資金支援、そして人材の派遣といった、やはり「人」に関わる事業を行っているNGOが多いそうです。
また実際に働くとなった場合の給与面ですが、そもそもNGOでは有給専従の職員は6割程度であり、3割近くの職員は無給職員だそうです。有給の場合でも、700万~800万の年収を受け取っている職員はわずか0.2割程度で、半数の方が200万~400万の年収というのが現状とのこと。
そういったことも踏まえ、それでも意思や熱意をもってNGOで働きたいという方にはぜひ考えてもらいたい、ということで、最近世間一般でよく耳にする「グローバル人材」と「今後のNGOの活動」を絡めて最後にメッセージを頂きました。
これまでの国際協力におけるNGO活動では、援助を必要としている開発途上国等の現地を援助する、という形であったが、これからは、NGOが先進国の政府や自治体、そして国際機関等を今まで以上に巻込んで、「日本人にしかできないことをやる」という活動が求められています。そのためにも、グローバル人材に求められる能力として言われているような、グローバルな環境でのコミュニケーション力やチームワーク力、柔軟性がこれからのNGOでは必要とされてきます。
国際協力の世界での働き方は色々ありますが、もしNGOで働くという選択肢を選ぶのであれば、これからはよりグローバルな能力が求められてくるということを覚えておいて頂きたい、と藤井氏はセッションを締めくくられました。

国際機関セッション(メイン会場)

国際機関セッションの様子 外務省国際機関人事センターより、室長の伊藤 賢穂(いとう よりお)氏に、「国際公務員になるために」をテーマにお話頂きました。
国際機関で働く方法は主に3つあり、外務省が行っているJPO(ジュニア・プロフェッショナル・オフィサー)派遣制度、国連事務局のYPP(ヤング・プロフェッショナル・プログラム)、そして各国際機関が出す空席公告への応募などの方法があることを紹介頂きました。現在国際機関で働いている日本人職員のほとんどがJPO出身者であり、国際機関で働くための近道としてぜひ積極的に挑戦してほしいとのこと。
また、採用してから育てるという日本の採用制度とは違い国際機関の採用は「即戦力」採用が前提のため、特に空席公告に応募する場合には、空席公告情報に記載されている職務内容(Responsibilities)や必要とされる能力(Competencies)をよく読み込み、記載された内容のどこに自分の能力、経験、アピールポイントが当てはまるかを明確に記載することが大切、まず書類選考を通過するためにも、自分が即戦力となりえる能力を有していることを書類上でアピールするテクニックも必要、とアドバイス頂きました。

国際機関セッションの様子 続いて国連世界食糧計画(WFP)より、東京事務所 上級支援調整官の焼家 直絵(やきや なおえ)氏に、「国際機関の仕事について」をテーマにお話頂きました。
焼家氏は早いうちから、将来は国際協力の道に進もうと決めていたそうで、当時はまだ少なかった国際関係の学部がある大学に進学し、卒業後はすぐにオーストラリアの大学に進学され修士号を取得されたそうです。オーストラリアの大学を選んだのはアメリカやヨーロッパに比べて学費が安かったことや学習環境が整っていたという理由からだそうです。その後はNGOや国連ボランティア等で国際協力の現場の経験を積み、外務省が推奨するJPO制度に応募。JPOは狭き門として有名ですが、早いうちから国際協力の道を目指して経験を積んでいたこともあり、見事合格、現在の所属機関であるWFPに派遣されました。その後WFPの世界各地の事務所での業務を経て、2004年にはWFPの正規職員になりました。正規職員になったといっても、国際機関では短期雇用など期間が限られていることが多く、良く言えば柔軟、悪く言えば不安定な立場であったため、終身雇用の職員となるべく、正規職員となってからも日々語学の勉強に励んだそうです。ちなみに終身雇用の立場になるためには、英語以外にもう一つの国連公用語(フランス語やスペイン語等)が必要だそうで、語学は若いうちから勉強してほしいと繰り返しお話されていました。現在は終身雇用の立場になったこともあり、その安定性を活かして国際機関調整官、プログラムオフィサー、広報官、支援調整官等の様々な業務を経験されているそうです。
国際機関の職員を目指す人は、ご自身も活用されたJPO制度を有効活用することで確率があがるとのことで、焼家氏のようにJPO制度に照準を合わせたキャリアプランを若いうちから描いておくことが重要なのかもしれません。また国連関連での経験を積むには、NGO等の国際協力活動に携わることも意味がありますし、もしくは国際機関でのボランティアやインターンも有意義です。WFPでも最近は社会人のボランティアも募集しているそうで、どの様な形であれ国際機関の業務に携わっていることは、経歴の上でも有利に働くので、情報収集して経験を積んでほしいとお話されていました。
途中、WFPで焼家氏が経験されたプロジェクトがいくつか紹介されましたが、例えばブータンにて学校給食を通じて子供たちの栄養を支援する活動では、山の上まで食糧を運ぶのも輸送手段が限られており、牛などの背に食糧を乗せて運んだりしていました。目的を達成するために現地の状況に合わせて柔軟に物事を考えて臨機応変に対応する能力が試される場だと焼家氏は仰っていました。またブータンでは唐辛子が有名な産物であるため、給食のメニューも唐辛子を基本としたメニュー構成になります。カレーやシチュー、あえものや付け合わせでも唐辛子が必ず入っています。これも現地の状況に合わせて考えた結果だそうです。当然、支援する側の職員もその食事をとることになるので、食べ物の好き嫌いはないほうがよいですし、何より日本とは異なる国の文化を好きになり、その国の慣習に自分を慣れさせることができる力も国連職員としては必要です。また、特に大がかりなプロジェクトであれば大勢の職員や関係者が絡んでくるので、自分1人の力ではできることが限られるということを素直に受け入れて、チームとして目的を達成するためにどう動けばいいかを考える必要があります。
そういう意味では、国連職員になる上では何かしらの専門領域が必要ですが、実際の活動においては専門領域を活かしたチームワーク力も求められるわけですね。ただ、これは日々の業務や活動を通して学んでいくこともできるので、焼家氏いわく、「学生でも社会人でも、毎日の活動を通じてどれだけのことを学んでいるか。またその意識をどれだけもてるか」が大切になってくるとのことです。
国際機関で働くにはJPOや空席公募などの狭き門をくぐりぬけなければいけませんが、その分、やりがいや充実感は間違いなくある仕事なので、少しでも興味がある方はぜひチャレンジしてほしい、そんな激励の言葉で焼家氏はセッションを締めくくりました。

