職務内容
- 職務分野
- 貧困削減、保健医療、民間セクター開発、多岐にわたる分野
- 業務期間
- 2024/03/01 ~
- 休日
- 時間外労働
- その他業務条件
- 業務内容
<業務内容>
世界には、義肢装具を購入できない人が9千万人も存在しています。当社はこの社会課題を「3Dプリンティング × AIテクノロジー」という新技術で解決することを目指すスタートアップ企業で、JETRO「日ASEAN新産業創出実証事業」や東京大学 IPC「起業支援プログラム」などに相次いで採択されて注目いただいています。まずはフィリピンで活動中ですが、今後さらにインドをはじめとするアジア・アフリカ地域などの世界事業展開を予定しています。社会的意義がある事業を通じて自らの手で国際貢献を行っていきたい方を広く仲間として求めています。<募集するポジションの詳細>
3Dプリンタ製義足の開発・教育に携わる義肢装具士/理学療法士を募集します。
弊社のデジタル義肢装具製作ソリューションとなる3Dプリンタ義足の開発や、フィリピン・インド等の海外法人への技術指導等を担当していただきます。より具体的には、一人ひとり異なった、その人のためだけの形状を備えた義足を3Dプリンタで量産する、所謂「マス・カスタマイゼーション」という、これまで殆ど前例がない技術に関して、義肢装具士・理学療法士の観点から、より定量的に義足の設計・評価・教育を行っていただきます。
新しいものづくりを切り開くチャレンジがしたい、と思える方に、ぜひ来ていただきたいと思っています。<募集をご検討いただいている方へ>
私たちは2018年操業のスタートアップで、2019年よりフィリピンでの義足の製造を開始し、これまで世のエンジニアが全く足を踏み入れてこなかったに等しい領域において、医療・福祉などの知識を貪欲に学習・吸収しながら、最終的には義肢装具士以上の知識を得て順調に売上を伸ばしてきました。
今回、2021年9月に行ったシリーズA調達による大型資金を元に、これまで少しずつ積み重ねてきた技術・知識を元に、3Dプリンタや義足プロダクトのフルモデルチェンジを行おうとしており、今回の募集を行うことになりました。私たちの手掛けるビジネスは、これまで多くの前例がある製品や部品などの所謂「大量生産」の様に、既に先人が導き出した答えがあって、それをうまく踏襲する仕事ではなく、トライ&エラーを繰り返しながら、これまで誰も完全に成し遂げたことのない「小規模・多品種・適量生産」の技術体系をつくることです。
またこの職種においては、この分野の技術体系を一から構築するということが求められます。
ゆえに、このポジションの方にお願いしたい開発とは、超スキルフルな方がこれまでの知識を活かして新しいプロダクトを立ち上げる、というようなイメージではなく、「全く新しいゼロベースの挑戦」というビジョンのお仕事とイメージください。
このようなチャレンジングなポジションに必要なのは、十分なスキルというよりむしろ、「ビジョンに挑んでいただける熱」と「全く新しい分野に挑戦できる学習意欲」だと思っており、そういうパッションのある方と、ぜひ一緒に新しいものづくりを構築していければ、というのが私たちの願いです。
私たちの事業については、是非以下のYoutubeをご覧ください。開発拠点の日本・製造販売を行うインドやフィリピンの現地メンバーを含めても、まだ70名程度の小さな会社です。一緒に働く同僚になる人も、このビデオに登場していますので、イメージをしていただきやすいと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=Fly0J2IbBls
<募集要件>
■必須要件
◎義肢装具士
・義肢装具製作所などでの臨床経験(2年以上)
・長期海外出張可(最大4ヶ月/年程度で、インド・フィリピン・その他を想定)
・Microsoftのワード、エクセル、パワーポイントによる資料作成経験◎理学療法士
・義足のリハビリの豊富な経験がある(3年以上)
・長期海外出張可(最大4ヶ月/年程度で、インド・フィリピン・その他を想定)
・Microsoftのワード、エクセル、パワーポイントによる資料作成経験
■歓迎要件
・“切断”や“補装具”の認定資格を有している理学療法士
・3D-CAD(Solidworksなど)を用いた設計の経験
・スタートアップやベンチャー企業などでの経験
・SDGsやソーシャルビジネス、開発途上国・アジアへの関心
・開発途上国でのお仕事の経験、海外勤務への興味
・日常会話レベル以上の英語力(英検2〜3級相当、ないしTOEIC500〜600点程度)- 職種
- 専門職系(医療)
- 勤務形態
- 正職員
- 働き方
- テレワーク、海外勤務、短期間、週に数日間のみ、フレックス、副業・掛け持ち、業務委託
応募条件
- 語学力
- 英語
- ※日常会話レベル以上の英語力をお持ちだと望ましいですが、現時点での英語力は問いません。業務では英語が必須のため、英語学習への意欲を高くお持ちの方がよりマッチするかと思います。
- 学位
- 学士あるいは同等程度
- 技術資格
- 義肢装具士/理学療法士
- 類似業務経験年数
- ■義肢装具士 ・義肢装具製作所などでの臨床経験(2年以上) ■理学療法士 ・義足のリハビリの豊富な経験がある(3年以上)
給与・待遇
- 給与レンジ(月額:円)
- 30~40万未満
- 昇格・賞与あり
- 待遇
・応相談
(経験や能力に応じて相談)ご経験やスキルにより月額給与は提示より変動します。・提示給与には、固定残業代(30時間)を含みます。
・雇用形態は、社員・業務委託など柔軟にご相談いただけます。
- 福利厚生
- 交通費支給、時間外手当支給、完全週休2日制、各種社会保険完備
- 加入保険
応募について
- 応募方法
【応募方法】
下記URLよりご応募ください。https://herp.careers/v1/instalimb/CpCf57nwlaTS
- 募集人数
- 1名
- 募集期間
- 2024/01/31 00:00 ~ 2025/01/31 23:59
- 応募時の注意事項
その他の募集ポジションの情報は当社ウェブサイトでご確認いただけます。
世界で最も脆弱な「開発途上国の貧困障害者」を救出する、義肢装具士/理学療法士を募集します!
