プログラム/内容
- ジャンル
- スタディツアー
- 開催日時
- 2026/02/28 12:00 ~ 2026/03/09 12:00
- 現地集合、現地解散
- 開催地
- ブラジル サンパウロ
- 開催形式
- オフライン
- 内容
途上国を専門とする非営利メディア「ganas」は2026年2月28日~3月9日、南米ブラジルのサンパウロで日系移民(一世、二世、三世)を重点的に取材するプログラム『Global Media Camp in ブラジル』を開講します。
日本社会でも最近は移民を排除する動きが出てきました。ですが忘れてはいけません。日本もかつては移民を出す国でした。ブラジルへ渡った日系移民がどんな差別を受け、どれぐらいの期間をかけて、またどうやって同化し、現在の地位を築いたのか、それを現地取材を通してあぶり出します。
ブラジルへ移民を運んだ最初の船は「笠戸丸」。いまから120年近く前の1908年(明治41年)のことです。人生最大の冒険をして新天地にたどり着き、「バラ色の未来」が待ち受けているのかと思いきや、現実はその真逆でした。日系移民は壮絶な苦労を味わったのです。
後進国ブラジルの農村(主にコーヒー農場)でピストルと鞭に追われ働かされた奴隷的な扱い、安い賃金、風土病で倒れた者、難産で死んだ妻、コーヒー農場で強姦された娘、貧しさゆえに栄養が足りずに死んだ嬰児や幼児‥‥。
ブラジルではかつて、日系を含む東洋からの移民は「ブラジル社会に馴染まないし、奇妙な生活習慣をもつ危険な人種」と揶揄されていました。黒人と黄色人種(東洋系)の受け入れを禁止する法案が1933年には国会に出されたこともあります。
日本軍が1941年に真珠湾を攻撃してからは「敵性国または敗戦国の人間」として猛烈な差別にさらされました。日本人の顔をしていることを悲しみ、日本語を話すことを恥ずかしがり、それを隠す風潮まで日系移民の間で広がったようです。
日系移民からすれば、勝手に戦争を始め、勝手に敗北した日本。その巻き添えを食ったとの思いが強いのかもしれません。当初描いていた5年か10年か働いてお金を貯め、故郷に錦を飾ろうという夢は完全に打ち砕かれ、日本への帰国を諦め、ブラジル永住の道を選択せざるを得なかったわけです。
二世、三世などと世代が進んだこともあり、ブラジルへの同化の道を歩み始めた日系移民たち。いまや、大臣、連邦議員、州議員、市会議員、市長などを輩出するなど、確固たる地位を築きあげました。
2008年の日系移民100周年でもブラジル国内で記念式典が開かれ、ルラ大統領も出席。凄惨な過去を乗り越え、まさに1世紀をかけて、日系移民はブラジル社会への貢献を評価されるまでになったのです。
移民史のさわりをごくごく簡単に振り返りましたが(詳しくはこちらをご覧ください)、日系移民が世界で最も多く暮らす国がブラジル。いまやその数、およそ270万人。米国の1.7倍です。
ブラジルは、言わずと知れた、世界屈指の移民大国です。先住民、白人(ポルトガル人、スペイン人、イタリア人、ドイツ人、ユダヤ人など)、黒人、シリアやレバノンなどの中東系、日系を含むアジア系‥‥。ブラジルには世界60カ国から移民が入っているといわれます。
「移民」に深い関心をおもちの社会人&学生の皆さま、2026年の2月は日本より暖かいサンパウロに飛んで、日系移民を自ら取材してみませんか? 取材には日本語を使うので、英語に自信のない方も安心です。
全日程に同行するganas編集長から取材の準備の仕方、取材のやり方(質問などの仕方)、視点のもち方、記事の書き方などの指導を受け、完成させた記事はganasのウェブサイトで発信します。
■『Global Media Camp』に参加すると得する3つの理由
・途上国を取材できる!
・スキルアップできる!
・途上国を「複眼の視点」で見られる!
