職務内容
- 職務分野
- 貧困削減、保健医療、民間セクター開発、情報通信技術、多岐にわたる分野
- 業務期間
- 2021/11/01 ~
- 休日
- 時間外労働
- その他業務条件
- 業務内容
■なにをやっているのか
開発途上国の貧困層の、栄養の偏りから糖尿病で足を切断せざるを得なかった障害者の方々に、3Dプリンタで作った義足を提供する、というビジネスをしています。
2018年創業のハイテク・スタートアップ企業です。・2019年には、AIスタートアップの日本一を決めるコンペにて2位、
・2020年にはSDGsに貢献するスタートアップ1位として世界大会の日本代表に選ばれる、
・2021年には日本最大のスタートアップピッチコンテストで2位、
など、注目度の高い会社です。現在はフィリピンと日本にオフィスがあり、日本オフィスでは技術開発拠点として、主に新しい3DプリンタやCADソフトウェア、その他の新製品の開発をメインの業務としています。
(ぜひ弊社のWEBページの動画などをご覧ください)
■こんなことをやります今回は、ハードウェアの開発を担当する、機械設計のエンジニアを募集します。
弊社のデジタル義肢装具製作ソリューションとなる3Dプリンタの開発や、義足そのものの開発まで幅広く、弊社のCTOとがっぷり組んで、コミュニケーションを取りながら、二人三脚での開発に取り組んでいただきます。■募集するポジションの詳細
一人ひとり異なった、その人のためだけの形状を備えた義足を3Dプリンタで量産する、所謂「マス・カスタマイゼーション」という、これまで殆ど前例がない技術に関して、CEO、CTOと一緒にゼロから開発する、機械設計エンジニアのポジションです。
新しいものづくりを切り開くチャレンジがしたい、と思える方に、ぜひ来ていただきたいと思っています。私たちの事業については、是非以下のYoutubeをご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=Fly0J2IbBls
また、私たちの会社は開発拠点の日本・製造販売を行うフィリピン現地会社を含めても、まだ40名程度の小さな会社です。一緒に働く同僚になる人も、だいたいこのビデオに登場していますので、イメージをしていただきやすいと思います。私たちは2018年操業のスタートアップで、2019年よりフィリピンでの義足の製造を開始して順調に売上を伸ばしてきました。
今回、2021年9月に行ったシリーズA調達による大型資金を元に、これまで少しずつ積み重ねてきた技術・知識を元に、3Dプリンタや義足プロダクトのフルモデルチェンジを行おとしており、今回の募集を行うことになりました。私たちの手掛けるビジネスは、これまで多くの前例がある製品や部品などの所謂「大量生産」の様に、既に先人が導き出した答えがあって、それをうまく踏襲する仕事ではなく、トライ&エラーを繰り返しながら、これまで誰も完全に成し遂げたことのない「小規模・多品種・適量生産」の技術体系をつくることです。
またこの職種においては、義足というこれまで世のエンジニアが全く足を踏み入れてこなかったに等しい領域において、医療・福祉などの知識を貪欲に学習・吸収しながら、最終的には義肢装具士以上の知識を備えて、この分野の技術体系を一から構築するということとが求められます。
ゆえに、このポジションの方にお願いしたい開発とは、超スキルフルな方がこれまでの知識を活かして新しいプロダクトを立ち上げる、というようなイメージではなく、「全く新しいゼロベースの挑戦」というビジョンのお仕事とイメージください。
このようなチャレンジングなポジションに必要なのは、十分なスキルというよりむしろ、「ビジョンに挑んでいただける熱」と「全く新しい分野に挑戦できる学習意欲」だと思っており、そういうパッションのある方と、ぜひ一緒に新しいものづくりを構築していければ、というのが私たちの願いです。
■オフィスについて
・オフィスは東京メトロ「新御茶ノ水駅・小川町」から徒歩3〜4分ほど。JR「御茶ノ水」、東京メトロ「神保町」からも近く、通勤に便利です。
・服装はデニムなどカジュアルでOK。
・東京オフィスは社員15名ほどで、バックオフィス・研究開発を行っています。
・メンバーは30〜40代の技術職が中心で、落ち着いた雰囲気です。
