第90号 PARTNERコラムJICAインターン インタビュー⑤「ガバナンス・平和構築部編」

*本コラムは、ガバナンス・平和構築部 平和構築室 インターン山田涼華さん(東京大学公共政策大学院 国際公共政策コース)へのインタビューをまとめたものです。

1.国際協力に興味を持ったきっかけは何ですか?

中学生や高校生の頃から国際政治や国際情勢への関心が高かったことが、現在の国際協力への興味に繋がっています。大学では、紛争や国際情勢について学び、具体的な地域としては中東地域やアフガニスタンに強く興味・関心がありました。その後、将来の進路を考えたときに、自分自身の興味のある地域や分野に公的機関の立場から関わる仕事に就きたいと考え、国際協力に興味を持ち志すことを決意しました。

2.JICAインターンシップに応募したきっかけと、インターンシップを通して学んだことを教えて下さい。

中学生の頃から紛争の分野にとても興味があり、特に紛争の分野に大きな関わりのあるガバナンス・平和構築部での業務に関心を持ったため今回の応募を決意しました。インターン期間中は、タリバン政権下のアフガニスタンへの今後の支援可能性について調べ、最終日には職員の方へ発表を行う予定です。平和構築部の日々の業務では、一人一人の職員の方が他国との案件を抱えており、個人に任された責任の大きさを実感しました。また、職員の方が様々な方との関係を築きながら、一つの国の分野横断的な課題に長期的な視野で取り組んでいることを学びました。アフガニスタンを例に挙げると、農業を含む様々な専門知識を持つ専門家の方々やJICAの他部署の方々と連携しながらプロジェクトを動かしていました。今のアフガニスタンは未曾有の状況下にありますが、長期的な視野で関係を築くことで、状況が一変してもその後の支援の在り方を柔軟に考えることができることを学びました。

3.今後の目標や進路について教えて下さい。

現在修士課程1年に在籍しており、まずは修士課程での学びに今回のインターンシップを通して得た実務の視点を活かしていくことが目標です。また、職員の方とのお話の中で、学生の間は自身の関心分野の軸を持った上で、それにとどまらず様々なことに挑戦すると良いというアドバイスをいただきました。私自身の軸を保ちつつ、それにこだわりすぎずに広い視野を持って学んでいきたいと思います。今後の進路に関して様々な悩みはありますが、その中で新たな発見をしていきたいと考えています。

4.国際協力に関心のある同世代の方へのアドバイスをお願いします。

学生の間は大人の方がいろいろな話をして下さいます。社会人ではない期間にいろいろな場所へ赴き、いろいろな人の話を聞いてみることが、私自身一番楽しいと感じ、将来的に役立てることができると考えています。JICAが行う事業においても農業から保健衛生、メディアまで様々な専門知識が国際協力に集約されています。インターンシップを通して様々な経歴を持つ職員の方とお話したことで、国際協力に一見関係がないように見えるサークルやアルバイト、そしてこのインターンシップの経験も巡り巡って仕事に活きる部分があると実感しました。一見、直接的な関係性が見つけられないようなことでも、挑戦してみることで将来の自分に活かすことができると思うので、ぜひ学生の間にいろいろなことに挑戦してみてください。

サークルの活動で北京大学を訪れた際の写真(2019年)(写真中央が山田さん)
サークルの活動で北京大学を訪れた際の写真(2019年)
(写真中央が山田さん)

JICA人事部開発協力人材室 インターン
森内柚衣

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