インスタリム株式会社
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勤務地
勤務形態
働き方
お問い合わせ先
- 担当部課
- コーポレート部人事課
- 担当者氏名
- 猫平光
- 電話番号
- 03-6805-5356
- メールアドレス
- recruit@instalimb.com
- ホームページ
- https://www.instalimb.com/
- 担当者から一言
代表取締役CEOの徳島です。
この義足の事業は2014年に私が青年海外協力隊員であった際に始めました。私がフィリピンにて、義足を購入できない糖尿病性壊疽の患者(足が腐敗した糖尿病の患者)に出会ったことが、この事業を始める大きな動機になっています。その彼は、フィリピンのボホール島の片田舎の貧困エリアに住む男性でした。ただ机と椅子と聴診器や血圧計があるというだけの、医療施設だとはとても言えないような街の小さなクリニックでの出会いでした。
彼は2年ほど前から糖尿病であると言い、すでに足先の肉は爛れて少し骨が見えていて正視できないようなひどい状態でした。私からの質問に、痛く辛そうな顔で、自分は高校生と中学生の子供もがいる働きざかりの40代であると話してくれました。今は子供が自分の代わりに働きに出ており、そのせいで子供がまともに学校に行けていないことも。私は彼に切断手術をしないのかと尋ねました。彼は、切断の手術を受けても糖尿病の場合は再切断をすることになるので意味がない、と返しました。私は壊疽の毒が体に回ると危険なことを説明しました。そして重ねて、義足を履けば運動もできるし、糖尿病は回復することができること、再び働きにも出られるのではないか、と尋ねました。男性は何も言いませんでした。
後に私は、その地域にはそもそも義足の製作所は一つもなく、義足の購入が不可能であることを知りました。数週間後再びそのクリニックを訪ねた際に、彼が亡くなったことを知りました。彼の家族はどうしたのかと聞いても、誰も何も答えてくれませんでした。
フィリピンの低開発地域における貧困層の住民は、主に栄養状態の劣悪さによって糖尿病に罹患することが非常に多く、膝下切断処置を受けた義足適合の患者と、糖尿病性壊疽患者などの潜在的義足ユーザーを合わせて、123万人(当社調べ)が膝下義足を必要としています。しかしこのような状況にも関わらず、義足の価格が高価であることが大きなハードルとなり、そのうちの96%(118万人)が義足を持つことができずにいます。
フィリピンの都市部では、国内ロータリークラブや米国の宗教団体等からの義足の寄付、オランダ政府等からの義足部品の寄付、オーストラリア団体からの義足製作設備投資のための資金提供などがありますが、このような寄付は障害者の需要を満たすほどの数ではなく、ほとんどの義足を必要とする障害者が、まともな職につけず、貧困の連鎖に飲み込まれてしまっているというのが実情です。またさらに、貧困層では、たとえ義足の寄付を受けられても、修理やメンテナンスの場所・機会がなく、穴や亀裂のある義足を装着し続けて断端(切断部)に傷を作って、結果そこから再び壊疽となり再切断となってしまったり、体型の変化等で義足が合わなくなった結果、家に引きこもる障害者も多いというのが現状です。
私は、これはフィリピンだけの問題ではなく、全世界的な問題であると考えました。私が見た糖尿病壊疽のような彼が、そして彼の家族のような人たちが、世界中にたくさんいることに、強い憤りを覚えました。そしてこの問題を解決するために、低コストで義足製作を提供可能にする、本プロジェクトにかかる製品の開発に取り掛かったというのが、そもそもの開発に至った経緯(動機)です。
帰国後、慶應義塾大学の研究員として、起業家として、また多方面から多くの協力を得ながら、3年間をかけて義足用の3Dプリンタ、義足用の3D-CADから構成される「超低価格義足製作用ソリューション」の開発を完成させました。私は今、私のこのソリューションが、開発途上国の義足にまつわる絶望的な状況を解決する手段になり得る、そして、自分ならこの問題を解決できる、と自信を持っています。
ぜひ私たちと一緒に、アンフェアな世界を変え、世界中の義足ユーザーさん、義肢装具ユーザーさんのQOLを向上させる世界の実現を目指してみませんか?