職務内容
- 職務分野
- 貧困削減、保健医療、民間セクター開発、情報通信技術、一般事務・経理、多岐にわたる分野
- 業務期間
- 2025/05/01 ~
- 試用期間
- 6ヶ月
- 就業時間
- 10:00 ~ 19:00 (休憩時間: 12:00 ~ 13:00 )
- フレックスタイム制 コアタイム 11:00~15:00
- 休日
- 土、日、年末年始
- 時間外労働
- あり
- 平均40時間程度
- その他業務条件
- 業務内容
<業務内容>
世界には、義肢装具を購入できない人が9千万人も存在しています。当社はこの社会課題を「3Dプリンティング × AIテクノロジー」という新技術で解決することを目指すスタートアップ企業で、JETRO「日ASEAN新産業創出実証事業」や東京大学 IPC「起業支援プログラム」などに相次いで採択されて注目いただいています。まずはフィリピンで活動中ですが、今後さらにインドをはじめとするアジア・アフリカ地域などの世界事業展開を予定しています。社会的意義がある事業を通じて自らの手で国際貢献を行っていきたい方を広く仲間として求めています。<募集するポジションの詳細>
今回の募集の「事業開発・プロジェクト・マネジャー」とは、ビジネス/事業開発・製品企画などのバックグラウンドを備え、グローバルに新しいビジネスモデルをインプリするためのプロジェクトを推進していただける、プロジェクト・マネジャー職です。
ナイジェリアをはじめとした事業実施国でのビジネス環境調査に始まり、ポテンシャルカスタマーとの折衝や条件交渉、製品企画管理、事業収支シミュレーションの実施〜予実管理、商流開発や、諸種のワークフロー設計、プロジェクトメンバーのマネジメントなどの幅広い業務を横断的に手がけ、これまで未踏であった開発途上国におけるマス・カスタマイゼーション(wiki)における、全く新しいビジネスモデルの事業開発とその事業の実装までを、ビジネス/事業開発の視点からイニシアチブを発揮して進めていただくポジションです。
また、このポジションにおけるプロジェクトは補助金・助成金を用いて進めることも大いに想定されますので、プロジェクト予算管理やレポーティングもフォーカスに含まれます。より具体的には、私たちが進めてきた義足製造・販売に関する、以下のプロジェクトをイニシアチブをもって進めていただきたいと考えています。
義足のエージェント・ライセンス生産プロジェクトの実装
これまで自社にて集客して、製造・販売していた義足ビジネスを、180度近く転回し、設計ソフトウェア(3D-CAD)や、製造ソリューション(自社製3Dプリンタなど)を他社にライセンスすることで、自社だけでなく、外部のエージェンシー・ライセンシーが私たちのコア技術を利用して義足を作れるようにする、というプロジェクトです。
必要なSAASソフトウェアや3Dプリンタなどの開発は完了しており、今後これをどのように世界各国の義足を求める協力会社において、これをどのようにインプリし、どのように事業として成立させていくか、というところがプロジェクト・フォーカスになります。
現地子会社/協力会社の立上げ業務
上記に関連して、現地子会社におけるコーポレート業務の増強・アップデートも必要になります。例えば上記のプロジェクトを実施によって、従来より大幅に増加する会計トランザクションをどのようにさばくかを考えたり、たとえば国際輸送などが発生した場合のロジスティクス管理を、どのように現地コーポレート機能にインプリしていくか、など。
弊社の今後の成長を大きく左右する重要なプロジェクトへのアサインとなりますので、CEOやCTO、執行役員、現地会社の代表などのコアメンバーとがっぷり組んで、コミュニケーションを取りながら仕事をしていただくことになります。
あなたのイニシアチブで、3Dプリンタを使った多品種生産という未踏の領域のビジネス開発・実装にチャンレンジしていただきます。
<募集をご検討いただいている方へ>
今回の募集ポジションは、それぞれ異なった、その人のためだけの形状を備えた義足を3Dプリンタで量産するという、所謂「マス・カスタマイゼーション」という、殆ど前例がない領域において、全く新しい「エージェントモデル」や「ライセンスモデル」などのビジネスモデルを、ビジネス/事業開発の視点からインプリしていくというポジションです。腕を奮っていただく領域は、かなり幅広い業務を横断的に手がけることになりますが、しかし幅広いがゆえに、このような全ての領域において既に十分なスキルを持ち合わせている、ということは不可能であろうと考えます。
よって、このポジションの方に求める素養とは「これまでの知識を活かして仕事を進める」というようなイメージというよりはむしろ、「これまでの知識を軸として全く新しいゼロベースの挑戦を楽しんでいただける」というものになると考えています。繰り返しになりますが、このようなチャレンジングなポジションに必要なのは、十分なスキルというよりむしろ、「ビジョンに挑んでいただける熱」だと思っており、そういうパッションのある方と、ぜひ一緒に新しいビジネスとものづくりを構築していければ、というのが私たちの願いです。
