「かわいいフェアトレード」で生計支援の輪を広げる。

吉永 幸子さん

国際協力NGO/NPO 特定非営利活動法人LOOB JAPAN 30代

  • NPO/NGO スタッフ
  • 多岐にわたる分野
  • キャリア年表

    大学学部生

    2006~2013年

    桜美林大学リベラルアーツ学群で国際協力を専攻。

    民間企業

    2013~2015年

    フェアトレード&オーガニック食品店にて販売員及びカフェ店員として勤務。

    民間企業

    2015~2016年

    一般企業にて総務事務を担当。

    民間企業/フリー

    2016~2018年

    民間企業及びフリーランスとしてライター業務を担当。

    個人事業主

    2016年~現在

    かわいい!フェアトレードのセレクトショップ「HAPPY∞HAPPY」を創設。

    NPO

    2016年~現在

    特定非営利活動法人LOOBJAPAN理事に就任。

    インタビュー

    国際協力に興味をもったきっかけは何ですか?

    幼少時に海外で暮らしていた経験から、高校生の頃から漠然と「将来は海外で働きたいな」と思っていました。その想いが強くなったのは、大学2年生の時に参加した大学主催のフィリピンでのスタディーツアーでした。様々なプログラムが行われた中で一番印象に残っているのが、首都マニラで実施された「ナイトツアー(夜の街を巡るツアー)」です。路上で寝泊りする人たちにお話を伺う機会があり、そこで一人の女性に出会いました。彼女から20年以上にわたる路上生活の話を聞いた時に、「卒業したら国際協力の道に進もう」と強く決意したのを覚えています。

    これまでにどのようなキャリアを歩んでこられましたか?

    国際協力には様々なアプローチがありますが、特に生計支援としてのフェアトレードに興味がありました。そのため、大学時代からフェアトレード製品を扱っている会社にて働き、卒業後もその会社で働き続けました。とても好きな会社だったのですが、結婚を機に今後のライフプランを考え直し、「自分のショップを持ちたい」という夢に向かって退職しました。退職後はショップ運営に向けて事務経験が必要だと考え、一般企業にて事務職に就きました。2016年、フェアトレードのセレクトショップを立ち上げると共に、学生時代からボランティアで活動していたNPO法人LOOB JAPANにて理事兼フェアトレード担当として従事するようになりました。

    現在の業務について、具体的にどのようなことを担当されていますか?

    大きく分けて二つの業務に従事しています。一つは「LOOBフェアトレードの販売促進及びPR」です。自身のショップ運営もここに含みますが、ECサイトの運営、イベント出展、新規パートナー開拓など販売促進に携わっています。また現地スタッフと連携して、現地生産者への発注及び在庫管理、講演会などのPRやフェアトレード事業に関わる業務を担っています。二つ目は「国内インターン管轄」です。LOOB JAPANでは、2021年6月現在、18名の大学生が国内インターン生として活動してくれています。現地のニーズとインターン生のやりたいことのすり合わせなど、インターン業務の監督に携わっています。

    現在の業務でのやりがいや仕事の魅力は何でしょうか?

    現地生産者に直結している仕事なので、フェアトレード業務はとてもやりがいを感じます。販売促進を通してLOOB JAPANを知らない人に知ってもらえること、生産者のストーリーがお客様に伝わったときは本当に嬉しいです。しかし、やりがいと同時に、現地で働く人々の雇用維持に直結する業務のため、責任も強く感じています。また、国内インターン管轄に関しては、大学生に経験を提供できることにとても喜びを感じます。私自身、学生時代にLOOB JAPANで現地インターンをした経験が現在に繋がっています。素直で情熱のある彼らの姿を通して、私自身も初心を思い返し、熱心に物事に取り組む姿勢を学ばせてもらっています。

    今後の目標やキャリアプランをお聞かせください。

    フェアトレード業務に関しては、現地生産者の雇用維持及び若手生産者の雇用を目標としています。そのためには、日本国内での売上増を目指し、新しく委託販売や小売りをしていただけるフェアトレードパートナー様として、一緒にLOOB JAPANを盛り上げてくださる方を増やしていきたいと考えています。私個人のキャリアプランとしては、目指してきた業務にたどり着いたばかりなので、更なる転職などは考えておりません。ここをスタート地点として、目標を見据えた上で、地道に目の前の一つ一つのことに取り組んでいきます。

    国際協力の道を目指す方に向けてのメッセージをお願いします。

    国際協力は、どこにいても、どんな仕事を通してでもできることだと思っています。まずは、国際協力を抜きにして自分は将来どんな仕事をしたいのか、またどんなことが好きなのかを考えてみて欲しいです。業務内容が嫌いなことばかりだと、やりがいがあったとしても、そのうち辛くなってしまうと思います。私の夢は「全ての子どもたちが学校に通い、夢を持ち、その夢に向かって挑戦できる世界を創ること」です。この夢を叶えるためには様々なアプローチがありますが、買い物が好きだった当時の私は、生計支援(フェアトレード)を選びました。皆さんもぜひ、自分の「好き」と国際協力を掛け合わせてみてください。

    キャリア相談

    どうキャリアアップする?私の専門性は活かせる?最初のポストは?

    実際に国際協力でのキャリアを始めるにあたり、不安なことや、キャリア形成についてのご相談に対して相談員がアドバイスをします。

    無料でご相談いただけます

    • キャリア相談を受けるには、人材登録が必要となります。