【パートナーの声】

ご主人のコメント

 ~帯同経験を振り返って~
 妻からウガンダでの長期専門家のプロジェクトへ応募したい、と宣言された時は、「そのうち話に出てくると思っていたけれど、とうとう来たか」といった印象でした。アフリカへの想いを聞かされて続けてきたので、驚きはありませんでした。
 その頃は、ちょうど私自身は日本での仕事が軌道に乗ってきた頃で、赴任が決まった際には内心ではやはり、大きな葛藤があったのが本音です。しかし、妻が折れるはずもないという事はわかっていましたので、比較的あっさりと仕事を辞める決意をしました。勿論、帰国後に待ち受ける就職難について考えることはありましたが、子供たちが海外で成長する様子を間近で見られる、ということへの好奇心が大きかった事が、最終的に帯同に同意した大きな理由だったように思います。
 赴任後は、自分自身の協力隊経験から、現地を知る一番の近道が協力隊の方々のネットワークだと考え、ドミトリーやイベントに子どもを連れて積極的に参加しました。協力隊の方々と話す機会を持てたのは、子供たちにとっても新天地での不安を減らす良い機会だったと思います。イベントにも呼んでいただき、ルーラルエリアでの生活を学ぶ機会ができました。
 ご存知のとおり、ウガンダの公用語は英語です。「トイレ」という言葉すら知らなかったので、親が付き添うことが出来ない学校での生活において、入学後、友人ができるまでのおよそ1カ月程の間は、子ども達にはかなり大変な思いをさせたと感じています。一方、一旦友人ができると、お互いの家を行き来する事が楽しくなり、言葉の壁も感じなくなった事には驚かされました。
 私自身は、協力隊時代の経験を活かして、例えば30以上あるとされる現地の挨拶の言葉一つ覚えることで、現地の方々と話す機会を積極的に作りました。特にスーパーやグロサリー、ガソリンスタンドの従業員との会話からは、生活に必要な情報を得る事、生活習慣の違いを学ぶ事ができ、現地での生活を楽しむことができました。

 ~配偶者のキャリアという観点から~
 日本で収入を得るために仕事をされている方が、キャリア上ブランクを作ることを前提に配偶者に帯同される場合、その赴任期間が海外業務経験というキャリアとなる訳ではありませんので、帰国後の生活や収入に関する将来設計に関する強い不安が好奇心を上回る、という方には、正直に申し上げておすすめできません。帰国後に再就職(特に国際協力関連)を考えている方は、帰国後数カ月以上、仕事に就けないという可能性についても覚悟が必要です。
 しかし、ご自身の、そしてご家族の視野を広げ、他国に友人を持つことへの興味を強くお持ちの方には、帯同されることをおすすめします。私は家族で行った事で、子供の成長を間近で見ることができ、また、様々な友人ができました。中には、国際機関で働く友人も大勢います。日本のみならず、海外への思わぬキャリアパスとなる可能性もあるかもしれません。
 現在は、日本で妻が専業主婦をして、私が働いています。輸入製品の販売、メンテナンスを行う会社なので、海外との接点も多々あります。帯同者としての生活は、「キャリアパス」になった訳ではありませんが、家族で赴任して、様々な人々と関わりあいを持つことができた経験は、今の自分にとっても大切なものだと思っています。


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(南アフリカにて。お子さんの友人と誕生日会)