私たちは2018年操業のスタートアップで、2019年よりフィリピンで、また2022年よりインドでの義足の製造を開始して順調に売上を伸ばしてきました。
今回、2022年1月〜(現在継続調達中)のシリーズB調達による大型資金を元に、これまで少しずつ改良を積み重ねてきた私たちのコア技術、またビジネスモデル、エージェントビジネスモデルやライセンスビジネスモデルなどで更に拡張しようとしており、このために今回の募集を行うことになりました。
<募集要件>
■必須要件
・戦略コンサルタント・途上国開発コンサルタント・事業会社の事業開発部などでの、事業戦略策定からプロジェクト実施までの実務経験(3年以上)
・チームマネジメントの経験(2年以上)
・海外事業ないし海外プロジェクトの経験
・長期海外出張可(最大4ヶ月/年程度で、インド・フィリピン・その他を想定)
・英検2級、ないしTOEIC730点程度の英語力■歓迎要件
・政府系の補助金・助成金の運用経験があること、またはプロジェクトマネジメントの経験
・開発途上国でのお仕事の経験
・スタートアップやベンチャー企業などでの経験
・ソーシャルビジネスや開発途上国への関心
<インターロケーショナル・ワーキング制度>
■東京に住まなくても働ける「インターロケーショナル・ワーキング制度」についてこれまでの一般的/常識的な働き方では(特にハードウェアの技術系社員は)、自分が所属する会社の経済合理性に縛られる型で、会社の近所に居住することが強いられてきました。
しかし本来的には、全ての働く人にと、その家族の人生を大きく左右する「居住地」は、自分自身の多様な価値観にしたがって、人生を豊かにするために、自由に選択されるべきであると、インスタリムは考えています。会社社員の「好きな人と好きな場所で、人生を豊かに生きる」という人間の生来的な権利を奪うことは、本来すべきではないことのはずだからです。
都市型の生活をしたいなら都市に住み、自然と共に生きたいものは地方に住むべき、田舎に残された両親など愛しいたちと一緒に生きたいなら、地元に住まうことができるべきです。私たちインスタリムは、「自分自身が幸せに生きる権利を持っている」ということに自覚的となり、QOLを向上させる事に意欲的であり、幸せに生きることに真摯であるメンバーを求めます。
そういう人こそが、「開発途上国の貧困な切断障害者」という、”本当は人生を豊かに生きることができるはずにも関わらず、その権利・機会を剥奪されている人たちを救う”という、私たちインスタリムのビジョン・ミッションに対しても、真摯に、意欲的に向き合えると考えるからです。制度概要
毎月定額の「交通費・宿泊費」予算を設定し、その予算内の交通費、宿泊費を実費精算可能とします
予算内であれば、基本的には自由に使えるものです(使い方は”常識の範囲”で任される)。領収書を提出しての実費精算です。
東京近郊以外の出張時には「自宅出発・自宅帰着」の旅費精算を許可し、これは予算の枠外とします
毎月の予算の他に本制度の適用が会社によって許諾されたタイミングで、準備費として一定金額のイニシャル費用が支給され、これを用いてインターロケーショナル・ワーキングの準備を整えることができます(自宅をラボ化するための諸設備を整えるなど)- 職種
- 経営・企画・広報系
- 勤務形態
- 正職員
- 働き方
- テレワーク、地方勤務、海外勤務、フレックス、業務委託
応募条件
- PARTNERでは斡旋、マッチングは行っておりません。詳しくは規約をご確認ください。
- ウェブ応募時の個人登録者の個人情報の扱いは案件を主管する登録団体の定めによることとします。尚、Web応募を実施することにより、団体に対するプロフィール公開項目の提示に同意したものとみなします。
- 語学力
- 英語
- 英語書類作成や現地コミュニケーションが可能なレベル
- 学位
- 学士あるいは同等程度
- 類似業務経験年数
- 民間企業・官公庁・団体等においての業務経験が継続して、2年以上あること
- 歓迎条件
- 協力隊経験者歓迎
給与・待遇
- 給与レンジ(月額:円)
- 40~50万未満
- 昇格あり、賞与あり、昇格・賞与あり
- 試用期間の待遇
- 変化なし
- 待遇
応相談
(経験や能力に応じて相談)ご経験やスキルにより月額給与は提示より変動します。
- 福利厚生
- 交通費支給、時間外手当支給、完全週休2日制、各種社会保険完備
- 加入保険
- あり
- 社会保険、雇用保険、厚生年金
応募について
- 応募方法
【応募方法】
メールアドレス( recruit@instalimb.com )に以下の書類の送付。
1. 履歴書
2. 職務経歴書(特に関連する業務経験について詳しくご記載ください。履歴書に併記の形でもかまいません)
3. ご自身の英語力を示すことができる書類(形式自由)
4. ご自身のご希望の勤務形態について、メール本文にご記載ください- 募集人数
- 2名
- 募集期間
- 2025/04/17 00:00 ~ 2025/09/30 23:59
- 応募時の注意事項
その他の募集ポジションの情報は当社ウェブサイトでご確認いただけます。
世界で最も脆弱な「開発途上国の貧困障害者」を救出する、事業開発・プロジェクト・マネジャーを募集します!
