JICAインターンが考える国際協力人材の資質【JICAインターンシップ報告会の様子】

2020年1月20日(月)、JICA市ヶ谷ビルにて、2019年度第一回インターンシップ・プログラム総合報告会を実施しました。国内及び世界各国で活動したインターン総勢33名が集まり、自身の経験やインターンシップを通して抱いた思いを共有する場となりました。

報告会では毎回、インターンシップの経験をもとにグループ・ディスカッションを実施しています。今回のテーマは、「JICAインターンが考える、総合マネジメント力及びコミュニケーション力とは?」。JICAでは、国際協力人材に求められる6つの資質と能力を提示しています。そのうちの最も重要な土台となる能力の2つが、総合マネジメント力とコミュニケーション力です。しかし、それはどのような資質・能力のことを意味しているのでしょうか? 非常に抽象的なこれらの能力について、JICAインターンが活動中に出会った人々を振り返ることでこれらの能力を定義し、また身につけるために必要な取り組みについて、アイデアを出し合いました。

全7グループのディスカッションの結果、インターン及び当日来場したJICA職員等の投票により、最も優れた提案としてDグループが表彰されました。同グループでは、総合マネジメント力とコミュニケーション力を、「自分に求められる役割を自覚しつつ、自分自身の考えや芯をしっかりと持ち、自分の立場を超えて相手に共感してもらう力である」と定義。また、そのためのステップとして、①他者からの評価を知ること②自己分析を継続すること③他者に興味を持つこと④発信し続けること、が挙げられました。特に③④については、相手を知る一歩となる「雑談」の重要性、相手に共感してもらえるような関係を築くため、自分がやりたいことを発信し続け、自分の「芯」を持つことの重要性が強調されました。何気ない「雑談」にも価値を見出したDグループの提案に、参加者一同、納得の様子でした。

〈Dグループがまとめた定義と身に付けるために必要な取り組み〉
〈Dグループがまとめた定義と身に付けるために必要な取り組み〉

総合マネジメント力とコミュニケーション力。普段はあまり考えることのない2つの力ですが、JICAインターンシップ参加者は、自身の経験に基づき、確かな「総合マネジメント力とコミュニケーション力」像を築いているようでした。また、これらの力は、国際協力に携わる人材のみならず、社会人にも必要とされる力となります。
JICAインターンシップを通して学んだこの力を、インターンの皆さんが今後のキャリアに活かしてくれることを願っています。

次回募集となる2020年度JICAインターンシップ・プログラムは、4月頃募集開始を予定しております(インターンシップ開始:8月以降)。皆様のご応募、心よりお待ちしています!

〈Dグループの皆さん。左から、北爪雄大さん(株式会社アルメックVPI(フィリピン))、田村絵果さん(ボリビア事務所)、和田光里さん(ヨルダン事務所)、加藤愛子さん(人間開発部基礎教育グループ基礎教育第二チーム)。括弧内はインターンシップ配属先。〉
〈Dグループの皆さん。左から、北爪雄大さん(株式会社アルメックVPI(フィリピン))、
田村絵果さん(ボリビア事務所)、
和田光里さん(ヨルダン事務所)、
加藤愛子さん(人間開発部基礎教育グループ基礎教育第二チーム)。
括弧内はインターンシップ配属先。〉

参考:
・国際協力人材に求められる6つの資質と能力

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