第76号 PARTNERコラムJICAインターン インタビュー④「中南米部編」

*本コラムは、中南米部 計画・移住課 インターン樋口葉月さん(東京都立大学)へのインタビューをまとめたものです。

1.国際協力に関心を持ったきっかけは何ですか?

幼少期セネガルで暮らしていた際、私と同世代の子どもたちが学校に行けず、路上で生活している姿を見たことがきっかけです。日本帰国後も彼らの姿を忘れることはありませんでした。その後、中学生になり、マララ・ユスフザイさんの「1人の子ども、1人の教師、1冊の本、そして1本のペンが、世界を変えられるのです」というスピーチを聞き、私と同世代の少女がまるで私に向かって声を届けているように感じました。ニュース番組を通して、内戦の報道を見るたび、「世界にはこんなにも苦しんでいる人がいる。今、私はとても恵まれているのだから、将来は、世界の辛い思いをしている人に還元したい」と思うようになりました。

セネガル International School of Dakar の友達と共に
セネガル International School of Dakar の友達と共に

2.大学の学部及び専攻を選ぶ際に、どのような考えで選択されましたか。

国際協力をする上では広い視点と狭い視点の両方を持つことが大切だと考えていました。途上国の人の声に耳を傾けながら、同時にJICAのような大きな組織で国を相手に仕事をしていくためには、どちらの視点も必要になると思ったからです。そこで社会学を通して社会全体を俯瞰して見る考え方を学び、人類学を通して1人の人間によりフォーカスして学ぶことができる人文社会学部を選択しました。またセネガルから日本に帰国した際には、「マイノリティを受け入れない空気」を感じ、日本の環境に慣れるのに苦しんだ時期がありました。そこで同じような境遇に苦しむ移民や難民の方に関心を持ち、彼らについてもっと知りたいと思い、専門課程に進んだ後、多文化教育について学んでいます。

3.JICAインターンシップに応募したきっかけとインターンを通じて今後のキャリア形成に役立ったことを教えてください。

中学生の時から、将来は国際協力の道に進みたいと漠然と考えていたものの、その実態は全くわかっていませんでした。そのため、JICAでのインターンシップを通して、国際協力の全体像を理解したいと考えました。中南米部のインターンでは、日系社会勉強会への参加や、海外移住資料館を訪れる機会をいただき、日本人の海外移住の歴史や現在の日系コミュニティから多くのことを学び、日本と日系社会、私と日系人の繋がりを感じられるようになりました。またJICAではプロジェクトを作り上げる過程において、目的や根拠をチーム内でしっかり話し合い、実行までのプロセスを大切にしています。こうした国際協力に取り組む姿勢をチームの一員として働きながら学べたことは貴重な経験でした。

ボリビアに旅行した際、出会った子どもたちと共に
ボリビアに旅行した際、出会った子どもたちと共に

4.国際協力を志す学生や同世代の方へのアドバイスをお願いします。

インターンシップを通して国際協力に熱い想いを持つ人間性豊かな職員の方々や、多様なバックグラウンドを持つインターン生と出会い、刺激を受けたことで、「自分の発想力を豊かにしたい。新しい自分と出会いたい」と思うようになり、リトアニアへの留学を決心しました。また、あるJICA専門家の方から、「どんな経験もこの先の人生で役立てることができ、様々な経験をどう結びつけるか、どこにアンテナを立て、どう理解していくかという『想像力』が大切だ」とアドバイスをいただきました。国際協力を目指す皆さん、想像力を働かせながら、色々なことに挑戦してみてください。共に様々な形で国際協力に携わっていきましょう!

JICA人事部開発協力人材室 インターン
若山空也

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