インスタリム株式会社
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勤務地
勤務形態
働き方
お問い合わせ先
- 担当者氏名
- 佐藤秋都
- 電話番号
- 08040086673
- メールアドレス
- recruit@instalimb.com
- ホームページ
- https://www.instalimb.com/
- 担当者から一言
代表取締役CEOの徳島です。
この義足の事業は2014年に私が青年海外協力隊員であった際に始めました。私がフィリピンにて、義足を購入できない糖尿病性壊疽の患者(足が腐敗した糖尿病の患者)に出会ったことが、この事業を始める大きな動機になっています。その彼は、フィリピンのボホール島の片田舎の貧困エリアに住む男性でした。ただ机と椅子と聴診器や血圧計があるというだけの、医療施設だとはとても言えないような街の小さなクリニックでの出会いでした。
彼は2年ほど前から糖尿病であると言い、すでに足先の肉は爛れて少し骨が見えていて正視できないようなひどい状態でした。私からの質問に、痛く辛そうな顔で、自分は高校生と中学生の子供もがいる働きざかりの40代であると話してくれました。今は子供が自分の代わりに働きに出ており、そのせいで子供がまともに学校に行けていないことも。私は彼に切断手術をしないのかと尋ねました。彼は、切断の手術を受けても糖尿病の場合は再切断をすることになるので意味がない、と返しました。私は壊疽の毒が体に回ると危険なことを説明しました。そして重ねて、義足を履けば運動もできるし、糖尿病は回復することができること、再び働きにも出られるのではないか、と尋ねました。男性は何も言いませんでした。
後に私は、その地域にはそもそも義足の製作所は一つもなく、義足の購入が不可能であることを知りました。数週間後再びそのクリニックを訪ねた際に、彼が亡くなったことを知りました。彼の家族はどうしたのかと聞いても、誰も何も答えてくれませんでした。
フィリピンの低開発地域における貧困層の住民は、主に栄養状態の劣悪さによって糖尿病に罹患することが非常に多く、膝下切断処置を受けた義足適合の患者と、糖尿病性壊疽患者などの潜在的義足ユーザーを合わせて、123万人(当社調べ)が膝下義足を必要としています。しかしこのような状況にも関わらず、義足の価格が高価であることが大きなハードルとなり、そのうちの96%(118万人)が義足を持つことができずにいます。
フィリピンの都市部では、国内ロータリークラブや米国の宗教団体等からの義足の寄付、オランダ政府等からの義足部品の寄付、オーストラリア団体からの義足製作設備投資のための資金提供などがありますが、このような寄付は障害者の需要を満たすほどの数ではなく、ほとんどの義足を必要とする障害者が、まともな職につけず、貧困の連鎖に飲み込まれてしまっているというのが実情です。またさらに、貧困層では、たとえ義足の寄付を受けられても、修理やメンテナンスの場所・機会がなく、穴や亀裂のある義足を装着し続けて断端(切断部)に傷を作って、結果そこから再び壊疽となり再切断となってしまったり、体型の変化等で義足が合わなくなった結果、家に引きこもる障害者も多いというのが現状です。
私は、これはフィリピンだけの問題ではなく、全世界的な問題であると考えました。私が見た糖尿病壊疽のような彼が、そして彼の家族のような人たちが、世界中にたくさんいることに、強い憤りを覚えました。そしてこの問題を解決するために、低コストで義足製作を提供可能にする、本プロジェクトにかかる製品の開発に取り掛かったというのが、そもそもの開発に至った経緯(動機)です。
帰国後、慶應義塾大学の研究員として、起業家として、また多方面から多くの協力を得ながら、3年間をかけて義足用の3Dプリンタ、義足用の3D-CADから構成される「超低価格義足製作用ソリューション」の開発を完成させました。私は今、私のこのソリューションが、開発途上国の義足にまつわる絶望的な状況を解決する手段になり得る、そして、自分ならこの問題を解決できる、と自信を持っています。
ぜひ私たちと一緒に、アンフェアな世界を変え、世界中の義足ユーザーさん、義肢装具ユーザーさんのQOLを向上させる世界の実現を目指してみませんか?