異文化社会と触れ合いたい。世界をめぐってたどり着いた仕事。
池ヶ谷 二美子さん
開発コンサルティング企業 / (株)かいはつマネジメント・コンサルティング / 40代
キャリア年表
大学学部生
4年間
生物資源生産学を専攻
民間企業
3年間
シンクタンク公共システム部
民間企業
4年間
メーカー(営業・営業企画)
大学院生
2年間
国際開発学研究科(修士課程)
開発コンサルタント(現職)
~現在
(株)かいはつマネジメント・コンサルティング。
産休・育休(7カ月間)
週4時短勤務で家庭と仕事のバランス追求。
国際協力に興味をもったきっかけは何ですか?
現在の業務を、どのように選ばれましたか?
現在の業務について、具体的にどのようなことを担当されていますか?
現在の所属先では、コンサルタントとして主にJICAから受注した案件に従事しています。昨年度から今年度にかけてはバングラデシュ国フードバリューチェーン強化に向けた円借款の協力準備調査に従事しており、円借款事業形成に向けて、バングラデシュにおける農産品バリューチェーンの現状、課題を調査・分析しました。このような調査案件に加え、技術協力プロジェクトにも従事しています。すでにフォローアップの段階に来ているパキスタン国シンド州畜産振興プロジェクトは、当該地域の開発計画策定段階から数えると約10年間という長期にわたり、当該地域に関わったことになります。
現在の業務でのやりがいや仕事の魅力は何でしょうか?
業務内容が直接的、間接的に現地の方々に影響を与える責任ある仕事だと認識しています。私自身は現地政府関係者や農村の人々と関わることが多いのですが、プロジェクトを通じてその人たちが知識や経験を得て自信をもって発言する様子や、自身の組織、自身の生活を改善している様子を目の当たりにすると、嬉しく感じます。10年間程度、同じ場所で活動していると、プロジェクトの成果に加え、道路が整備される、建物が新しくなるなど、その地域の人々の暮らしの変化、町の変化など、小さな歴史にも触れることができることも魅力と感じています。
またクライアントであるJICAの意向や考え方、現地の状況や課題を理解し、与えられた業務期間の中で、効率的、効果的に成果を出すことが求められていると感じています。様々な制限のなかで、どうすれば成果を発揮することができるか。社内でも各案件のノウハウを共有する場があり、経験豊富なコンサルタントの知見、業務に対する姿勢などに加え、若手コンサルタントからも新しい視点や考え方など、学ぶ機会が多いことも魅力です。
ワークライフバランスをどのように実現されていますか?
数年前に子どもが生まれ、以前ほど長期間出張することが難しくなってきました。仕事はプロジェクトベース、年収は成果報酬ということもあり、仕事量を減らせば収入は減りますが、その分、ワークライフバランスはとりやすいように感じています。私の出張中は夫が子どもの世話をすべてすることになります。そのため、プロジェクトや調査の提案書を作成する段階から実施体制を検討し、1回の出張期間は長くても2~3週間程度になるように調整してもらっています。
所属先は比較的新しい企業ということもあり、保育や介護に関する新しい制度なども必要に応じて検討・導入していただける柔軟な会社と認識しています。プロジェクトが立て込んで忙しい時は残業もありますが、それ以外の時は時短の週4日勤務にしてもらっています。
会社、上司、同僚、家族などの支援によって、仕事を継続させていただいており、感謝しています。
今後の目標やキャリアプランをお聞かせください。
国際協力の道を目指す方に向けてのメッセージをお願いします。
現在は別業界にいて国際協力への転職を希望されている方は、今いる業界で得られる経験やスキルを磨かれると、国際協力の道に進みだした時に大きな財産になる場合も多いのではないでしょうか。現在の所属先には、国際協力とは異なる業界から転職し、前職で得られた知見やスキルを活用し、成果を出している人もいます。
キャリア相談
実際に国際協力でのキャリアを始めるにあたり、不安なことや、キャリア形成についてのご相談に対して相談員がアドバイスをします。
無料でご相談いただけます
- キャリア相談を受けるには、人材登録が必要となります。