・入居しているビルは、トヨタグループやベンチャー企業が多く入っている綺麗なところです。(以下のアダコテックさんと同じ建物です。参考にしてください)。
https://www.wantedly.com/companies/company_8396481/post_articles/245413
・ビルには、カフェコーナーもあり、ラウンジでは、セルフでのコーヒー無料サービスもあります。ラウンジや屋上でのランチや休憩も可能です。周辺は飲食店も多くあるエリアです。- 職種
- 技術系(機械・電気・化学)
- 勤務形態
- 契約
- 働き方
- フレックス、業務委託
応募条件
- 語学力
- 英語
- 英検2〜3級相当、ないしTOEIC500〜600点程度の英語力
- 学位
- 学士あるいは同等程度
- 技術資格
◎必須
・大手メーカーや大企業などでの機械設計経験(3年以上)
・3D-CAD(Solidworksなど)を用いたメカ設計・モデリング・アセンブリの経験
・CAEを用いての開発経験
・英検2〜3級相当、ないしTOEIC500〜600点程度の英語力◎歓迎
・プリント基板の設計経験
・アナログ回路の開発経験(センサ・電源)
・スタートアップやベンチャー企業などでの経験
・SDGsやソーシャルビジネス、開発途上国・アジアへの関心
・海外勤務に興味のある方
給与・待遇
- 待遇
◎経験や能力に応じて相談
■東京に住まなくても働ける「インターロケーショナル・ワーキング制度」について
これまでの一般的/常識的な働き方では(特にハードウェアの技術系社員は)、自分が所属する会社の経済合理性に縛られる型で、会社の近所に居住することが強いられてきました。
しかし本来的には、全ての働く人にと、その家族の人生を大きく左右する「居住地」は、自分自身の多様な価値観にしたがって、人生を豊かにするために、自由に選択されるべきであると、インスタリムは考えています。会社社員の「好きな人と好きな場所で、人生を豊かに生きる」という人間の生来的な権利を奪うことは、本来すべきではないことのはずだからです。
都市型の生活をしたいなら都市に住み、自然と共に生きたいものは地方に住むべき、田舎に残された両親など愛しいたちと一緒に生きたいなら、地元に住まうことができるべきです。私たちインスタリムは、「自分自身が幸せに生きる権利を持っている」ということに自覚的となり、QOLを向上させる事に意欲的であり、幸せに生きることに真摯であるメンバーを求めます。
そういう人こそが、「開発途上国の貧困な切断障害者」という、”本当は人生を豊かに生きることができるはずにも関わらず、その権利・機会を剥奪されている人たちを救う”という、私たちインスタリムのビジョン・ミッションに対しても、真摯に、意欲的に向き合えると考えるからです。制度概要
・毎月定額の「交通費・宿泊費」予算を設定し、その予算内の交通費、宿泊費を実費精算可能とします
・予算内であれば、基本的には自由に使えるものです(使い方は”常識の範囲”で任される)。領収書を提出しての実費精算です。
・東京近郊以外の出張時には「自宅出発・自宅帰着」の旅費精算を許可し、これは予算の枠外とします
・毎月の予算の他に本制度の適用が会社によって許諾されたタイミングで、準備費として一定金額のイニシャル費用が支給され、これを用いてインターロケーショナル・ワーキングの準備を整えることができます(自宅をラボ化するための諸設備を整えるなど)- 福利厚生
- 交通費支給、完全週休2日制、各種社会保険完備
- 業務委託契約にて依頼できる方を優先しますが、どのような雇用契約がご希望かはご相談ください。
- 加入保険
応募について
- 応募方法
【応募方法】
メールアドレス( recruit@instalimb.com )に以下の書類の送付。
1. 履歴書
2. 職務経歴書(特に関連する業務経験について詳しくご記載ください。履歴書に併記の形でもかまいません)
3. ご自身の英語力を示すことができる書類(形式自由)
4. ご自身のご希望の勤務形態について、メール本文にご記載ください- 募集人数
- 1
- 募集期間
- 2021/10/14 00:00 ~ 2022/03/31 23:59
技術的な未踏領域「小規模・多品種・適量生産」の実現で、開発途上国障害者の救出を目指す、機械設計エンジニアを募集します!