■『Global Media Camp』で得られる5つのスキル
・発見力
・質問力
・考察力
・要約力
・文章力
取材をして記事を書き、それを発信する『Global Media Camp』はこれまで、アジア、アフリカ、ラテンアメリカの9カ国13カ所(45回)で開いてきました。お得な各種割引、各種特典もございますので、詳細をご確認ください。
- 職務分野
- 貧困削減、平和構築
参加資格
- 参加費用
- 一般25万4800円、学生23万4800円 *渡航費(LCCを使えば、11月27日時点で往復17万円台から。航空券は早めに買う方がお得です)、保険代(3700円台から)は含みません。日本国籍保有者はビザ、イエローカード(黄熱ワクチンの予防接種国際証明書)ともに不要です。 *含まれるもの:講習費、宿泊費、宿泊先と取材先の移動費、通訳の費用(基本は日本語で取材できます。通訳が必要な場合は日本語を話す通訳を付けます)、その他取材費用、食事代 *ganasサポーターズクラブのパートナーは3万円、サポーターは2万円の特別割引 *12月27日までのお申し込みは「早割」として1万円割引 *ご友人同士で申し込むと「友だち割」として、それぞれに5000円キャッシュバック *特典として、2026年春に開講予定の「グローバルライター講座」(5万5000円相当)または「77日記者研修」(6万9000円相当)を特別に1万円で受講できます
募集内容
- 職種
- マスコミ・制作・広告系
- 募集対象者
- ・「移民」に関心がある! ・多様な途上国を多角的に見る方法を学びたい! ・途上国で将来、仕事したい! ・過去(歴史)と現在、未来のつながりを取材であぶり出したい! ・フィールドワークをやってみたい! ・JICA海外協力隊に興味がある! ・取材にチャレンジしてみたい! ・ESでアピールできる実績を積みたい! ・ジャーナリズムに興味がある!
- 学生歓迎
- 大学生・大学院生歓迎
- 募集人数
- 8人程度
- 募集期間
- 2025/11/30 12:20 ~ 2026/01/28 23:59
申し込み方法
- 掲載内容の確認等は、ご利用者様、掲載団体様の両者間の責任で行ってください。掲載内容及びセミナー・研修プログラムは、独立行政法人国際協力機構(JICA)の見解を示すものではありません。詳しくは規約をご確認ください。
- 未成年が有償セミナーへ申し込むには保護者の同意が必要です。
- ウェブ応募時の個人登録者の個人情報の扱いは案件を主管する登録団体の定めによることとします。尚、Web応募を実施することにより、団体に対するプロフィール公開項目の提示に同意したものとみなします。
- 参加申し込み方法
お問い合わせいただければ申込書をお送りいたします。下のURLをクリックしてもダウンロードできます。
https://docs.google.com/document/d/1kN1wx7eJz8CEuzs_-BFBtFNhYsmeTvDB/edit?usp=sharing&ouid=117805614848569471035&rtpof=true&sd=true- 開催団体のお知らせページ
- https://www.ganas.or.jp/news/20251129gmc-brazil/
【早割12/27】日系移民の現在地と歴史を取材しよう!『Global Media Camp in ブラジル』参加者募集
特定非営利活動法人 開発メディア
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ジャンル
職種
お問い合わせ先
- 担当者氏名
- 長光
- 電話番号
- 080-3432-4844
- メールアドレス
- devmedia.ganas@gmail.com
- ホームページ
- http://www.ganas.or.jp/
- 担当者から一言
言わずもがな、移民は、世界史を語るうえで無視できません。古代人類の大移動、大航海時代、アフリカからの黒人奴隷、中国やインドからのクーリー(苦力)移民、欧州や日本からの近代移民、そして現在。
移民問題をいまこそ立ち止まって考えてみませんか。移民とは何か、差別とは何か、同化とは何か、アイデンティティとは何か。移民はなにも一部の国の人の話ではないのです。どの国にも栄枯盛衰があり、移民を出したり、また受け入れたり、この繰り返しです。日本しかり、欧州しかり、ブラジルしかり。
ブラジルの日系移民から見る「移民の現在地と歴史」。といっても、「移民」とひとくくりするのではなく、ブラジル・サンパウロで暮らし続ける日系人それぞれの物語を直接取材するのです(日本語を使います)。脱・ステレオタイプの見方。
市民ジャーナリストになって取材し、記事を書き、発信する、このプログラムの名称は『Global Media Camp』。2026年2~3月には満を持してブラジルでも初めて開催します。日本人として海外とかかわっていくうえで原点ともいえる、われわれの先人・日系移民にフォーカスするのが特徴です。