携わり方も生かせる経験も様々。自分に合う選択を。
井上 琴比さん
国際協力機構(JICA) / 人事部労務課 / 40代
キャリア年表
大学学部生
4年+1年留学
法学部。主に国際法、国際関係論、国際政治学などを勉強。アメリカに1年間交換留学。
民間企業
3年間
通信・IT系企業。システム開発の事業形成、プロジェクト監理など担当。
大学院(日本)
1.5年超 コアコース1年+インターン
開発学専攻。開発経済学や統計学など。半数が留学生。授業は英語。ILOアジア地域事務所(バンコク)にてインターン。
JICA
~現在
中途採用。
「日本ならではの国際協力」にやりがい。
国際協力に興味をもったきっかけは何ですか?
現在の業務にたどりつくまで、どのようなキャリアを積んでこられましたか?
大学時代から国際協力に関心はありましたが、卒業後すぐは民間企業に就職しました。国際協力には仕事をしながらボランティアとして関わるといった方法もありましたが、民間企業において日々忙しく働いていて、仕事とそのための勉強などにほとんどの時間を費やす中で、やはり仕事として国際協力に携わりたいと考えるようになりました。当時の仕事は国際協力とは全く関係なかったため、まずは自分が関心を持っている途上国の開発の問題についてより深く知るために、また、転職するためのステップとして、退職して大学院へ進学し、開発経済学や統計などを勉強しました。国際協力への携わり方は色々ありますが、JICA職員などから話を聞くなどしてJICAの仕事内容についての理解を深める中で、民間企業でのプロジェクト立案や実施監理などの経験や、それらの業務で培った調整力や課題解決力などの強みを生かすことができると考えて、JICA職員として国際協力に携わりたいと考え、中途採用を受けました。
現在の業務について、具体的にどのようなことを担当されていますか?
JICAに入ってからは、主に地域部(地域・国を担当する部署)と在外事務所で業務を行ってきました。これまで一貫して南アジア地域の国々を担当してきており、分野としては保健医療や教育、水など多岐にわたる分野を担当しました。地域部では、担当国の現状を様々な角度から分析し課題や今後の展望を整理した上で、JICAの援助の方針・計画の策定や、新規案件の形成などを行いました。具体的には、情報収集や案件形成に必要な様々な調査を実施したり、現地にも頻繁に出張して、現場を訪問したり、相手国政府関係者や他の援助機関関係者などとの協議を行ったり、また国内では日本政府関係者との協議・調整なども行いました。在外事務所では、新規案件の立ち上げからプロジェクトの実施監理、終了した事業のフォローアップなど、一連のサイクルに携わる機会がありました。育児休業などを経て、現在は人事部にて、JICAの在外拠点の職員や現地スタッフの労務管理に関する業務を担当しています。
現在の業務でのやりがいや仕事の魅力は何でしょうか?
JICAの事業の魅力は、個別の事業としてプロジェクトを実施するだけではなく、国の制度や政策レベルへもインプットをしていくことで、国全体に裨益するような大きなインパクトをもたらすことができるという点にあると思います。また、日本の経験や技術を生かしたり、日本国内とのつながりを持った日本ならではの国際協力ができることもJICAだからこそだと思っています。
さらに、JICAは多岐にわたる国・分野で様々なスキームを用いて事業を実施しており、多様な事業に携わる機会を得ることができ、それによって自分の知識や経験の幅が広がっていくこと、また、職員も多種多様なバックグラウンドをもった人材が集まっており、他の職員からも学ぶことの多い環境であることも大きな魅力の一つです。
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