第85号 PARTNERコラムアフリカを想う~心が揺さぶられた瞬間から現在まで~

初めてアフリカの大地に足を踏み入れ、住み始めたのは26歳の頃でした。幼少期に観たテレビ番組「野生の王国」がきっかけです。アフリカの広大な大地とオレンジ色に染まる空や大きな太陽は、私の心を掴んで離しませんでした。その時から「アフリカは憧れの地!いつか必ず行く」と思うようになりました。そして20年後、それが実現したのです。

アフリカでの刺激的かつ情熱的な毎日は、4コマ漫画のように必ずオチがあり、いつも笑って終わります。もちろんその中には、感情の起伏が激しくなる出来事も散りばめられており、裏切りもあれば喜びもあります。それでも「生きる」ということを実感しながら過ごした毎日でした。

スワヒリ語留学、スラム街での教育援助(NGO)、海外協力隊(現JICA海外協力隊)、幼児育成事業専門家(NPO)など、日本とアフリカを行き来しながら、36歳の頃に日本へ帰国し現在に至ります。

26歳の頃に出会ったナイロビ郊外スラムの学校に通う子どもたち
26歳の頃に出会ったナイロビ郊外スラムの学校に通う子どもたち

やはりアフリカでの10年間は、私の人生の中でも大きな出来事であり、かけがえのない日々や経験は「永遠の財産」だと感じています。帰国後は、開発教育・国際理解教育をとおして、教育現場を中心に還元してきました。アフリカを題材にした出前講座やワークショップ、講演など地道な活動は、アフリカの現状を知ってもらう絶好のチャンスであり、それを共有できることが何より嬉しかったです。

50代になり、様々な事情からアフリカへ戻ることは難しくなりました。それでもアフリカを想う気持ちは常に心や体の中に存在しています。

実際、私がアフリカに滞在していた頃と、現在のアフリカでは驚くほど環境の変化や発展がありますが、いつまで経ってもアフリカは気になる存在です。情報をアップデートしたい時は、現地とZOOMでつないでアフリカ料理を学んだり、アフリカに滞在している知人から「ICT産業の現状」を聞いて中学校の出前講座で話をしたり、常に学び続けています。

現在、私は人口3,200人の村で生活しています。アップデートした情報を含め、村の講座でアフリカの国々や語学、料理などを参加体験型で紹介しています。子ども向けにはアフリカ楽器をつくるなど、いつまで経ってもアフリカを想う気持ちに変わりはありません。これからも、自分にできることを、できる範囲で地道に継続しながら還元していきたいと思っています。

公益社団法人 青年海外協力協会
開発事業部 地域連携課
生涯活躍のまちコーディネーター
石井優子

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