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「電気透析」の浄水システムで、インドの農村に安全な水を!(AGC株式会社)


 

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SDGsにどのように取り組んでいますか?

 

私たちAGC株式会社は、ガラス、電子、化学品、セラミックスなどの素材・ソリューションの開発・製造を行うメーカーです。現在、JICAの民間連携事業として、インド農村部での「電気透析」を使った浄水システムの普及に取り組んでいます。私たちが目指すSDGsの達成目標は、6番「安全な水とトイレを世界中に」、3番「すべての人に健康と福祉を」です。

 

インドでは長年にわたり、安全な飲み水が確保できないという問題があります。特に海水が利用できない内陸部では、頼みの綱である地下水の汚染が深刻化。肥料の使い過ぎや土壌の特性により、フッ素やヒ素などの成分が地下水に染み出しています。そのため、事業を行っているマハラシュトラ州ジャルガオンでは浄水システムは生活に欠かせません。

現在、インドで主流の浄水システムは、「逆浸透膜」を使った装置です。しかし、これには多量のエネルギーが必要で、飲料に適する良質な水は50%ほどしか取れないといった課題もあります。その点、当社の「電気透析」を使った浄水システムなら、90%以上が良質な飲み水になりますし、電力の使用量もわずかで済みます。電気が通っていない村もありますが、太陽光パネルとの組み合わせも可能。大規模な装置やプラントを建設する必要もなく、コンパクトな装置なので、場所を選ばず導入できる強みがあります。

 

また、インドの農村では、水汲みが女性の仕事になっていて、毎日何時間もかけて遠方まで水を取りに行っている状況があります。しかし、安全な水が身近で手に入れば、彼女たちは水汲みに使っていた時間を、自分の時間や学びに充てることができるでしょう。そのため、私たちの活動はSDGs目標5番「ジェンダー平等を実現しよう」にもつながると考えています。

 

 


※インドの工場に設置した「電気透析槽DW-1型」を搭載した浄水システムの背面

 

 

 

SDGsに取り組む理由やきっかけは何ですか?

 

AGCでは、環境へ配慮した取り組みを以前から積極的に行ってきました。というのも、私たちのような素材メーカーは、ガラスや化学品を製造する際に非常に大きなエネルギーを消費するからです。その自覚のもと、省エネルギー・創エネルギーには主軸を置いてきました。さらにSDGsが国連で採択されてからは、SDGs実現への取り組みを推進するため、2018年よりSDGs推進部(現在はサステナビリティ推進部)を新設しました。

 

100年以上にわたって幅広い素材を製造してきた当社は、水や農業、食糧などの問題を解決する可能性を秘めた、さまざまなテクノロジーも保有しています。先述の「電気透析による浄水システム」もその一つです。これは1970年代から開発した技術で、イスラエルでは1990年代から導入していただいている実績もあります。

 

また、農業に貢献できる技術としては、新素材の農業用フッ素フィルムがあります。通常グリーンハウスの外張りフィルムは2年ほどで取り換えが必要になりますが、当社グループが開発したこのフィルムは、厚みにより異なりますが30年以上の耐久性があるので、農業分野から排出される廃プラスチックの削減につながります。また、光線透過率が高く、二重にしても充分な日光を得られるので、ロシアなど植物が育ちにくい寒冷地での農産物の栽培に役立っています。

 

SDGsに取り組むことは、AGCがテクノロジーを生み出す力があることを世の中に示していくことにもなる、そんな手ごたえも感じています。

 

 


外部組織(FAOインド事務所)での打合せの様子

 

 

 

これからどのようなSDGs活動を目指しますか?

 

直近の目標は、インドの浄水システムプロジェクトの完遂です。コロナ禍で現地への渡航が難しい状況ではありますが、できるだけ早く事業を進め、ビジネスとして確立することが目標です。また、水問題を抱えている国はインドだけではありません。このプロジェクトを皮切りに、今後はインド近隣諸国や東南アジア、アフリカなどへの普及も視野に入れています。

 

また、サステナビリティ推進部では、浄水以外の分野でもSDGsに貢献できる可能性を探っています。最近はAGCのイオン交換膜のお客様と共に、ベトナムの病院や食品工場へ除菌効果のある次亜塩素酸水の製造設備の導入に向けた実証実験を行いました。コロナ時代の感染予防対策として、AGCのテクノロジーを役立てたいと考えています。

 

インドは、当社が戦後初めて事業展開した海外拠点であり、長いお付き合いのある国です。特に、私たちが今回対象としているマハラシュトラ州ジャルガオン県の「ジャルガオン」は「水の村」という意味であり、水に対して愛情を持っている人が多い地域です。以前、私たちが現地を訪れたときは、村の人たちがとても歓迎してくれて、子どもたちに囲まれて動けなくなるほどでした。それだけ新しい浄水システムに大きな期待をしてくれているということなので、その想いに応えなければと、胸を熱くしたことを覚えています。

 

AGCには世界の社会問題を解決できる、さまざまな技術があります。2030年までには、さらに幅広い分野でAGCの技術を生かせる体制を整え、より良い未来づくりに貢献していきます。

 

 


インドJAIN社のエンジニアへの浄水システムの調整の指導

 

 


 団体名:AGC株式会社
 

 

 

 

 

 

 

 


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