第70号 PARTNERコラムビジネスを通じた国際協力とは

海外協力隊経験者であれば、"国際協力×ビジネス"の実現はとても簡単です。僕は感染症・エイズ対策の協力隊員としてパプアニューギニアに行きました。現地にはたくさんの文化や言語があって、毎日が刺激的。日本の慣習なんて通用しない国での生活は面白くもあり、苦労もありました。現地の人に何か面白いことを通して喜んで欲しいと思い、ラジオ番組を作ってみたり、様々な場所に行って活動したりしていました。毎日ただただ何か面白いことをしようと考えていた矢先に、パプアニューギニアには美味しい食べ物がたくさんあると気付き、「これを日本に持って来れないかなあ」と考え始めたことが、僕にとってビジネスを始めるきっかけとなりました。

協力隊から帰国後の就職先で貿易について1年間勉強し、働きながら事業をしてみることになりました。すると意外と自分でもできるということが分かり、まずは副業として事業を行い、徐々に本業となり、会社を退職し、自分で仕事をするようになっていきました。ここまでの道のりで「お金を稼ぎたい!」、「ビジネスで人を助けたい!」などの大きな目標は立てていません。「なんとなく面白そう!」、「楽しそう!」という気持ちで始めたことが、結果的に仕事となったという感じです。好奇心がビジネスの原動力となり、現地のモノを輸入販売することから繋がった多くの方々と共同で仕事をする機会が増えていきました。今ではコーヒー、蜂蜜、カカオ、国産農産物の販売と支援に加え、クラフトコーヒー、国産コーヒーの開発など様々な事業に発展しています。

僕が事業を起こす上で特に大切にしていることは、ニーズ発掘と「どうすれば相手に喜んでもらえるか」を考えることだと思います。これには協力隊での経験がとても役に立っています。2年もの間、常に「現地の人のために何ができるか」、「どうすれば現地の人に喜んでもらえるか」を考えて行動している協力隊員は、ビジネスを行う上での必要な考え方を自然に体得していると思います。ですから、もし"国際協力×ビジネス"をやってみたいと思ったら、スモールスタートでもいいので少しずつ始めてみたらいいと思います。きっと上手くいくと僕は思います。自分で考え、行動して、それがビジネスとして発展していくのを実感するのはとても面白く、協力隊の活動の雰囲気に似ています。(笑)

何かビジネスをやりたいけど、不安や、分からないことがあれば僕でよければ背中を押します。遠慮なくご連絡ください。
https://thebase.in/inquiry/boinamalana
一緒に面白い未来を作っていきましょう!!

ボイナマラーナ
ささきなりみつ

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