民間の立場から開発協力に携わる。
西川 真史さん
民間企業 / 商社 / 30代
キャリア年表
大使館 委嘱員
2008年~2011年
在フィリピン日本大使館草の根・人間の安全保障無償資金協力委嘱員
JICA専門嘱託
2011年~2014年
JICA東南アジア・大洋州部東南アジア第1課(インドネシアの防災、水資源管理、上水道、情報通信担当)
JICA企画調査員(企画)
2014年~2017年
JICAインドネシア事務所企画調査員(企画)気候変動/地方インフラ/農業
JICA企画調査員(企画)
2017年~2019年
JICAカンボジア事務所企画調査員(企画)都市環境インフラ/気候変動
民間企業
2019年~現在
商社(プノンペン事務所)市場開発担当マネージャー
インタビュー
国際協力に興味をもったきっかけは何ですか?
これまでにどのようなキャリアを歩んでこられましたか?
開発援助の業界は一般的に2~3年毎にポストを変え、専門性と即戦力が求められます。それらは最初から得られるものでもありませんので、実務経験を積みながら開発援助機関でのキャリア形成を志向してきました。企画調査員を志したのは、大使館やJICA本部での業務経験を積む中で、途上国の現場でODAの実施に携わりたいと思ったことがきっかけです。企画調査員であった5年間は民間企業や自治体、国際機関やNGOなど、多様なアクターと連携しながらプロジェクトの実施に携わりました。近年、援助機関のみならず、民間事業を通じた開発課題への取り組みが国際協力業界の中では重要な役割を果たしつつあります。民間の立場からインフラ整備等社会課題への解決に取り組めればと考え、現在の企業に入社しました。
現在の業務について、具体的にどのようなことを担当されていますか?
事業投資やトレーディングビジネスに繋げる、市場開発と呼ばれる新規事業の発掘・検討を行っています。現在は、新規事業を検討したり、政府機関や現地民間企業と折衝したりしながらビジネス機会の創出を模索しています。JICA企画調査員時代には相手国政府との折衝、派遣国の政治経済社会情勢や担当分野の課題に関する情報収集・分析、またプロジェクトの実施に係る日本国内外の関係者との調整、日本の民間技術の導入検討などを行いましたが、途上国支援をするJICAの立場でプロジェクトを立案、監理した経験は、JICAを離れた後も途上国ビジネスに直結し、また即戦力として現在のキャリアでも活かせる部分があることを日々強く感じています。
現在の業務でのやりがいや仕事の魅力は何でしょうか?
今後の目標やキャリアプランをお聞かせください。
国際協力の道を目指す方に向けてのメッセージをお願いします。
企画調査員は、企画力、コミュニケーション力、調整能力、マネジメント力などが求められ、そうした経験はあらゆる業界において共通するものです。特にJICAでの経験はグローバル人材としてキャリアを積む中で、非常に有用な実務経験となりました。日本で仕事をしていても、国外との接点は切り離せない今、相手国のニーズや日本としてできることを考え、関係者との折衝や調整の中で案件を前に動かしていくことがやりがいでもあり貴重な経験です。どんなキャリアを目指すとしても活きる経験になると思います。
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