ワンポイント質問コーナー(イベント会場)

今回初の試みとして、専門、現在のスキルを活かしてJICA専門家としての活躍を目指す方に向けて、公募のポイントについて説明・回答するワンポイント質問コーナーを実施しました。事前に受付で配布した【質問カード】をお昼休みまでに提出頂き、国際協力人材部からまとめて回答する方式をとりました。
まずは、国際協力人材部から、「JICA人材」「公募の応募のポイント(選考のポイント!)」について説明、続いて【質問カード】より「専門家に求められる人材像」や「専門家として活躍するためのキャリアパス」について説明、なかには「企画書作成の(合格するため)のポイント」といった踏み込んだ質問もありましたが、できる限りの解説を致しました。なお、今回は『教育分野』での活躍に関する質問を多数いただいたため、特に丁寧に解説しました。

国際機関セッションの様子

■特別企画■

ネットワーキングランチ

ネットワーキングランチの様子 お昼休みの時間には、JICAセッション、開発コンサルタントセッションの講演者及びJICA職員を囲んでのネットワーキングランチ(昼食会)を開催しました。
事前に参加申し込みいただいた国際協力人材登録者の方(15名)にご参加頂き、立食形式での昼食を食べながら、国際協力談話に花を咲かせました。
今回は立食形式での開催ということもあり、国際協力活動の経験やキャリア、今後の目標などについて講演者やJICA職員とお話するだけでなく、参加者同士での意見交換や情報交換も活発に行われ、和やかな雰囲気の会となりました。

ネットワーキングランチの様子 参加頂いた方からは、「いろんな方の話が聞けて大変刺激になった。最初は(参加するかどうか)悩んだけれど、思い切って参加してよかった!」、「とても充実していて楽しくて時間が足りなかったです。ぜひまた九州でやってほしい」、とのお声を頂きました。
短い時間ではありましたが、このネットワーキングランチでの出会いが、参加者の方々の今後の国際協力の世界でのご活躍に少しでも役立てば幸いです。なお、ネットワーキングランチは今後も開催していく予定ですので、是非、奮ってご参加いただければと思います。



座談会

午後のセッションと並行して、JICAセッション①、開発コンサルタントセッションの講演者、JICA職員及びセミナー参加者による、少人数(各回8名程度)の座談会を開催しました。(計3回・各70分)
学生~若手社会人向け座談会では、渡橋氏とJICA職員を囲んで、「国際協力の世界に踏み出そう」というテーマについて、意見交換・質疑応答を行いました。
社会人~シニア向け座談会においては、開発コンサルセッションで講演頂いた河野氏、大谷氏とJICA職員を囲んで、「知識・スキルを活かして国際協力をしよう」というテーマについて、意見交換、質疑応答を行いました。

座談会の様子 学生~若手社会人向け座談会においては、申し込み人数多数のため2部に分けて開催しました。渡橋氏にこれまでどのようなキャリア歩んできたのかをご紹介頂いた後、JICA職員も交えて意見交換、質疑応答を行いました。多くの方が自分の専門をどのように活かし国際協力の世界へ踏み込んで行けばよいか悩み・不安をお持ちの様でしたが、実際に国際協力の世界に携わっている方たちや同じ志を持つ方たちと意見を交換することで、最後は皆様、晴れやかなお顔をされていました。

