第30号 PARTNERコラム時間の守らせ方

皆さん海外で仕事をされて、会議が時間通りに始まらない悩みはありませんか?

私は時間に緩いスペイン語圏中南米の3か国に通算15年住んで仕事をしました。 ある国で週1回の定例会議が、時間通りに始まらない、時間通りに来るのは自分だけ、他同僚はぞろぞろ遅れて来て始まる、というのに赴任当初驚きました。「時間通り始めようよ」と言ったのですが、翌週以降も変わらず、自分もあきらめていました。 着任から1年ばかりたったある日は特にひどく、15分遅れで始まりました。私は怒るでもなく淡々と「この職場は早く来た人が損をして、遅く来た人が得をする。そんなカルチャーを変えたい」と心から思ったことを、ふと言ってしまいました。

その翌週、私は驚きました。
なんと同僚が皆時間通りに来て会議が始まったのです。 私は悟りました。注意や怒りでは現地の人は動かない、先週の自分の言葉は、彼らが納得する彼らの心に届く言葉だったから、行動が変わったんだ、と。

ただ、翌々週からはまた、以前のように遅れて始まるようになりました。緩いので仕方ない、と私は苦笑して、自分は時間通りに来て、たまった回覧資料を読む等、会議が始まるまでの隙間時間を活用出来ることをしていました。

JICA九州
市民参加協力課
上島篤志

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