インスタリム株式会社
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勤務地
勤務形態
働き方
お問い合わせ先
- 担当者氏名
- 新井たかこ
- 電話番号
- 03 6805 5356
- メールアドレス
- recruit@instalimb.com
- ホームページ
- https://instalimb.com
- 担当者から一言
代表取締役CEOの徳島です。
この義足の事業は2014年に私が青年海外協力隊員であった際に始めました。私がフィリピンにて、義足を購入できない糖尿病性壊疽の患者(足が腐敗した糖尿病の患者)に出会ったことが、この事業を始める大きな動機になっています。その彼は、フィリピンのボホール島の片田舎の貧困エリアに住む男性でした。ただ机と椅子と聴診器や血圧計があるというだけの、医療施設だとはとても言えないような街の小さなクリニックでの出会いでした。
彼は2年ほど前から糖尿病であると言い、すでに足先の肉は爛れて少し骨が見えていて正視できないようなひどい状態でした。私からの質問に、痛く辛そうな顔で、自分は高校生と中学生の子供もがいる働きざかりの40代であると話してくれました。今は子供が自分の代わりに働きに出ており、そのせいで子供がまともに学校に行けていないことも。私は彼に切断手術をしないのかと尋ねました。彼は、切断の手術を受けても糖尿病の場合は再切断をすることになるので意味がない、と返しました。私は壊疽の毒が体に回ると危険なことを説明しました。そして重ねて、義足を履けば運動もできるし、糖尿病は回復することができること、再び働きにも出られるのではないか、と尋ねました。男性は何も言いませんでした。
後に私は、その地域にはそもそも義足の製作所は一つもなく、義足の購入がほぼ不可能であることを知りました。数週間後再びそのクリニックを訪ねた際に、彼が亡くなったことを知りました。彼の家族はどうしたのかと聞いても、誰も何も答えてくれませんでした。
フィリピンの低開発地域における貧困層の住民は、主に栄養状態の劣悪さによって糖尿病に罹患することが非常に多く、膝下切断処置を受けた義足適合の患者と、糖尿病性壊疽患者などの潜在的義足ユーザーを合わせて、123万人(当社調べ)が膝下義足を必要としています。しかしこのような状況にも関わらず、義足の価格が高価であることが大きなハードルとなり、そのうちの96%(118万人)が義足を持つことができずにいます。
フィリピンの都市部では、国内ロータリークラブや米国の宗教団体等からの義足の寄付、オランダ政府等からの義足部品の寄付、オーストラリア団体からの義足製作設備投資のための資金提供などがありますが、このような寄付は障害者の需要を満たすほどの数ではなく、ほとんどの義足を必要とする障害者が、まともな職につけず、貧困の連鎖に飲み込まれてしまっているというのが実情です。またさらに、貧困層では、たとえ義足の寄付を受けられても、修理やメンテナンスの場所・機会がなく、穴や亀裂のある義足を装着し続けて断端(切断部)に傷を作って、結果そこから再び壊疽となり再切断となってしまったり、体型の変化等で義足が合わなくなった結果、家に引きこもる障害者も多いというのが現状です。
私は、これはフィリピンだけの問題ではなく、全世界的な問題であると考えました。私が見た糖尿病壊疽のような彼が、そして彼の家族のような人たちが、世界中にたくさんいることに、強い憤りを覚えました。そしてこの問題を解決するために、低コストで義足製作を提供可能にする、ソリューションの開発に取り掛かったというのが、そもそもの開発に至った経緯(動機)です。
帰国後、慶應義塾大学の研究員として、起業家として、また多方面から多くの協力を得ながら、3年間をかけて義足用の3Dプリンタ、義足用の3D-CADから構成される「超低価格義足製作用ソリューション」の開発を完成させました。私は今、私のこのソリューションが、開発途上国の義足にまつわる絶望的な状況を解決する手段になり得る、そして、自分ならこの問題を解決できる、と自信を持っています。
私たちと一緒に、アンフェアな世界を変え、世界中の義足ユーザーさん、義肢装具ユーザーさんのQOLを向上させる世界の実現を目指してみませんか?