社会人~シニア向け座談会においては、1部のみの開催でしたが、オブザーバーとしてでもいいので、と熱心な方々が数名来場、参加され、なんとも熱気あふれる会になりました。
青年海外協力隊、JICA専門家、開発コンサルタントと様々なフィールドで国際協力キャリアを歩んできた大谷氏の経験談を中心に、参加者それぞれが今後どのような形で国際協力に携わっていきたいと考えているのか、実現するためには具体的にどうすればよいのか意見交換を行いました。また、ボランティアと専門家ではどのような違いがあるのかという話題で盛り上がりました。実際に両方を経験された大谷氏の体験談や、JICA職員からの貴重な裏話が聞けて、参加者の方々は、様々な立場からの国際協力について、イメージをより具体化して頂けたようでした。

「聞きたいことがすべて聴けたのが良かった」、「現地での具体的な活動内容をもう少し詳しく聞ける機会があればと思い参加しました。ありがとうございました」、「もう少し時間が長くてもよかった。内容が濃く知らないことがたくさんの座談会でした」とのお声を頂きました。
それぞれ前回よりも10分伸ばし70分としましたが、それでも、充実した、あっという間の70分でした。(70分でも時間が足りなかったのでしょう、、、座談会終了後も積極的に質問をされている方が多数おられました。)

個別キャリア相談

今回も個別キャリア相談(1人30分予約制)を実施致しました。多数申込み頂きまして、ありがとうございました。定員数の都合上、29名の方のみの実施となりました。
キャリア相談に参加された方からは、「明確な指摘ありがとうございました。不足しているスキルをUpするために今から努力します。」、「こんなにも有益な情報が得られるとは思ってもおらず、よかったです。人生感が具体案を持って変った気がします。」、そして、「もっと九州でもやって頂きたい」といったお声を頂きました。
なお個別キャリア相談は、毎週木曜日にJICA本部でも実施しておりますので、こちらも是非ご利用頂きますようお願い致します。また遠方の方には、メールによる個別キャリア相談も承っておりますので、是非ご利用下さい。なお、今後Skype等を利用したリモート対面個別キャリア相談の導入を検討しております。開始された暁には是非ご利用ください!

登録団体出展コーナー

セッション会場内で、昼休みより登録団体出展コーナーが開設され、各団体の概要・取り組みを示したパンフレット等の配布が行われました。
なお、株式会社 ボーダレスジャパン、国連フォーラムからは、担当者が来場して下さり、直接ご説明して頂きました。
当日出展されたのは、以下の団体です。(順不同)

・九州大学ユヌス&椎木ソーシャルビジネス研究センター
・早稲田大学大学院アジア太平洋研究科
・株式会社 ボーダレスジャパン
・特定非営利活動法人 NICE(日本国際ワークキャンプセンター)
登録団体出展コーナーの様子
・特定非営利活動法人 GLOW
・くるんて~ぷの会
・インドネシアの子どもの教育を救う会
・国連フォーラム
・特定非営利活動法人 ソルト・パヤタス
・リエゾンインターナショナル株式会社
・社団法人 海外コンサルティング企業協会(ECFA)
・八千代エンジニヤリング株式会社
・特定非営利活動法人 NGO福岡ネットワーク
・国連世界食糧計画(WFP)日本事務所

ワンポイント相談コーナー

昼休みを利用して、登録団体出展コーナーの横でワンポイント相談コーナー(1人5分)を実施しました。ワンポイント相談コーナーでは、JICA相談員が1対1でキャリアプランや具体的な事例に関する質問に応じました。会場の都合上、狭い場所でのコーナー開設となりましたが、相談待ちの列ができる状況で、15名の方にご利用頂きました。(なお、相談者の半分以上が女性という、なんとも印象的な光景でした。)




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国際協力人材セミナーが、ご来場いただいた方々の国際協力への参加に少しでも役立てば幸いです。当セミナーは今後も開催を予定しております。今回皆様から頂いたお声を受けて、より良いセミナーを作ってまいります。今回残念ながらご来場することができなかった皆様、次回の参加を心よりお待ちしております。


当日のセミナープログラム

<メイン会場>

時刻 本プログラム
09:30 ~ 10:50 全体セッション
-開会、進行説明
-開催挨拶
-国際協力の全体像
-新PARTNERサイトの紹介

- 休憩10分 -
11:00 ~ 11:50 JICAセッション
・JICA人材の紹介
・JICA公募案件についての説明
・体験談 公募型専門家、国際協力推進員

- お昼休み -
13:00 ~ 13:55 開発コンサルタントセッション
・開発コンサルタント業界の概要について
・開発コンサルが求める人材像

- 休憩5分 -
14:00 ~ 14:55 NGOセッション
・NGOで働くということ

- 休憩5分 -
15:00 ~ 15:50 国際機関セッション(1)
・国際公務員になるために

15:50 ~ 16:40 国際機関セッション(2)
・国際機関の仕事について

<イベント会場>

11:00 ~ 11:50 新卒者採用説明会
14:20 ~ 14:50 ワンポイント質問コーナー

特別企画

12:00 ~ 12:50 ネットワーキングランチ
13:00 ~ 14:10、15:00 ~ 16:10 座談会 (学生 ~ 若手社会人向け)
15:00 ~ 16:10 座談会 (社会人 ~ シニア向け)

その他

10:00 ~ 16:30 キャリア相談
11:50 ~ 12:45 登録団体出展コーナー
12:15 ~ 12:45 ワンポイント相談コーナー

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